■「新たけべの彩時季」
建部で活き活きと活動する人にスポット。
第9回は「祭り男」こと重本 輝哲(てるあき)さん。
(プロフィール)
重本 輝哲(てるあき)
昭和55年生まれ 36歳。
子どもの頃よりスポーツに親しむ。岡山工業高校ではラグビー部に所属、全国大会出場
若い仲間から慕われ「お祭り男」のニックネームも。
現在、建設業に従事。2児の父で富沢在住。
(聞き手 勝部)スポーツ好きはラグビーをやってたお父さんの影響ですか?
(重本)「そうですかねえ、動いてないと、ただ落ち着かないというか。ラグビーも父から勧められたという
わけじゃなくて小学校の時にラグビーボールをもらって、それを持って遊びに行ってただけで。父の試合も観たことが
ないんです」
そんな子どもの頃の一番の思い出は?
「野球部で、郡総体でテニスコートにホームランが入ったことですかね。
鴨川の先生に”6年いるけど初めて見た”と言われました」
岡工の時はラグビーで全国へ行きましたねえ
「いつも、それまで津山工業高校に3年生の準決勝まで勝ったことがなくて、万年2位だったんですが、
それが、初めて津工に勝って全国に出て、あれよあれよで2回戦まで行けたんです」
社会人になって一度外に出て、戻って来られましたが、きっかけは?
「最初、神戸に行ってたんですが、そのあと滋賀に転勤になって、ちょっと煮詰まって、
まあ5年位居たからいいかなっと。
ばあちゃんからしょっちゅう”帰ってこんとおえんよ”と言われてまして、長男というのが、
どっかで刷り込まれていたんですね」
帰って来て、どうでしたか?
「やっぱ、いいですよねえ、自分の生まれ育った所は。子どもができてからも、結局、好きなことばっかり
やってて。ラグビーをやったり、消防があったり、お祭りがあったりで」
お祭りはずっとやってますね
「そうですね、岡山にいないときも祭りだけは帰ってきてましたから。一度も抜けたことがないです。
やっぱり、同級生とか仲間がいるので。去年も声を掛けたら40何人お祭りに集まりました。
今年も”行くよ”と言ってくれてますから」
スポーツで養ったチームをまとめる力が頼られてるんですね
「ええ、まあ、”できることは何でも力になるよ”とはみんなに言ってます。それに神楽なんかを
続けるにも、自分からやっていかないと、暗い顔で引込んでいてはどうにもならないですから」
地域に対してはどんな働きをしたいですか
「富沢は昔からまとまりがあるんで、心強いんですが。ラジオ体操を地区の人全員で参加できるような
場所を設けてやれたらいいなあと。そうすれば、子どもとお年寄りが触れあうことができるし、
親が出れなくても、だれかが見ていてくれるので安心じゃあないですか」
なるほど、それはぜひ実現しましょう。あとこれからの夢とかありますか
「そうですねえ、楽しめるラグビーとかを普及したいですね。今は自分でもラグビーをやっているので
なかなか時間が取れないんですが。将来的には子どもたちも含めたそういう形のものができたらと思います」
ありがとうございました
(記者感想)
子どもの頃、野球部でキャッチャーをしていて面倒見が良くて、皆から慕われていた重本さん。
記者は同じ地区でずっと接してきて、今も変わらない姿に感心しました。お父さんの後ろ姿そのままに、
ラグビー選手で建設業に従事、四世代家族の柱として頑張っておられます。
建部の祭りも最終、秋晴れの今日は「福渡八幡神社」。午前には御神幸に参加、参列する総勢百数十名が神社境内に集合。
神事、獅子舞の奉納が終わると、輿守、行列、神楽連中はそれぞれに祭礼衣装を身にまとい町中へと出立した。
露払いを先頭に太鼓、五色旗、御飾弓、御宝剣など昔からの行列、神楽が行き、大人神輿、子供神輿が行く。
今年はこれまでになく盛大だ。特に神輿の担ぎ手が大増員。岡山水道局の社員さん6名と加茂川からベトナムの若者7名が加わった。
