■「新たけべの彩時季」
建部で活き活きと活動する人にスポット。
第23回は今や建部の迎賓館「たけべ八幡温泉」支配人の金畑 紀暢さんです。
(プロフィール)
金畑 紀暢(としのぶ)
昭和56年 建部町大田生まれ(37歳)
建部小・中学校から福渡高校へ。
山口県の大学で国際学科を専攻。
卒業後、地元に戻り建部町観光公社に入社。
現在、岡山市建部町観光公社「たけべ八幡温泉」支配人。
奥さん、ご両親の4人家族、久米南町塩之内在住。
(聞き手 三宅 美恵子)あらためて、ご出身からお聞きしてよろしいでしょうか。
「はい、建部町大田の生まれです。男三人兄弟の末っ子です。保育園、小学校、中学校とも建部で高校も福渡高校に行きました」
それは根っからの”建部っ子”ですね。お小さい頃はどんな生活でしたか?
「そうですね、夏休みなんかよく前の川(長谷川)で魚釣りをしたり、泳いだりしていましたね。
一度、旭川の大宮橋の下でも泳げるかなと思って行ったんですが、意外と深くて、そのまま下の方へ流されて恐い思いをしたことがあります(笑)」
部活とかは何をしてました?
「中学、高校とソフトテニス部でした。御津郡大会で上位に入って県大会に出場しました。美作大会ではダブルスでベスト8まで。
でもそれ以後は全然、力が違ってましたね(笑)」
卒業されてからはどうされましたか
「山口県の大学に行きました。国際学科を専攻したのですが、観光ではなく経済分野でした。その後、建部町の観光公社の採用試験を受けまして入社しました。
以前のサンタケベのあった時です」
ではそれから15年ですね。こちらにお勤めになられて、いかがですか地元は。
「やはり地域との接点があるので、こうして働いていても声を掛けてもらうことが多くて、働きやすく感じます。
自然も豊かですし」
今、従業員の方は何名ほどいらっしゃいますか。
「パートを含めて30名ほどになります。最近は入って来られた若い女性の方もいますし、徐々に変わって来ていますね」
そうですね、フロントに若い人が立っているだけで明るいですね。新しい施設になってお客様は変わりましたか
「温泉会館の頃からの常連客の方もおられますが、圧倒的に新規のお客様が増えました。どっかに行ったついでにちょっと寄る人が。
若いファミリーの方や他県からも。新しい兆候としては、
たけべの森公園にキャンプに来た人とか、福高の跡にできた看護学校の女学生さんや近所の民泊の外国人のお客さん。言葉が通じなくて慌てることもあります(笑)」
まさに国際化、知らないうちにニーズが拡がっているのですね。
この9月には「キャンドルコンサート」も開催され新企画が増えてますね
「はい、今月も11月26日、日曜日を”イイ風呂の日”として催しをやります。露天風呂にキャンドルを灯した”イイ露天風呂ナイト”、
外の足湯にミカンを浮かべた”足湯deみかん”とか、30食限定なんですけど”1126風呂限定ランチ”(1126円)を提供させていただきます。
翌月、冬至には”ゆず湯”、それと12月29日は年末朝市。好評のふるさと便もまたやりたいと考えてます」
楽しさいっぱいですね。これから地元にとってはどんな施設でありたいとお考えですか
「そうですね、建部に帰った方が、”ちょっと温泉に入りに行こうや”という風に気軽に立ち寄れる町のオアシス的な場所になればいいなと思います」
最後にお休みの日はどんなことを
「家の周りを剪定したり草むしりをしたり。夕飯に鍋とかカレーを作ったりもします。大学の時に一人暮らしだったので(笑)」
ありがとうございました
(記者感想)
以前、記者達が「しあわせとうろう祭」というイベントを近くの「めだかの学校」で開催していた頃、温泉会館にポスターの掲示をお願いに行くことがあった。
