■「新たけべの彩時季」
建部で活き活きと活動する人にスポット。第9回の今月はジャズボーカリストの遠藤マリさん。
(プロフィール)
遠藤マリ(本名 遠藤奈津子)
岡山県岡山市建部町福渡在住
幼少期より歌うことが好きで、作陽音楽大学(現・くらしき作陽大学)に進学し声楽を学ぶ。
卒業後、ジャズに転向、技術に裏打ちされた豊かな個性で、独自の世界の表現を目指す。カルチャースクールの講師、
市内を中心にライブハウスでのレギュラーライブ、各種イベントで活動中。
まず、ジャズとの出会いについてお聞きしたいのですが
(遠藤)「音大を卒業して何年か会社勤めをしていたのですが、当時は、もう私は決して音楽に戻ることはないんだろうなと思っていました。卒業した他の人
とか見ても結婚して家庭を持って、そのうち音楽とは離れてしまうということが多いので。そんな折、市内のジャズバーにいて、
何でもいいから歌ってよと言われて、1曲だけ知っていた曲を歌ったことがきっかけです」
どうでしたか、その時の感想は?
「もう、アンビリーバブルでした。私の習ってきたクラッシックは楽譜にすべてが書かれていて、その通りに歌うことが求められるのですけど。ジャズの
譜面は紙切れ程度、これでどうして歌に合わせられるのかとても不思議で・・・」
それで、入り込んで行ったわけですね
「ええ、ジャズの歴史とか勉強して、するといろんな事が見えてきて、奥の深さがわかってきて。セッションを磨こうと大阪、神戸に行って勉強していきました」
目標とするシンガーには出会いましたか
「ええ、日本を代表するジャズシンガーの中本マリさんですね。以前、お会いする機会があり、私の名前、中本さんから勝手に頂きましたとお話しました(笑)。
それとやはりエラ・フィッツジェラルド。彼女のスイングが最終の目標ですね」
なるほど。それで今日まで来られたわけですが、今はどんなところで活動されてますか
「岡山、倉敷中心のソロ活動がメインです。岡山の緑川公園のフェスティバルや倉敷ジャズストリートにも出演しています。
他にカルチャースクールでも教えています」
どんな方が受講されてますか
「大人の方ですけど、30代、40代、カラオケはどうもと言う方や、英語の歌を習いたい方、単にジャズが好きという方、おしゃれと言う方もいます」
これからの計画とかあれば教えてください、
「来年、CDを自費ですが出そうかなと考えています。それまで、”まだまだ、今じゃない、今じゃない”と言い続けていたんですが、
最近少し考えが変わってきました」
では最後に、今、マリさんにとって歌とは何ですか
「そうですね、すべてですね。ジャズに出会わなければ、私の人生はボロボロだったろうなって思います(笑)」
ありがとうございました
(記者感想)インタビューの中で、ここまで音楽好きになったのは誰かの影響ですか?とお聞きしたら、「私のおじいさんです」と即、答えられました。
マリさんのおじいさんはカラヤンからポールモーリア、都はるみまで何でも聞き、歌うことも大好きだったそうです。孫にこんな遺産を残すことになるとは、おじいさんも
考えていなかったでしょうが、マリさんの幸せな子ども時代が目に浮かびます。親が子や孫に本当に残せるものは、「これがあれば生きていける」すなわち、人生の楽しみ方
だと思いました。それと、もう1つ。カルチャースクールで「ジャズを歌ってみたい」そんな生徒さんが求める先はきっと、
”これまでに見つけられなかった新しい自分”にあるのだと思います。マリさんがそれを体現している、そこに、生徒さんも魅かれているのではと感じました。
来年1月の公演に向かって、いよいよ動き出した「蚕くらぶ」。これまで岡山市内と建部町でそれぞれに練習を行ってきたメンバーが
この日、初の合同での稽古。
文化センター2階のホールに集まった出演者たちは、まずはじっくり時間をかけてストレッチ。今回「ふしぎ森の桃太郎・・・」の
主役になるのは、市内に住む中学1年生の松成翼君、部活では吹奏楽でトランペットをやっているそうだ。前回「コッコとコッカ」でリスのカジロウ役を務めた。
それと「桃子」に扮するのが妹の松成桃花さん小学5年生。サッカーとピアノが大好き。当新聞の記者でもある花房功基さんも
初参加となる。「歌は好きなので全部覚えました。セリフはちょっと苦手、でも、頑張ります」と意気込みを語ってくれた。
ストーリー展開は当日のお楽しみだが、どうやらご当地、岡山がふんだんに盛り込まれているようだ。
この出し物は過去に2度、公開がなされている。とは言え、主役の子どもたちも含めメンバーのほとんどが初めて。
演出に当たる佐藤淑子先生の指導も身体の動きから、セリフのタイミング、声の抑揚にと微細に及ぶ。出演者はそれに合わせて演技を直し、動作が自然に
身に付くまでくり返す。こうした熱のこもった練習が、これから毎週、土曜の夜、続けられることになる。
「たけべ新聞」でも随時、紙面にて様子を伝えていくのでご期待を!