これで、担ぎ手を交代することができる。ベトナム助っ人君に聞いた。「どう?」
「ハジメテナノデ、オモシロイデス、デモ、カタ、イタイ」
御神幸隊百十名は巡幸経路に沿い威風堂々と進む。途中、公園や施設に寄り、獅子舞を演舞。やがて三本松お旅所に到達。
ここでも神事と獅子舞奉納を行った。
この間、子どもたちも神輿を肩に「ワッショイ!ワッショイ!」と元気な声を挙げて練り歩き、
あちこちの門口で迎えたお年寄りから「ありがとうね、がんばってね!」と声援を受けていた。
青空、のぼり旗、鐘、太鼓、大人たちの掛け声、子どもの歓声、年寄りの笑顔・・・こうして福渡の祭りは午後4時まで続いた。
日本と同じようにイタリアも南北に長い。関西と関東であらゆる文化が違うようにイタリアでも南北でそのあり様が異なる。
65歳からの学びの場として建部町公民館主催で開かれる「建部大学」。
今日は「ピッツェリア マル屋」店主のジェノニ・マルコご夫妻を招いて講演が行われた。
マルコ氏は39歳、日本人の麻利子さんと結婚、日本にやってきた。そんなマルコさんの故郷とは。
ヴァルテッリーナはイタリアの最北、スイス国境に近いアルプス山脈の麓にある。特産はワイン、リンゴなど。
「アルプスの少女ハイジ」を連想されるとほぼ近い、長野に似た環境だそうだ。気質は一般的に言われている、あけっぴろげで、おしゃべり、陽気なイタリア人とは
異なり、生真面目で人見知りする、寡黙な地方性で、これは日本の東北に当てはまるのかも知れない。
さて、そんなマルコさんの故郷、日本と類似点が2つ。1つ、なんと蕎麦を食する。これは「ピッツッオケリ」と言って、そば粉と小麦粉を合わせて作るパスタ。
高山部ならではの食物で、他のイタリア地域では全く知られていない。この地方では古くからお祭りや休日のごちそうとして受け継がれているそうだ。
その2、これはイタリア全般の習慣だが、叔父や叔母、甥、姪を名前ではなく「叔父の誰々」「姪の誰々」と関係で呼ぶことが習わし。アメリカなどでは
名前だけで呼ぶことが当然だが。こんな、知っていそうで知らない文化の相似性をあらためて聞き、一堂納得。つづいてマルコ夫妻が用意したのは、イタリアになくてはならない「バール」。
「バール」はイタリアの町角には必ずあると言われる立ち飲みの喫茶店兼食品店。エスプレッソコーヒーやワイン、パン、お菓子、タバコ、簡単な朝食、昼食、新聞や雑誌と
ある意味で日本のコンビニの役割。
ここでの、お客と店員の注文のやり取りをお二人が再現して見せてくれた。
まずは「ボンジョールノ!」(こんにちわ!)「ボンジョールノ、シニョーラ」(こんにちわ、奥さん!)ではじまり、「何々、ありますか?」「もちろん」と続く。
最後は「グラッチェ!」(ありがとう!)を言い合い「ボーノジョルダーノ!」(良い1日を!)で締めくくる。
イタリアの人たちは朝昼晩、このやり取りなくして1日はあり得ないそうだ。ここで、聴講者から質問。
「日本のようなコンビニやマクドナルドはないのですか?」
「まったくありません、そうすると小さなお店は消えてしまいますので、国で規制されています」
「子どもも行きますか?」
「もちろんです。子どもの遊べるスペースもありますし、大人同士はそこが待合場所になっているので、必ず知った顔に会えるわけです」
なあるほど、駄菓子屋がなくなり、文具屋も雑貨屋もなくして、顔の見えない自販機とコンビニに代わった日本の今を少し考えさせられました。
*「マル屋」さんの Facebookページはこちらから
注目の岡山県の県議会議員補欠選挙。新人と元議員との一騎打ちとなったこの選挙、勝敗は蓋を開けるまで予測がつかないほどの接戦と思われた。
が、結果が出てみると大塚氏、44382票、若井達子氏24106票と2万票の差が開いていた。勝利の要因としては、やはり故横田議員の持つ
組織票、また本人の知名度の高さもあっただろう。フェイスブックに彼女のビデオメッセージが載ったとき、数日で1万を超えるリーチと再生があったことからも