その際、いつも快く引き受けてくださったのが金畑さんだった。
その後は「リバーサイドバザール」でもご協力をいただき、かれこれ7年。
控えめで訛りのない言葉を聞いていたので、てっきり他所から来た人と思い込んでいたら、この度の取材で生まれも育ちも「たけべ人」と知ることに。
施設が新しくなってから2年半、その間、確実に顧客層が拡大してきた。まさに”建部にいい温泉あり”と言われるまでに。
その立役者の一人が金畑さんであることは間違いないだろう。
(取材 三宅 美恵子 写真・三宅 優)
「たけべ八幡温泉」の詳しい情報は←こちらから
テント数1、2、3、4・・・16、建部ヨーグルト、キシモトケーキ、サニーデイコーヒー、チュプ、勇の樹、
黒豆巻き寿司、山菜おこわ、鮎の塩焼き、豚汁、牛串、おからドーナッツ・・・。
建部町観光協会主催の「ふるさと野菜市感謝祭」。
何といっても、このお祭りの醍醐味は建部の獲れたて野菜と名物品の勢ぞろい。これら目当てに、今日、開始9時30分には福渡三本松の広ーい河川敷は人と車で満杯。
出会った人の中にはすでに腹ごしらえを終え、買い物も済ませて帰路に着く人も。特にお年寄りは気が早い。
「まぁ〇○さん、早う、買わんと売り切れるよ」とご親切なアドバイス。しかし記者の目的はこれから始まる「野菜クイズ」。最後まで当たると豪華「建部のフルーツセット」が。
では1問、「これは大根の葉っぱ(見せながら)である。〇か×で」
記者「〇」答え「〇!」 やったー、まずは1問通過。
2問目、「イチゴは果物ではなく野菜である。○か×で」
記者は「×」、答えはなんと「〇!」
ハァ〜、せっかく景品獲得をねらったのに難問を前に敗退。こうなったら午後の豪華商品券が当たる「ビンゴ大会」に賭けるしかない。
その間に、おいしいものと歌のステージを楽しもう。
豚汁すする人、鮎にかぶりつく人、ドーナッツを頬張る人、焼き鳥かじる人、おこわをフーフーする人、人間うまい物を食べてる時が一番幸せだね。
白い椅子に陣取って、もう1時間も話に花が咲いている町内のおばさんたち。「もう最近なあ、物忘れがひどうてなあ、この前もxxx」
「そりゃあ、私なんかもっとひどいわxxx」話のタネは尽きません。
豪快に豚汁を平らげるお若い女性二人、見るとクイズの優勝景品「建部フルーツセット」を手に。どこから来られましたか?
「私は玉島から」、「私は玉野から来ました」。たまたま(?)来て運のいい人。建部を好きになってくれたでしょう。
川向こう「たけべ八幡温泉」では今日が「いい風呂の日」、幸せ橋を行きかう人もことのほか多い、ちょっとのぞいて見よう。
人気の足湯の東屋、「おっ、やってるやってる」、いくつもの大きな黄色いミカンの浮く湯船。小さな子どもらの
素足が何本も浸かって気持ち良さそう。どうだい?「うん、スッゴイ、あったかいよー」
いつのまにか、温泉と特産品市がマッチングしたイベントに育ちつつあることを実感。拓けてきたぞ建部。
さあて会場では、餅投げ(写真撮りに夢中で1つも拾えず)、栄養委員会(フレッシュレデーィス)の「岡山市民体操」
が繰り広げられている。そして「ビンゴ!」はたしてリベンジなるか!?(結果はお会いした時)
こうして、アハハ,ウヮハハのタケベワールドは最高の興奮を巻き起こして終了しました。
(取材・写真 三宅優)
「地域の皆さんに支えられて竹枝の子どもたちはスクスク育っています。農業体験、生きものの里づくり、たくさん学んできました。
今日一日は感謝の気持ちを皆さんに届けたいと思います」
竹枝小学校、校長先生のご挨拶で始まった「竹小フェスティバル」。
子どもたちの拍手で一人づつ迎えられた来場者は体育館の席に座り終始ニコニコ。まずは各クラスごとの「おもてなしコーナー」へ。