*見学をご希望の方は掲示板(←クリック)をご覧ください。
これから文化祭シーズン。建部中学校は今日が「飛翔祭」。伝統あるこの催しだが年々、生徒数が減少する中、どんなシーンに出会えるだろう。
パンフレットには「新、飛翔祭」をはじめたと書かれている。さっそく会場へ。
午前は体育館でステージ発表が行われていた。演奏と寸劇が3つ。ギターとドラムをバックに歌う生徒の姿はまるで大学生。
記者の中学生の頃には考えられない、進んでる!劇の出し物も、昔、映画になった「ぼくらの七日間戦争」。
かなりレベルがハイクラス。昼食後は展示発表。時間が30分とかなりキツキツ。それでも3年生のスティックランプシェードは既成の教材ながら、
それぞれが個性的な表現に挑戦しており、生徒たちの集中して取り組んだ様子がうかがえた。
午後1時からは会場を文化センターに移動、学習発表会が開かれた。最初に建部中学で行っているアルミ缶回収事業の活動報告があり、
併せて今年、旭水荘に車椅子2台を贈る贈呈式も行われた。さすが世界ユネスコスクール、良いことをしていると深く感心。
プログラムも「世界の音楽と文化」(打楽器によるラテン演奏)「芸術」(パラパラ漫画のアニメーション)
「国際・地域交流」(旭水荘に慰問した時のパフォーマンス)など高意義な内容。再び記者に置き換えると、中学時代に社会活動をすることなどなく、
ましてや国際的な貢献や取り組みは皆無では。今日の取材で、これからの日本と世界のあり方、それをより良くしていく、そのための教育が図られている
のだと知った。「新」の意味もきっと、そこにあったのだと思う。
終了から数時間、いまだ余韻が覚めやらない。感嘆、感激、感動、驚愕、ありとあらゆる言葉を尽くしても
この日のドキュメントは語れない。アンドレイ ググニン、ピアノリサイタル。世界の頂点に立った若者がこの建部で奏でる。「たけべ新聞」が全力取材!
午後2時、ホールの照明が落ちる。ピーンと張った会場内。そこに黒のスタンドカラーのスーツでやや照れ気味の主人公。
椅子に座り、額にちょっと指をあてる。そしてベートーベン幻想曲、第1音。
「・・・ああ、なんと美しい・・・小雨振る建部平野、
黄金色の稲穂がこうべを垂れ、田の畔を彼岸花が咲く」そんな情景がいつしか音律と一つになる。
もう、この時点でだれもがピアノとはどんなものか、人の力がどれほどかを知ることとなる。
待ちに待った「熱情」。なだれ打つ音の波、激動するシンフォニー。手がいつのまにか交差している。左を高音、右が低音、とどまることのない連続の妙味。
全身を傾け、すべてを託した姿がここに。そこにいるのは自分だけ、楽譜もなく目をつむり、虚空をさまよう。
ロシアの大地を流れるようにゆったりと、時にサバンナを駆ける巨象の足音のようにダイナミックに。
演奏の垣間に見える苦悩に満ちた表情は自らの命運を受け止め、荒波の海へ船出する若き船員の姿のようにも見える。
最後「リスト超絶技巧練習曲」まさに、その超絶さに言葉を失う。もっと聴きたい、もっとこの時間を過ごしたい、こうした思いが
会場に満ちる。
「アンコール」
観客の盛大な拍手に応えて、なんと二度も。最後の曲は、彼が最も好きな作曲家プロコフィエフ。
疾風怒濤、まさに神の手。観客の誰もが「・・・すごい・・」「よかった・・・!」「・・・何も言えない・・!」の感想を残して
リサイタルを後にした。
「独占!!ググニン インタビュー」松下りえレポーターに会場は?