その関心度が計れた。しかし実際に投票に行く率の高い高齢層にとっては政治の分野においてまったくの無名。このあたりが票にどう影響するか、判断ができにくい
ものだった。
スタート時の街頭演説会でも前を通り過ぎるだけの人も多く、この補選に対しての関心のなさが見て取れた。が、後半に入ってからは、ここ建部で見る限り、
日ごとに話題にする人が増えてきた。中には大塚氏が建部町在住であることをはじめて知ったと言う人もいた。
これから2019年まで2年の任期だが、氏には同年代の母親たちの代弁者として、また建部の抱える中山間の課題のパイプ役として活躍を期待したい。
金曜、夜7時、建部町文化センター奥の待合コーナーに顔をそろえた6名の男女。近藤光子さん、内藤繁子さん、
佐々木節子さん、善木基江さん、香本幸男さん、頼本徹さん、言わずと知れた「岡山弁はええもんじゃ」の団員?(いえ、会員)の方々。
この日は12月4日(日)に迫った「第17回公演」に向けての打ち合わせ。と、思いきや、いきなり本番。
「大会」名物、岡山弁劇がはじまった。
「もしもし、母ちゃん、わしじゃがな、わしわし」、「ありゃ、一郎かな。ひっさ電話してこなんだけど・・・」
「母ちゃん、せえが、えれえことになってなあ・・・」
次々とくり出される岡山弁のコミカルなシーンに思わず顔がニタニタと。
この台本を書かれたのはご存じ、近藤光子さん。発足時から「おもれえ話し」を創りつづけている。今回も「腹あかかえて笑えるでぇー」間違いなし。
当日はこの他「岡山弁パフォーマンス」や「岡山弁で歌わにゃー」などおなじみの出し物も勢ぞろい。
地域おこし協力隊の頼本さんもしっかりと岡山人に成りすまし?て登場する。「たけべ新聞」では12月号特集でも「岡山弁はええもんじゃ」を
取り上げる予定、お楽しみに。
公演日時:平成28年12月4日(日) 開演 13:00〜(開場12:30)
会場: 建部町文化センター 大ホール
入場料: 500円(高校生以下無料)
問合せ先:岡山弁協会 086−722−0935
建部町公民館で開かれた「なでしこの会家族会」と「NPO法人なでしこ会」の主催する講座を受講しました。
「統合失調症」。100人に1人弱の割合で誰でもが罹る可能性のある心の病。今日は、岡山市にある社会福祉法人
「あすなろ福祉会」からスタッフとご自身が当事者でありサポターでもある、お二人が招かれお話をしていただきました。
はじめに会のスタッフの方から、今の障害福祉サービスの概略説明があり、一人一人の困難のありようによって、いくつもの
支援が組まれていることがわかりました。1人で出かける時の付き添いヘルパー制度、泊りがけで行く時のヘルパー制度など。
このあと、自らが統合失調症の病気を持つ二人の女性が「元気になれたそのきっかけ、できごと」について話されました。
「私は幼い頃から看護師になるのが夢でした。そうして高校からそれに向かって勉強をしていたのですが、
何度か自分はダメなんじゃないかと思うことがあって、だんだんと閉じこもっていくようになりました。
そのうち幻聴が聴こえるようになって、眠れなくなって。でも、こんなことじゃあだめだと、外に何とか出て行って、
自分の話を聞いてもらい、また、自分だけでなく同じ仲間がいることを知りました。元気になれたのは”福祉”と繋がった
からだと思います。それと自分らしい生活ができていることも自信になっています。同じ障害を持つ人たちには、
まず自分のできることからして欲しいと伝えたいです」
「私は40代ですが、親が80を過ぎて、まだ元気で私のことを面倒を見てくれているので助かります。でも、やがて私が親の面倒をみる立場に
立つと思うので、そんなことができるだろうかと心配です。私は好きで病気になったわけではなく、むろん親の責任でもなく