「トコトコ」(ゴムと電池で動く車に玉入れ)「パッチン」(輪ゴムのはずみで飛ばすメンコ)「的あて」(長い筒で紙矢を飛ばす?)・・・
どれもが子どもたちの手作りゲーム。歓声を上げたのはおじいさん、矢が的中したようだ。
記者も「ガチャ ルーレット」が”大当たり”、可愛いブックエンドを景品にもらう。スナックコーナーでは学校で穫れたトウモロコシのポップコーンが。「うん、これおいしいよ」「ハイ、おほめいただき、ありがとうございます」
そのうち「う〜ん、いい匂い」。今朝早くから先生、父兄でついたお餅の雑煮が運ばれてきた。給仕をするのも子どもたち。
「何だか申しわけないねえ」そう言いながらも、おいしそうな盛り付けに舌なめずり。
ほうれん草、大根、人参、昆布、かまぼこ、かつお節が、いっぱいがのって出汁もしっかりのお雑煮。「こりゃあ、うまい!」
この後、クイズに歌にと楽しい時間を過ごして閉幕に。なんと帰りにはお餅とキューイのおみやげまで。
心も体も温ったまり、校舎を後にする地域の人たち。
「今日はごちそうさま、ありがとう、竹小の子どもたち」
(取材・写真 三宅優)
めだかの学校主催の「秋の里山ウォークで楽しもう」が里山建部で19日に行われました。
参加したのは岡山市内中心部からの親子16名。参加者の半数以上は「メダカの学校」行事を通じて、
建部が大好きになったご家族です。最多参加はなんと16回という家族も。今や、
「めだかの学校」の活動は市民にとって、なくてはならない存在になってきています。
この日は快晴かと思いきや時雨が降り、秋の天気を絵に描いたような一日となりました。
まずは鳥越池まわりの遊歩道をネーチャーゲームのフィールドビンゴをしながら、
親子で秋を探して歩きました。講師の先生からは途中途中で
木の名前、葉っぱを使った遊びなどを教わりました。
子どもたちは、時おり雨まじりの風が吹き無数の落ち葉が舞い散る光景に感動し、
野イチゴの群生に出会うと「いちご畑を見つけた!」と大声で叫んで大はしゃぎ。
山の椎茸採りはほとんど全員初めて、ホオの葉で作るお面も。
その他「赤い色のふわふわしたもの」や「虫の糞」「脱け殻」などなど、
秋をいっぱい見つけていました。
ウォーキングに続いては「自分たちでランチを作ろう」の時間。
まずは「自分のお箸は自分で作る」にチャレンジ。これは小刀など道具の使い方体験です。
お父さんお母さんは釜戸で炊く「きのこご飯」と「猪肉の燻製」づくり、もみ殻で焼く
「焼き芋」に取り組む。デザートは地産の柿、ぶどうで美味しいランチタイムとなりました。
午後になっても、里山自慢の「ロープクライミング」に竹トンボ、
時間の経つのを忘れて遊びました。おみやげは里山シイタケと柚子。
参加者は「また建部に来るぞー」を合言葉に帰途に着きました。
(取材・写真 勝部公平)
先日の19日(日)、朝10時、富沢改善センターに親子連れ25名、地区ボランティア9名、
「富沢地域資源環境を守る会」スタッフ2名、
合計36名が富沢を花で飾ろうと集まりました。
用意されたのはプランター20個、パンジー・ビオラ・葉ボタンおよそ60本で
、園芸用スコップを軍手で持って植え始めた子どもたちに、
おばちゃん(子どもから見ればおばあちゃん)たちが
「根を傷つけないんだよ」、「お日様の向きに合わせて植えると大きく育つよ」と
アドバイスをしながら進めていきました。
今年の4月に発足した「富沢地域資源環境を守る会」は
農地、農道、水路、ため池などを保全するために組織されたのですが、
これらの要項だけでなく、より多くの地域住民が参加できるようにと
今回の植栽は企画されました。
植栽が終わると会員の葛原浩将さんが準備したカラフルな横断幕をつけて全員で記念写真。
子どもたちにも文房具がプレゼントされ、参加した親御さんも大喜びでした。