さて「たけべ新聞」のリエちゃんはフェイスブックでググニンとすでに友達に。
この日もイングリッシュで質問を用意。
(りえ)「ピアノをはじめるきっかけは?」
(ググニン)「生まれた時から家にグランドピアノがあって、普通に玩具として使っていました。7歳からは本格的に習い始めました」
「尊敬するピアニスト、音楽家は?」
「どちらも沢山いますが、ルービンシュタイン、プロコフィエフです」
「毎日、どれ位、練習しますか」
「今はスイスやウィーン、クロアチア、アメリカと飛び回っているので練習が中々できませんが、通常は6〜8時間、練習しています」
「建部の印象は」
「僕はモスクワの都会育ちなので、こんな人と人の顔が触れ合える町というのはとても魅力的です。自然に囲まれているところに
ホールがあるのも素晴らしいです」
「建部にはまた来てもらえますか?」
「はい、そうできたらうれしいです」
りえちゃん、さっそく持参したオリジナル手拭いをプレゼント。
「日本に来て温泉に入る時なんかに、とっても便利よ」
「オオ、ナイス、サンキュー!」
文化センター始まって以来のインターナショナルイベント、会場は話したくても話しかけれない人ばかり?
そんな中、「よかった、専属通訳がいて!」お別れの出発までお見送りして「バイバイ」
気さくで、少しシャイ、人に分け隔てなく接してくれたググニンさん。もう建部は他人ではありません。
みんなと感動を共有できたすばらしい1日をありがとう。
体にじっとりと汗がふき出てくる今日の建部町。そんな曇天蒸せかえる暑さの中、福渡小学校区では記念すべき運動会が開催された。
テーマは「40周年伝説に残る運動会」そしてスローガン「福小史上最強の団結力〜目指せ優勝!力を合わせて!!」
今年で開校40年。この日、観覧席に座ったおじいさん、おばあさん、お父さん、あるいはお母さんも、多くがこの校庭で開かれた
運動会に親として、生徒として声援を送った思い出を持つのでは。
午前9時、ゲートから赤、白、青に分かれた生徒、そして福渡の保育園児たちが入場。国旗掲揚のあと、元気よく選手宣誓。
さあ、3時間にわたる競技の始まりだ。
すでにテント内では日陰を求めての大移動。最初は定番、「玉入れ」(でも最近は踊りのフリ付き?)。
そして次は「タグ オブ ウォー」(綱引きのことだった)ここで給水タイム。イスに座って観ているだけの来賓もかなり暑そう。
続いての保育園児たちの最大の出し物は聖火の点火、グラウンドが沸く。
赤、白、青の応援合戦も趣向がスゴイ。福小キャラクター「福丸」、「少年探偵コナン」、「ウルトラマン」までが登場しての大合戦。
審査員も甲乙つけがたく頭を悩ます。これだけ演出度の高い演技をするまでには相当、生徒と先生たちの苦労が?
「はい、毎日、運動会に全力で取り組んできました」(担当の先生)
フィナーレは「全校リレー」。もう喉をからしての「ガンバレ!ガンバレ!」がどよめき渡る。
お昼は家族と食べるお弁当になつかしい風景がよみがえる。大人になっても覚えているのは、この時、食べた、おいなり、卵焼き。
腹もいっぱい、さて午後からは「ふくわたり魂」の出番!父兄と地域の人で楽しむ第2幕。
「エッ?これって午前に負けずチョー面白じゃーん」水戸黄門とパパママ、旗坊やが場内駆け逃げる「玉入れ、3世代突入編」。
いやいや、これ見逃したら悔しいよ。そして、大人同士の本格「綱引き」(容赦なし)のあと、「子どもソーラン」に大人も負けじと
チャレンジ「みんなでソーラン」。
まあ、ようここまでみんなで準備したなあ。「地域史上最強の団結力」をはっきりと目の当たりにした1日でした。お疲れ!!
