■「新たけべの彩時季」
人口減少、空き家の増加、高齢者の割合50%以上。そんなことで元気を無くしてどうする!と誰かが言ったかどうかは定かではないが、
福渡町の住民20数名が近くの旭川河川敷桜並木、数100メートルに渡る清掃を行った。目指すは「今年は夜桜を楽しんでもらおう!」
土曜日は朝7時半から桜の木の回りの伐採、草刈り、そして焼却と高齢者とは思えない仕事ぶり。翌、日曜日は電気コードを三本松下から
鉄橋下まで延々と桜の木を伝いながら設営する作業。その数約100個の提灯が取り付けられると”あら不思議”昔ながらのお花見シーン。
レトロな昭和がよみがえる。
「やっぱ、花見と言ったら色とりどりの提灯がねえとのうー」
今週に入り、建部町はポカポカ天気、これだと今月末には咲き出すこと必至。もっとも早く咲く八幡橋そばの枝垂れ桜は本日満開、ヨシノも8分咲き。
ちなみに、夜の電気の点灯は4月1日
から8日まで。
豊かな川の流れ耳にしつつ、さて、この花見、昼のちょうちんを眺めるか、夜の灯りをたのしむか、うう、うーん、迷う!!
(取材・写真 三宅優)
まだ食べられるのに賞味期限等の理由で廃棄される食材。一方で満足に食事をとれないでいる人たち。ここに架け橋をつくれないだろうか。
「フードバンク(食料銀行)」はそういった捨てられる食を活かすことで社会をより良くしていこうとする活動の意味。
それを建部にも作れないだろうか。昨年公民館で開かれた「フードバンクを知ろう!」講座に出席した人たちが中心になって「建部の食を活かすことで地域がより元気になり、繋がりや循環ができたら」と活動を開始した。
「ESD・建部町でフードバンクを考える会」(仮称)と名付けられた会では昨年から幾度も会合を持ち、その間、小中学校の児童の家庭へのアンケートも実施した。その結果、約3割以上の方が関心を持っていることもわかった。
「とりあえずは今できることを何かしよう!」
多くのメンバーが女性、理屈より行動と今回「あるもんde食事会」を企画。
家庭やお店、地元企業から余っている食材を提供してもらい、子どものいる家族と食事を作りながら、食べものを無駄にしないを学ぶのがねらいだ。
この日、建部町公民館西原分館に集まったのは、参加者、大人、子ども含めて20数名、スタッフを入れて30名以上。
寄せられた食材は、ほうれん草、ネギ、玉ねぎ、大根、ヨモギ、ふきのとう、葉ウド、ジャガイモ、小松菜、シイタケ、かぼちゃ、大豆、菜の花、レモン、リンゴ、バナナ、卵、おから、小麦粉、
トマト缶、香辛料、生乳、建部ヨーグルト、チーズ、イノシシ肉、シャケの佃煮、海苔、ワカメ、ゴマ、
各種調味料。
さてこれで何ができるのかな?材料名を書いた紙を前に先生の森本さんが子どもたちに聞く。
「お肉はシシニクだけ。これはスパイスを入れて煮込んでクレープのようなトルティーヤで巻いて食べるってどう?」「ぼく、スパイスの効いたの大好き!」
「ヨモギ、ウド菜、ふきのとう、季節のものは天ぷらね。ほうれん草、牛乳、おから、チーズでグラタン、デザートはなにがいい?
ヨーグルトにフルーツがあるよ」
「おれ、ヨーグルトにバナナとリンゴ入れてミックスして食べたい!」
「じゃあそうしましょう、他にもこれ入れたらいいってものをメニューごとに張り付けてね」
自分がやってみたいメニューに分れて、子どもたちはやる気満々。エプロン姿が似合ってる。
「トルティーヤ」チーム。小麦粉に水、サラダ油を入れコネコネ、最後はボールに投げつけて生地完成。次はシシニク煮込み。
玉ねぎ、シシニク炒めてスパイスを入れてトマト、大豆を入れる。
「うゎー、めっちゃ、いい匂い!」続いて麺棒で生地伸ばし。子どもだけで、何十枚も作って焼いたよ。
「天ぷら・グラタンチーム」油が跳ねるから揚げるのは大人、でも切るのはまかせて。
「おにぎりチーム」中にシャケ入れよう、ゴマも振ろう。熱いけどきれいに握れた!