(取材・写真 勝部公平)
「2025年問題」。お聞きになられた方も多いと思うが、これから7年後には75歳以上の後期高齢者1人に対して15歳から74歳までが7.2人(2015年)が5.4人に減少。
それまでの胴上げ型社会から騎馬型社会へと移行。
これに伴なう大きな課題としては介護人材の不足。日本全体で38万人がさらに必要とされている。また介護保険料も現在、月平均6000円代が9000円程度まで高騰。
そして「老老介護」、「介護難民」、「孤立・孤独死」、「高齢者虐待」等々、様々な問題の発生へと拡がっていくことが予測される。
この対策として政府が推進している、ご存じ「地域包括ケアシステム」。これを岡山市が総合事業として、4月より更に細かなサービスを提供できる制度に変え
取り組みを始めた。
その説明を兼ねた講座が今日、建部町公民館の「建部大学」で開かれた。講師は岡山市北区地域包括支援センター建部分室の末繁さん、御津分室の岡崎さん。お話しはパワーポイントを示しながら先に述べた「高齢者を取り巻く現状と課題」、
そして「そのための住民で支え合う地域づくり」の必要性へと進められた。
出席者のほとんどが高齢者、自分自身が当事者である問題をどう見据えるか、いつもこういった勉強会のあり方にもどかしさを感じる。
若い世代が入って共に考えてこそ、より現実的で期待も湧いてくるのに。
とは言え、この場に足を運んでくる団塊パワーにはいつも圧倒される。
講座は後半、ゲーム形式で地域の課題を見つけるスタディへ。カードに書かれた悩みごと、困りごとの中から自分が
求めるものを3つ選び、グループの中でそれを引き受けてくれる人を探す。植木の選定、家具の移動、買い物、洗濯、家の整理、掃除、話し相手、車の運転・・・、
家の外、中、自分のことまわりのこと。
「じゃあ私が得意だからやってあげる」いたたまれなくなって手助けの声。それでも残るカード。それについてみんなで解決策を模索し
「それは、どこどこでやってくれるわ」と知恵のある発言が飛び出す。
それでも、なお残る問題。今回は「囲碁、将棋、カード遊びの相手」が残ったようだが、恐らくは、ここに来れない人の悩みこそ真の課題。
ちなみに記者は「留守にした時のヤギの世話」が困りごと。
そうしたら「それくらいだったら、やったげる」と言ってくれる人が出た。やはり頼れるは人、地域のつながりは心強いを実感。
(取材・写真 三宅優)
強風が親水公園を吹き荒れる、チョー寒い。しかし、そんなこと言ってられない俺たちの祭りだぜ、若者たちの動きは機敏。
ずらっとテントが並ぶ「たけべマルシェ」会場。今季最高の冷え込みをモノともせず、すでに熱気が充満。
赤、黄、青、緑、オレンジと色とりどりのフラッグが、さあ皆さんいらっしゃいとなびいている。
今日もオープニングは建部の太鼓、それも「はっぽね太鼓・二十歳(はたち)組」。これに、たけべおこしメンバーで
書道家・吉岡優さんが「書」でコラボ。
「輝く一瞬の時を 建部人(びと)繋がる今日の時を」
炸裂した「文字」、太鼓の響き、若いって、いつだってすがすがしい。エアロビでぬくもって真名井神社の獅子舞保存会を満喫する間に、
オッといつの間にこんなにやって来たの?老若男女家族づれ。
今日のメインイベント「三世代建部を語る」が始まる。
パネラーは地元の延江さん、本田さん、平田さん、山根さん、安田さん、そして進行の雨宮さん。テーマは「30年前のタイムカプセルを掘り起こす」
延江さん「カプセルを埋めた頃は、建部は一万本の桜を植えて、観光立町を宣言して活気がありました」
平田さん「岡山市と合併した後には、僕らの埋めたカプセルどうなるんだってそれが気がかりだった」
山根さん「僕は生まれた年で、何も知りませんでした」