あと1週間に迫った建部町文化センターで開催される「アンドレイ・ググニン ピアノリサイタル」。今日は宣伝も兼ね、建部に思い入れの強い3人の
「建部町応援団」がOHKの人気番組「なんしょん?ミルンヘカモン」に生出演して建部アピールを
してきました。
「建部に、なんでそれほどすごいピアニストが来ることになったのですか?」の司会者の質問に、
「公演のプロデューサーがこの建部に視察に来て、ぜひこの自然豊かな環境の中でのコンサートを実現したい
と言われたのです」と文化センター、宮安館長が答えると、スタジオから「おおー、それはぜひとも成功させましょう」
と声が上がった。
今日の応援団には宮安さんと私(三宅)の他、岡山市地域協力隊の江田 香代さんにも加わっていただき、
この建部で今やっていること、これからもやりますという熱意、そしてみんなに来てもらいたいという思いを
カメラに向かって訴えてきました。 スタジオでは建部の誇るお笑い芸人こと「とっし―」君もいて建部アピールを応援してくれました。
この日は岡山学芸館高校の生徒さんたちも17日に開く文化祭「学芸祭」の広報にやって来て、控室で当、建部町応援団と
3世代の交流でおおいに盛り上りました。
どうであれ、一生懸命、おもしろ、楽しくやってる人たちの出会いが、きっと次なる花を咲かせることに
繋がるでしょう。
今年の「学芸祭」、テーマは『繋(つながり)』
岡山学芸館高校の生徒たち、ガンバレ!!
「いやあ、今年の花火はよかったなあ」と行く先々で評判だった今年の「建部納涼花火大会」。
その、思い出を子どもたちが絵にした展覧会が建部町公民館で開催される。
作品数は建部町の保育園、小学生たちが描いた合わせて70点。その他に写真部門に応募された作品も展示される。
今日は建部町観光協会の依頼を受けて地元の方5名が作品を審査。
どれも甲乙つけがたい力作に票も分かれ、
最終的に保育園、小学生、写真部門の中から最も票の多かった作品が1点ずつ選ばれた。
作品には子どもたちのコメントが付いていて、それぞれに「すごかった!」、「きれいだった!」と、
つい昨日のことのように興奮が伝わる言葉であふれていた。
この展覧会、10月31日(月)まで建部町公民館ロビーにて展示される。
ぜひ、みなさんも共にあの日の感動を。
体験型農家民宿、「のぶえ農園」に今朝、集まった若いママと幼児たち15名。そのお目当ては、
石窯で焼くピザと野菜の収穫。建部町公民館講座の「たけのこぐんぐん」親子クラブを中心に、この体験が開かれることになった。
「のぶえ農園」と言えば、以前にアイガモ農法の記事を掲載したが、その鴨たちは今やりっぱな成鳥となって、田んぼの池で家族生活にいそしんでいる。
彼らがいた水田には、まったくと言っていいほど草がなく見事な働きぶり。
この米が食べられる人は幸せだ。
さて、どうやら石窯(ご主人、延江泰男さん自作)にも火が入りスタンバイOKのようだ。あらかじめ用意されていた、自家製の米粉で作られた
ピザ生地をコネコネと伸ばす。柔らかな感触が子どもにはうれしいようで、昔の子は土で”おまんじゅうごっこ”をやったものだが、今の子は食べれる物で
遊べるから恵まれている。
麺棒でノシノシしたらトッピング。トマト、バジル、イタリアンパセリ、パプリカ、野菜はすべて畑から。
400度の窯に入れて方向を変えながら焼くこと3分、「わーい、できました」
アツアツを頬ばるとパリッとして、触感はモチモチ。「うーん、農園ピザ、あなどりがたし・・・」
すっかり、ごちそうになって(記者が)午後からは自称「雑草園」へ。
かりん、梨、ぶどう、なつめ、メロン瓜、茄子、キュウリ・・・何でも
成ってる野菜畑。大きなヘチマに子どももビックリ(@_@)。
こうして、あとは採りたて野菜のおみやげを手に親子共々、満腹感いっぱいで帰宅の途につきました。