「デザートチーム」うわー、もうこれすぐに食べれるぞー。
正午を少し回って、子どもも大人もすっかりお腹をすかせた頃、ヤッター完成!。では、みんなで、今日の食材を届けてくれた方に感謝して「いただきまーす!」
感想は?
「トルティーヤを自分で伸ばすのが楽しかった」「フルーツパフェがおいしかった」「捨てられるものでもみんなで作って食べるとおいしい」
大人たち「いろんな食材を持ち寄ってこうして皆で食べるのって本当に
いいねえ、また、やりたいですね」
森本さん「皆が前に出て進んでしてくれたのが、とってもよかった」
オニビジョン松本記者「昨日、このことを知ったんですが、この話題は面白いって思って今日は休みですが来ました」(さすがプロの記者!)
(今日の感想>
余っている食品、好きではない野菜類、いろいろな調味料・・・。でも、みんなで集まって、ワイワイとアイデアを出しながら工夫して、
手をかけて作れば、
絶対にうまい!
(取材・写真 三宅優 写真・杉山ゆい)
先週、月曜日のRSK「イブニング5時」ではキシモトケーキさんとお好み焼河原さんが登場。
抜群のノリで建部をPR、面白すぎて、つい写真に収めるのも忘れてしまった。
今週は逃さぬぞと待機。始まりました、おおっ、今回は田地子で行われた「めだかの学校」主催の環境フォーラム。
オレンジのブルゾンの国司さん、さっそく、やじろべえ作りに挑戦。
実行委員長の河原さんが「そんなに得意というわけじゃあないけど、子どもたちが喜ぶのがうれしい」とコメント。
参加者のてっぺい君は「将来は科学者になる」と夢を話す。二人ともいい味出してます。
そこへ老人二人登場、何を隠そう当新聞編集長、勝部公平、そして記者自身。
「たけべ新聞はどんな内容なんですか」と国司さん、「建部で今日あったことを世界に発信します」(記者)
「2日に1回は記事を出してますよ」(勝部)、「えっ、それじゃあ、かなりの取材力ですね」(国司)、「いえ、遊び力です」(笑)と勝部。
このあと、国司さん一人旅はお待ちかね「サニーデイコーヒー」さんへ。
江田さん超緊張の面持ちで出迎え。自慢の炒り立て「福渡ブレンド」を淹れる。
「ここに戻られて店を始められていかがですか?」国司さんの問に「ほんとに良かったです!」
最後は江田さんのさわやかな笑顔で番組が締めくくられた。
次週はどうやら記者宅(ドレミファミリア)らしい。乞うご期待?