ただこうなってしまった。ですけど、何とか自分も人に役立つことをしたいので、そんな時、役に立ってるよと言われるとうれしいです。
今は障害を前面に出すのではなく、自分の一部と受け止めています」
お二人のお話を伺って、家族会、ボランティア、スタッフでワークショップを開きました。
「こんな不安がある」→「だから、こうなるといいね」
ある方は「(大丈夫!)お母さんは120歳まで生きる」と書かれていました。
また、この話しが進む内に、このことは障害者だけのことではなく、社会で助けを必要としているすべての弱者(特に高齢者)に
関わる問題だとわかりました。そのために、こんな世の中にしたい、こんな町にしたい。
すなわちそれは「みんなで理解し合い、一人一人を大事に見守り、声をかけあって助け合う」
そんな地域社会の再創出なのだと改めて気づかされました。
一昨夜の大雨が嘘のように晴れ渡った9日、中世から四百年近く続く旧建部郷、七社の神輿のご神幸が始まった。
神幸する七社は田地子の多自枯鴨神社、桜の佐久良神社、富沢の富沢神社、宮地の宮地神社、市場の真名井神社、中田の天神宮、久具の天満天神宮の
七社。それぞれに宮入りまでの道を練り、旭川河畔の八幡駐車場に勢ぞろいした。昔は広々とした馬場でおこなわれていたそうだが、
神楽と棒使いがそれぞれの神輿への奉納をおこない、午後2時いよいよ宮入。
建部上にある七社八幡宮の隋神門をくぐり一気に石段を駆け上る。
境内の高台にある仮屋に神輿が安置され、各社が一斉に祝詞奏上、玉ぐしの奉奠がおこなわれた。
続いて神楽の演武。組体操の元祖かとも思えるぐらい人の肩に伸び上がる獅子の舞い。境内が沸く。
棒使いもサンバやシャギリとよばれる舞いを披露、しんぼうやとんぼ返りと呼ばれるアクションで観る人を魅了した。
最後は、いよいよ担ぎ手全員による「高々」、祭りのハイライト。
宮司の合図で一斉に広場へ駆け下り、高ければ高いほど神様が喜ばれるという神輿の競い合いが行われた。、
輿守りの「ウオー!」のお叫びが境内にとどろいた。
「高々」が終わると各社の神輿は来年の再会を約し、それぞれの待つ地区へと「宮立ち」した。
戻る道々も一行は、地域の平穏を祈り幾度も演武を披露し練り歩いた。こうして県指定重要無形文化財「建部まつり」は無事終えた。(取材・ 写真 勝部公平)
朝の9時、福渡小学校体育館には児童と父兄、地域住民が多数やってきた。今年で4回目、小学校、公民館、町内会、消防団等、
福渡学区内が合同で催す、この訓練は年々、関心が高くなっている。
今回は熊本地震の救援活動を行った市教育委員会の西村さんと岡山市危機管理室の永井さんを講師に、起きてからどう対処するか、
事例をもとに学んでいった。
西村さんは熊本の避難所で数日間を過ごし「なんだかんだ言って、こういう時に一番しんどい思いをするのは子どもと年寄り」と
強く感じたことを伝えた。また 永井さんは「災害により亡くなる人は直接の被害よりも災害後の心労による被害の方が多い」というデーターから、
互いが助け合い励まし合えるような普段の地域の「絆(きずな)」が重要と話した。
そのあと、地区ごとに数人のグループで実際に段ボールで間仕切りを作ることになった。
段ボールを切り、パーツにして支えをつくる。それに折りたたまれた
別の段ボールを挟んで立てる。簡単で中々、合理的。子どもたちも一生懸命にやって
どのグループも短時間で周囲を取り囲むだけのパーテーションが出来上がった。
「じゃあボクも寝てみよう」と試してみる児童。何ごとも経験、これなら僕も作れると自信を持ったのでは。
さて消防訓練の様子を見学している間に、水を入れて仕掛けておいた「アルファ化米」が完成(60分)。
地元の方がドローンで撮った、今年、町内で起きた土砂崩れの模様の説明を受けながら食事をした。こちらの食べた感想は、「かたい!」「そんなにおいしくない!」
わがままは言えません、でも味はもう少し改善の余地あり?午後からは緊急時の子どもの引き渡し訓練が行われ、そのあと避難所となる集会場を点検して終了となった。