三世代それぞれの記憶。じゃあどうすんだこの建部。
本田さん「人が少なくなったのは嘆いてもしかたがない、今いる夢のある人と力を合わせてやっていきたい」
安田さん(15歳)「人の温かさでつながる町になったらなあって思ってます」
僕らの町は僕らで創る、答えは皆同じ。
河川敷ステージではスマフォ片手に大勢の子連れ、孫連れがお待ちかね。これからダンスのパフォーマンス、先ほどのパネリスト安田さんが登場する。
音響を一手に受け持つ畑先生の「ゴー」サイン。躍り出た若者たち。年配の人、「いやあ、すごいなあ、あの動き、大したもんだねえ若い人は。もう僕らが出る必要はないよ」
午後、昼食をと思いブースを巡る。「ありゃりゃ、すべて売り切れ」そりゃあそうだ、広ーい河川敷、まばらに見えても、
すごい数の人がこのマルシェを訪れていたんだ。心配した天気、宣伝不足?気にすることはなかった、情熱は岩をも砕くだよね。
そして文化祭の大ホール最終ステージへと向かう。
岡山ヴェルディ吹奏楽団による演奏は力強く、どれもがすばらしかった。
フィナーレは観客全員合唱「ふるさと」。
一年前、記者はこのシーンを目に焼き付け、再びと願いポスターにした。それが実現した。
ありがとう、演奏者の皆さん、建部のあたたかい歌声の人々よ。
たけべのふるさと合唱をフェイスブック動画で配信中!
(取材。写真 三宅 優)
うれしいことに天気予報に反して雨あがる。さあ「第37回建部町文化祭」へ行こう!
開幕はやっぱりこの響きから、「たけべはっぽね太鼓」。朝早くの大ホールは観客もまばらだが、威勢のいいリズミカルな鼓と掛け声に元気が満ちてくる。
次なるは今風ヒップホップダンス。ちびっこからジュニアまでステージ狭しと飛び跳ねる姿に「あれれ、あの娘?」
いつの間にか成長した知人の子。時代は確実に動いている。
展示へ足を向ける。ロビーを占める何点もの習字。『猛虎』(筆の入り方を工夫しました。小4)なるほど。
『波』(夏に海に行った思い出 小1)え?小学1年?先生の作かと、いやいや、将来が楽しみ。そのまま奥の「旭水荘」展示室へ。
恒例の一文字習字、今年はどんな字に出会えるかなっと。『海』、『空』。おおっ、共に百歳を超えられている?頭脳明晰。
小ホールはにぎやかだ。生け花のクラブ。初めて観る不思議な植物が水盤を彩っている。この感性は真似できそうにない。
デイサービスのお年寄りの紙細工。無数の紙を折り曲げて作った鍋敷きに根気のほどを知り、脱帽。
ポトルフラワー、パッチワーク、刺繍、編み物、革細工、八幡彫り・・・、人の情熱を生み出す力ってどこにあるんだろう、ただ感服。
二階では水彩画クラブ。それ以外に今年は小中学校の「建部ふるさと学習」、「めだかの学校」の活動のパネル発表が展示されていた。
今までにない新しい広がりが出きて来た。
お昼、ロビーには歌声が。手話クラブ、そして「繭玉の会」のコーラス。観る人、聴く人、それぞれに、このぬくもりある祭りを楽しんでいた。
「たけべ新聞」もこれまでの新聞ファイルを展示。「建部健康会議」の健康チェックブースとなでしこ共同作業所の「さおり織り」間に。
再び、大ホールへ。「カラオケ」が熱唱中。このステージで思い切り声を張り上げる、さぞや気持ちいいだろうなあ。取材中のオニビジョンさん、
「いやあどの人も熱唱なんで、ぜんぶ報道するわけにいかないし、困ってしまいます」と悲鳴を上げる。
剣詩舞道の演技が始まるころは観客がぐっと増した。まだまだ、このあと「カラオケ」パートV、そして以前、新聞でも取り上げた建中生徒の「日本の音楽」演奏と控えている。
記者はその前に今日のシーンを少しでも早く、来れなかった人へお届けしようと、会場を後にする。
明日は更に盛り上がるステージと「たけべマルシェ」の登場。乞う、ご期待!!