(記事 三宅優)
体験を通して生きる力を養ってほしい、そんな思いから始まった「春の建部里山祭り」、今年で7回目を迎えるその催しが今日開かれた。
会場となる富沢地区の鳥越池には早朝から50名からのスタッフが結集、準備に取り掛かった。
そのメニューをご紹介すると、山肌を削って作られたロープクライミング、マキ割り機と斧でやるマキ割り体験、シイタケの原木への菌打ち体験、巣箱作り、木工キーホルダー作り、竹とんぼ、竹パン作り。
おいしいコーナーでは、定番シシ汁、森のピザ、サニーデイコーヒーさんとキシモトケーキさん、タコ焼き、おぜんざい、建部米おにぎり、金賞グランプリ獲得建部ヨーグルト。
10時開幕のアナウンス。今日、司会を担当するのは「たけべおこし」メンバーで当新聞記者でもある花房功基さん。
そして登場はやっぱりこれだね、「はっぽね太鼓」
"トントントコ、トントントコ、トテトテデ、ドンドンドデドン、ドンッドンッドンッドンッ・・・"
若い子連れのご夫婦が「ねえ、和太鼓っていいねえ、見て、うちの子、体を動かしてるよ」
そんな発見もこの里山の拡がりがあってこそ。
続く傘踊り、歴史は40年。しかし出演はいつもの半分。
「だんだん高齢で、あちこち体が思うようにいかなくて。じゃけど頼まれると、こうしてわずかでも参加せんとな」
その思い切りに頭が下がる。
里山の奥では、トンテンカンテン、かなづちで叩く音。巣箱作りに一生懸命の親子連れ。
「パパ、くぎ打ったら割れちゃったー」
「それは筋目にそって釘を打たないからだよ」パパを見直す子どもの視線・・・。
その横では移動式ピザ窯による「森のピザ」。いい匂いにつられて、注文は40分待ち?の大人気だ。
その隣でも、「サニーデイコーヒー」さんの甘い香り、キシモトさんのケーキ。
地域のみんなが支え合う、地域のイベントがここにあり。
そうこうしている間に、我らが出バル番となった。建部町きっての若手フラ(?)+枯れ木1本(記者)のフラダンス。
題目は「月の夜は」他、3曲。出来は、まあ観客の感想を待つとしましょう。
この後は、お待ちかね「オージンズ」、公民館職員と地域おこし協力隊頼本さんのユニットによる歌声広場。
「上を向いて歩こう」・・・「浪花節だよ人生は」「花は咲く」飛び入りも入っての大熱唱となる。
この3月で公民館を離れる安部館長に、サプライズの花束の贈呈。
こんな想定外もOKなのも微笑ましい。
正午を回るころには里山ベースはいたるところで人、人、人が駆け合い、遊びながら、この自然を満喫。
近くの老人施設からのお年寄りが最前列で満面笑顔で手を鳴らす。シシ汁の湯気、タコ焼きソースの匂い、
竹パンの煙りも、拍車をかける。
午後からは「大声大会」子どもらが思い切り、日頃のうっ憤?を吹き飛ばす。大声で「xx○○!!」
そして、〆はお待ちかね里山名物「餅なげ」だー。
「おーい、こっちだ、こっちだ」(と言われても、中々そこにうまく投げれない)
「あっ、痛てててー」(頭に直撃!)
でも終わってみると、ちびっ子の袋には餅がドッサリ。
「えーっ、そんなにとれたの?すっごーい!」
本日の参加者数、およそ500名以上。過去最高の入りとなる。
「沢山の人が来てくれたことも良かったけど、何よりも
地域のみんながが楽しんでいた、そのことがもっともうれしいことだね」
実行に当たった地域のお年寄りの言葉。
(取材・写真 三宅優 三宅美恵子)
あれから7年。あの震災後、30代でここに移り住んだ人たちも40代。当然だが記者も七つの歳を取って今日を迎える。
それぞれに何かが変わって、進むべき道も異なってきた。
3月11日、今年も福渡、石引の池に灯ろうを浮かべる。
30個の牛乳パックで蓮の花をイメージした直径90cmのサークル、それが7つ。今年からは中に入れる明かりはLEDで出来たキャンドルを使う。確実性を考えてのことだが、はたしてどう映るだろう。
作業を手伝ってくれる人は全員、建部の人たち。新しく地域おこし協力隊で来た今田さんも駆けつけてくれた。
位置決めに時間がかかったが、どうにか収まった。後は日暮れを待つだけ。
台所では、同じく建部の女性陣がお汁粉とおにぎりの準備。100人分の手作りおでんも用意した。マル屋さんからは、どっさりとピザの差し入れ、毎年ありがとう!(グラッチェ!)