この「防災キャンプ」おそらく誰にとっても活かせる体験となったと確信した。
「第6回持続可能な岡山市づくりのための課題解決ワークショップ」インターネットで送られて来た情報にはテーマとして
「たけべ(中山間地域)のいいところを子孫の代まで残そう」と書かれてあった。わずか市の人口の1%に満たない建部を
机上に乗せるなら是非とも行かなくては。
会場は今回発表する5テーマに沿いテーブルが用意され、発表者、参加者、市の職員がブレーンストーマーとして席に着いた。
発表のテーマは”子どもの貧困を救う居場所づくり”、”捨て猫との共存のあり方”など現実的市民目線。
わが建部からは「たけべおこし」の雨宮宏美さん、延江典子さんが「たけべのいいところを残したい」と発表に立った。
「建部は岡山市内にあって少子高齢化、過疎化、耕作放棄地の増大と問題山積みです。でも、それに勝るふるさととしての
良い点がいっぱいです。その素晴らしさを子どもたちに残していきたい。お知恵を貸してください」と訴えた。
この後、ポストイットを使ってのアイデア出し作業に入り、10人10色、思い思いを書き出していった。「たけべチーム」は
2チーム。解決すべき優先テーマの選定は少々、難航した。
課題ツリーに貼られた付箋は用紙をはみ出し大気圏外へ。あまりの課題の多様さに参加者も戸惑ったが、そこはファシリテーター役が
道筋を開いてくれて、課題1「建部の高齢化、農業担い手不足、少子化をどうする」、
課題2「建部町文化祭とマルシェを盛り上げるには」でそれぞれが解決に取り組むことに。
一見、つながりのないこのテーマ、しかし課題1に対して、「だからこそ魅力ある建部を演出して若い人の流出を防いで、他所からも
来てもらう必要」と課題2が1つの解決策としてリンクしている。
結果はどうだったであろう。いや結果など、ここでは求めるべきではないのだろう。この現状を深い部分で共有するそのことに意味がるのだから。
ただ言えることは、これら”中山間””過疎””高齢化””少子化””都市流出””農村崩壊”等々を解決するニューディール政策を
生み出せたらそれは世界の規範になるだろうということ。
果敢に課題に取り組もうとする人が、行政、NPOのみならず市民にも広がっている今日の姿は、アンケートにあった採点欄で、
「85点」と記入するに十分の内容だった。
建部町文化センターで開かれた「和太鼓ワークショップ」に町内、御津、市外から子どもからお年寄りまで26名が参加。
講師は長野県在住でプロの和太鼓奏者、「吟遊打人」代表の塩原良(りょう)先生。塩原さんは「建部はっぽね太鼓」を15年にわたり指導されてきた。
10時から始まったカリキュラムでは、先生が「太鼓は誰が叩いても音が出るので、どんな人でもできます」となじみやすさを説明され、続いて、
1つの太鼓を2人で交代に使いながら、ばちの持ち方、足腰の構え、基本的な打ち方を互いの動作を確認しながら進めていった。お父さん、お母さんと
子どもが一緒になって、ばちを上げ、振り下ろし、少しづつ上達していく様子は見ていて実にほほえましい。
「おへその下に鉄の塊りを描いて構え、叩くときは人と握手をするように脇を開いて打ちます」先生の説明は時に哲学的であり、和太鼓の奥深さを語るもの
でもあり、受講者は真剣に耳を傾けていた。とは言っても、子どもたちにとっては、親に叱られずに「ドンドン」音を立てて遊べるわけで、日頃の発散不足を
ここぞと解消していた。
みっちり2時間。間に先生の素晴らしい模範演技と建部はっぽね太鼓の演奏もあり、中身のギュ−ッと詰まったワークショップとなりました。
参加者の感想「面白かったー」「いい運動になりました、すっかり汗をかきました」「たのしかったーです」
さて、今月の30日(日)当、文化センターで「和太鼓まつり」があります。皆さんどしどし観覧に来てください。