(取材・写真 三宅優)
建部町の小学校児童200数十名、なら全員で盛り上げよう。これまで少人数ゆえの知恵として山、海の学校、修学旅行と
企画してきた建部の小学校。この「建部町小学校音楽祭」はその新しい試みとして数年前に始まった。
会場は建部町文化センタ―大ホール。
午前中にもかかわらず600を超える席は満席、立ち見も出るほどの活況。
まずステージに登壇したのは「岡山県警音楽隊」。日ごろお世話になっている派出所のお巡りさん、白バイ隊で組織する音楽隊。曲目は、「ドラえもん」のテーマ
(パフォーマンス付き)に始まり「水戸黄門・銭形平次・大江戸捜査網」(すべて悪を取り締まる)のメロディー。子どもらは手拍子、足拍子で乗り乗り。
このままでは観客のエネルギーが後に続かないのではと心配するほどの盛り上がり。
休憩の後、本日のメインイベント。竹枝、建部、福渡3校の低・中・高学年が合同の合唱。
1〜2年生は
「にじ」。3〜4年生は「世界が一つになるまで」。5〜6年生は「友〜旅立ちの時」。
1学期から練習を重ねて来ただけあって、そのハーモニーと呼吸の合わせ方には感服。お巡りさんもそうだが、
小学生たちもこんなに見事だと、本業は大丈夫?とあらぬ心配。最後、「さわやかで力強い歌声を聞かせていただきました」(福渡小、片山校長先生)の言葉。
閉会後、福渡小の岡山市音楽祭の参加演奏曲「ゴジラ」は、脚音が伝わるほどの迫力演奏だった。
(取材・写真 三宅 優)
5日、日曜日はどこも素晴らしい天候に恵まれた。恒例の「かいぼり調査」も多くの参加者で埋まったが、その日は、
近くでもう一つ楽しいイベントが開かれていた。
今回で5回目となる地元企業、景山建設さん主催の「かげやま感謝祭」。
このイベントの特長は何といっても”手作り&体験”。建築屋さんならではの”木材”を使ったブロック積みやプール、
マイ箸作り、モザイクタイルでオリジナル鍋敷きなどのワークショップといくつもの楽しめるコーナーが充実。
来場者は若い家族連れから年配まで幅広い。
さっそく記者もモザイクタイルで鍋敷きに挑戦!子どもたちがスイスイと手を動かしているので、簡単に考えていたらこれが、
中々1cm角のタイルを指先でうまくつまめない。
「こりゃあ、そうとう老化が進んどる」などと呆れながらもどうにか完成。
知り合いのママさんに見せると「あっ、ドレミちゃんだ」とわかってくれて、満足。
会場に来た人たちの顔を眺めると皆、晴れ晴れ、のんびり。遠くに行く必要もなく、身近な所で
マイタイム、家族時間を十分に満喫していた。
(取材・写真 三宅 優)
見事な秋晴れとなった今日、第10回旭川「かいぼり調査」が行われた。
午前10時、会場となった吉田地区の竹枝小学校前の川岸には500名以上の参加者。
旭川の水を堰き止め、干上がった数百メートルの川床を4区間に分けて調査する。
昨日までほぼ1年間、川の底だった場所を覗き見る、聞いただけでもワクワクとしてくる。
10時半、参加者は調査する魚の種類、その捕り方、つかまえる時の注意点等を教わり各自の決められたる区域に足を入れた。
今回の調査対象魚は「アカザ」「カジカ」「ウナギ」の3種。はたしてどんな結果が出るだろう。
参加者は岡山理科大学の学生さんを除き、ほとんどが子ども連れの若いファミリー。乳母車を押してる人や、腕に抱かえている人も。