午後5時、町の人、遠方からの方、徐々に集まり、やがてガレージは人で埋まった。その人たちの手で灯ろうに火を入れる。午後6時、全員での黙祷。
今夜の演奏はプロのジャズギターリストの古川靖久さん。1曲目はカーペンターズのナンバー。切れのいい音色がすぐに観客を惹きつける。
そして、ラストはやはり「花は咲く」を全員で。歌のリードは大塚愛さん、フラの踊りを原田順子さんが。
これで閉会にと思いきや、観客から「アンコール! アンコール!」予想外の展開に一瞬とまどいながら、次に奏でられたメロディに観客が再び歌い始める。
「見上〜げて ごらん 夜の〜星を・・・」
年に1度のセレモニー、今年も拍手と微笑みが締めくくった。池には七つの小さな灯りの輪が静かに浮かんでいた。
(取材・写真 三宅優 松下泰成)
11日に開催の「3,11追悼の集い」。その準備の模様が今日、夕方6時からのNHKニュース番組で放送された。
午後3時には会場となる(記者宅)「福渡ドレミファミリアアートギャラリー」近くに取材中継車がドーンと待機。
スタッフの入念な準備作業がが行われた。まさに”アメニモマケズ・・・”。
5時からは、いつも当日ボランティアをしてくださる地元の人や、子どもたちも応援に来た。リハーサルでは子どもたちが局のスタッフの方の
注文にあがることなく対応、見ていた親の方が終始緊張(?)する場面も。
6時20分過ぎ、本番。光を入れ、当日輝くのと同じ灯ろうを映しながら、矢崎アナウンサーが丁寧な解説で進める。
そして終了。どっと居合わせた全員の肩の力が抜けるのが伝わった。
うれしいことに、この日のためにピッツェリア「マル屋」さんから☆超デカ(直径60cm)のピッツアが差し入れられた。
みんなでおいしくいただき、今日一日の労をねぎらった。
おつかれさま!
思い起こせば、あれから7年。私たちは何かを喪失し、何かに気づかされた。その”何か”を
一人一人がしっかりと思い起こす、そんな「集い」にしたい。今日の取材であらためて、そう強く感じることができた。
(取材・写真 三宅優 松下りえ)
山陽放送の「イブニング5時」でお馴染みの国司憲一郎さんが、ぶらりと自転車で旅をする「国司 一人旅 2018 新シリーズ」
今月は建部の特集。
「建部町?それってどの辺?どんなとこ?」と中心部の人たちからの認知度が依然、低い我が町。
それもそのはず岡山市の人口の1%にも満たないのだから。それを4回にわたってクローズアップで紹介、魅力を伝えてくれるという。なんとも、うれしい限り。
第1回目の放送では、本ページでも紹介した吉田の「ののカフェ」が登場。古民家、自然素材、手作り、のんびり・・・
まさに建部ならではのキーワードのお店として紹介されていた。
どこにもない、オリジナルな建部をどうイメージとして作り上げていけるか、個々の力の結集に拍車が掛かる。
さて次回予告編を見ると53号線をずーっと北上・・・ということは。「まだまだ建部は奥が深い!」(国司さん)来週がたのしみ!!!
「あかりをつけましょう ぼんぼりに お花をあげます 桃の花…」桃の節句と共に建部のあちこちで春の訪れを見つけました。
富沢の田地子川岸辺では、毎年この時期、満開に咲く桃の木が2本あります、この地域の皆さんはこの木で春を感じるのです。
建部小学校の校門では菜の花が咲き、黄色い花にたくさんのミツバチくんが、花の蜜を求めて遊びに来ていました。
畑仕事をしていると土手でフキノトウを発見!これからは山菜が建部のあちこちに顔を出してきます。
旭川の岸辺にはネコヤナギが春の季節を醸し出してくれてます。
何となく心がウキウキして来るのが春!皆さ〜ん、春を楽しみましょうね。
(取材・写真 勝部公平)