本部に聞くと、参加者は主に岡山市内中心部から、それ以外にも玉野市、総社市、倉敷市からも来ているそうだ。
このイベントの認知度が確実にアップしていることがわかる。
今年の会場は意外と水量が多い。子どもたちは浅瀬になった川床を選び、お父さんお母さんといっしょに大きな石を裏返す。
「いないねえ」「なかなか見つかんないよ」に始まり「あっ、ホラホラいたいた」の声が聞かれ出してほぼ1時間、そして終了のアナウンス。
「早いねえ」「アッと言う間だねえ」でも、「ボク、もうお腹すいたよー」。
クリーンアップ、石を耕す作業を終え、岸に上がる。
ここからは昼食タイム。会場には地元ボランティア、観光公社による建部の恵みが用意されていた。
「シシスキ丼」「川ガニ汁」「シシニク焼き」どれもジビエ度満点。
お弁当を持参した家族も多い。手作りのおにぎり、サンドイッチを囲む姿は
調査に参加というより、親子でピクニックをしているように見える。
自然と触れ合いながら遊んでお昼を食べる、こんな休日の過ごし方が
受け入れられているのを見るのはなんともうれしい。
さて詳しい調査結果は後日。
今日の水槽を眺めると「カワムツ」「アカザ」「カジカ」「オイカワ」「カマツカ」「オヤニラミ」「ムギツク」「ドンコ」「ギギ」・・・
「ブルーギル」も、「ウナギ」は未確認、
と言うことで駈け足。また来年、建部で!
(取材・写真 三宅 優)
◎追記:
(最新調査結果)
今年度採取数:アカザ1414匹(昨年1088匹) カジカ113匹(昨年253匹) 魚種31種(昨年27種)
アカザ、魚種数に好結果が得られた。
建部平野はほぼ稲刈りが終わり、コンバインの音も遠くなってきた。今年は日照不足で作物はどこも散々、
米の出来も心配なところだが、どうやら無事収穫できたようだ。
今日はそんな安堵も手伝って、のんびりゆっくり気心知れた仲間たちと酒を酌交わそう。
昔の行事を思い起こし豊作と稲刈り鎌に感謝する「鎌あげ祭り」に集まった「里山建部」の男たち。
そこへ飛び込んだ当新聞、松下りえ記者とコワいもの知らずのレポーター”トーコちゃんマン”。
男たち、早々、儀式を済ませると炭火を起こしてバーベキュー。肉はもちろん今年ここで獲れたイノシシ。
ジュージュー、ボーボー、煙の上がる中、さっきからむしゃむしゃとお代わり連発、トーコちゃんマン。
ブリ鍋うどんも「おなかいたくなったー」と言いながらもぺろり。将来のグルメレポーターの資格十分。
せっかくの機会にと自己紹介。建部に魅かれ、ここに新しく家を持った工務店オーナーさん。「ここで何ができるか楽しみにしています」
リタイア後アウトドア一筋のスペシャリストさん。「自然の活動が大好きなんです」
若い頃にオーストラリアへ渡って15年、「やっぱり死ぬなら畳の上」と帰ってきた松下りえ記者も。
「ああ、わしは酒を飲むしか能がありません」というおじさんは、子どもの安全安心を見守るシルバーの会長さん。
里山を中心に多彩なキャリアの広がりを見せる。
過疎、高齢化、中山間に何が必要か。必要なのはただ一つ、
それは「いい仲間」。
(取材・写真 三宅優 松下りえ トーコちゃんマン)
建部町「2017としょかんフェスティバル」、ブックトレードに人形劇、いつも楽しい催しで子どもたちに大人気。
その人形劇でおなじみと言えば、ご存じ(?)「つんちゃん劇場」。
去年も出演してくれた”つんちゃん”を主催する”たんばらつねこ”さんは、生まれが建部町小倉。
30年ほど前に親子グループ10人ほどで人形劇団を結成し、活動を続けてきたがしだいに団員が減り、10年前から一人劇団に。
主に県内の学校、施設等を精力的に好演している。モットーは「元気パワーをみんなに」。
今日の出し物は「びんぼうがみとふくのかみ」さて、どんなお話しかな。
「むかしむかし、仲の良い夫婦がおって、畑をたがやし、やさいを作っておった。いっしょうけんめいたがやしていい野菜がとれるようになった。
そしたら家に住んでいた”びんぼうがみ”のいばしょがなくなって,替りに”ふくのかみ”がやってきた。家がなくなった”びんぼうがみ”を
かわいそうに思った女房はいっしょに住むよう亭主にたのむ。晴れて”びんぼう、ふく”両方の神様がいっしょに暮らすようになりましたとさ」
子どもらの反応。「いやじゃー」「そんな神様はいらーん」「おらんでええー」ワァワァワァxxxx。
「ハハハ、そりゃそうじゃ。しかしこれはなかなか意味がふかいのう。裕福すぎることもなく貧しすぎることもなく、1日1日、いっしょうけんめい生きなさい、
そう教えてくれとるんじゃ」(記者の声)
かくして、ほんじつの、つんちゃん劇場はおしまいおしまいー。(パチパチパチパチ!)
外の保健センターでは移動工事の掘削機の音が響く。この図書館の畳のある子ども室での催しはこれが最後だろう。
これまで子どもにとっての憩いの場、新しい世界への入り口だったこの一室に「長い間、ありがとう」と伝えたい。
(取材・写真 三宅 優)
朝10時半、建部小学校6年生22名は妙浄寺に元気よく集合。
待ち構えたのは「たけべ古道」インストラクターの本田さん、井口さん、江田さん、そして当編集長、勝部。
もちろん、これから法寿山頂上を目指しての登山開始だ。その前に本田さんから山の歩き方、地図の見方、見どころをレクチャー。
よし、では4人の先生ごとにチームに分かれて説明を受けながら、いざ登頂!
*井口先生「ここは昔は松茸がよく取れたけど、虫にやられて松が枯れてしまった。
松くい虫を退治するのに空中散布したこともあったが、他の生物を殺してしまうのでやめたんじゃ」(さすが話が地元的)
*江田先生「よく見てごらん、古墳の入り口はすべて南に向けて開いているだろう」(なるほど、たしかに)
*本田先生「センブリの花が咲いてるから踏まないでね。そこにはアミタケが生えてるよ」(山野草の専門家)
*勝部先生「これはホウ葉と言って、こうして面にして(顔にのせて)チャンバラして遊んだんだよ」(子ども遊びプロ)
それぞれに持ち味の違う話を披露しながらやがて古墳へ。
奥に入った子どもたち、そのうち「うゎぁ〜、恐ぇー」。
「おれさあ、頭の上に何かさわるなあって、そしたらクニョンってやわらかくて。
脚があったんで、”わー、コウモリだ”って」
まあ、いっぱい経験したよね(笑)。
三角点の頂上に立ち記念撮影、そこから一気に下山。阿弥陀さまで祈願、「志望校に入れますように・・・」
そうして「もう、腹減ったー」の純な叫びの中、無事終了。
(取材・写真 三宅 優)