2016年6月
■「新たけべの彩時季」
建部で活き活きと活動する人にスポット。第6回の今月は理容師でストローアーティストの平田慎一さん。
平田 慎一さんのプロフィール:昭和54年生まれ(36歳) 職業、理容師
現在、実家の「ヒラタ理容」で働き、岡山市北商工会青年部部長、「たけべおこし」リーダー、またストローアーティストとしても活躍。これからの建部を担う一人として期待される。
いくつもの仕事をお持ちですが、まずは職業の理容師になるまでのことをお聞かせください。
(平田)「高校を出て普通に岡山理容専門学校に入りました。そこを2年で卒業し資格も取ったのですが、それではほとんど技術的には役に立たないので、その後、三年間、
住み込みで岡山市内の理髪店で働きました。先輩らと三段ベッドに寝る共同生活でした。もともと、すぐに家に帰る頭はなかったですね。これが、今から考えると自分にとって
いい経験になったと思います。そのまま戻ってたら、父親とぶつかってばかりいたかも知れないし、外に出たから親の気持ちもわかるのだと思います」
いや中々厳しい修行時代を過ごされてますね。それから今日まで家業に専念されて今はどのようなお気持ちですか?
「一人一人のお客様が気持ちよくなっていただければうれしいですね、それだけですね」
今そんな中、岡山市北商工会青年部長もやられてますが、どんなことをされてますか?
「主には会員に対してビジネスの研修を図ったり、青年部の横の連携をつくることがメインですね。ただ役を嫌々引き受けてやっていては仕方がないので、
自分からも何か吸収して帰ろうという思いで取り組んできました。実際、専門家の講義も多く受講できて勉強になりましたし、人間的にも幅広い人に出会えて、
自分を成長させることができたと感じています」
では次にもっとも聞きたかったことなのですが、ストローアーティストとしてのことを教えてください。
「これは、なんというか今の僕にとって最も自分を表現できる世界ですかね。何年か前に自分で問いただしたんです。仮に100人くらいの人に
何ができる?と聞いたとして、自分がその人らと違う特技を持ってるだろうかって。それで自分でなければできないことをしたいと思い、
以前たまたま見ていたテレビでストローを使って作る番組を覚えていて、自分でもやってみようと始めたんです。本を読んだり、インターネットで見て
独学で進めてきました。かねてから仕事中の待ち時間に有意義なことがしたいと考えていたので、それが見つかったと言えます」
作品の発表の予定とかは?
「今年中にストローアートの作り方の本を出す計画で、その中に自分の作品も載せたいと考えています」
最後ですが「たけべおこし」の今後についてはどうですか?
「これまでの活動を通じて、やっと”たけべおこし”の名前が定着してきたかなと感じてますが、今後もっと町の力になれることをやるためには、
チームのあり方をここでしっかりと考えておく時期だと思っています。その上で、新しい町おこしに取り組みたいと考えます」
(どうもありがとうございました。)
(記者感想)
今日のお話をお聞きして「たけべおこし」のメンバーからリーダーとして慕われる理由がわかりました。
何に対しても前向きに考える性格、新しいことに挑む姿勢、コツコツやり続ける力、そして人を思いやる優しさ、その人間性が
若い人を引きつけているのだと。今後とも力を貸していきたい一人だと言えます。
6月27日で開設35周年を迎えた特別養護老人ホーム「旭水荘」。
その記念第1回公開講座が開かれた。
テーマは「看取りケアの取り組みについて」。この日、朝からの雨にもかかわらず
会場内は定員いっぱいの50名で満席。関心の高さが伺われた。
最初に”特別養護老人ホーム(特養)”での「看取り」について、
「常に介護を必要とする高齢者が@に生活の継続をする場であり
Aに必要以上の医療的介入(延命)をせずBに安らかな最後を支援する」との
説明があり、これまで”特養”と”介護”の施設の違いも知らなかった記者としては
大いに無知を恥じた。
講座は当ホームの看護主任、家本順子さんがスライドを使って、
「看取られる」側の立ち位置、役割などについて、入門編から現場の事例へと
わかりやすく解説をされた。実際の「看取り」に際した体験談では、互いが寄り添う気持ちが
伝わり、会場内は涙に誘われた。
後半には介護士の清水勇貴さんがギターを弾きながら、竹内まりやの
「いのちのうた」を
熱唱し参加者を魅了した。
終了時では何度となく感激の拍手が沸き起こり、この講座に「持ち物・ハンカチ」を明記
してもらいたいと思うほどだった。
第2回目の講座は10月に予定。(7月には第2回試食会、8月は盆踊り大会など予定)
(記者感想) 講座の中で「死生観」を育て、養うことの重要性が説かれていた。
幼い頃から「死について学ぶ」そのことは生きることを考えるにつながる。その意味では
小中学生にもこの講座を開いたらと思った。それと、「死」ということが、人の自然な生の
営みの一部であるということを普段から受け止める、人の教育、社会の環境づくりが大切と考えた。(松下 りえ レポート)
今度の参議院選挙、争点は「アベノミクス?いや、憲法改正!」マスコミはその辺を明確にするでもなく、しないでもなく盛り上がりに欠ける。
そんな状況下で催された憲法について考える映画会「不思議なクニの憲法」を観た。
昼の部だったせいか観客はやはり政治に対する関心が強い年配者が中心。
映画はドキュメント形式で憲法に関わってきた人々や政治の中枢で舵を取った歴代総理の足跡をたどり、今、争点となっている憲法改正の根幹を浮き彫りにする。
ナレーションは竹下景子。取材を受け話すのは、作家:瀬戸内寂聴、自民党:船田代議士、他、憲法学者、法律家、活動家、高校生と様々。
全員がこの問題に関わって自分の意見を持って行動している人たちだ。確かにこの映画、松井久子監督の言おうとする結論は改正反対。
だが、その反対の理由はと言えば「国民にきちんと正しい説明がされていない、議論を尽くしたわけでもない、ましてや誰もが要望したわけでもない中での改正」に反対なのだ。
上映終了後、年配のご婦人が「私は普通にこういう話をしたいのに、外では出しずらい空気を感じて、それが却って不安」と述べた。まさにそう、政治はタブーではなく
賛成も反対も修正も、右、左、上、下関係なく、今夜の晩飯のうまいまずい同様、テーブルで語ればいい。そこから、自分たち主権の政治が1歩始まる。そう
気づかせてくれた映画だった。
この上映会、7月3日14時から「シュルプリーズ」(久米南町神目中5‐30)
086−722−4848
7月4、5、6日13時から 佐藤宅(久米南町中籾232)086−728−0144 でも行われる。
参加費は500円(問い合わせは080−1131−0014 落合裕梨)
アユモドキと聞いて皆さんどんな魚を想像しますか?ほとんどの人はアユの仲間と思われるでしょう。
が、実はドジョウの仲間なのです。同じ遺伝子の個体が中国やインド、東南アジアにもいて、このことで大陸がつながっていた200〜400万年前から
生息していたと推測されています。今は国の天然記念物としてタナゴなど4種類が指定されています。
今日は「アユモドキを守る会」実行委員長として活動されている、小林一郎先生にお越しいただき、
アユモドキや他の淡水魚について学びました。
当館の水族館のカワムツ、オヤニラミを教材に興味深いお話しがあり、参加者も熱心に聞き入りました。
途中で顕微鏡を覗いてめだかの卵やモノアラガイの卵を観察し、子どもたちは「卵の中に目がある!」と大興奮でした。
他にもカブトエビ、ホウネンエビ、オタマジャクシ、カイエビの観察もして、「これらは今も田んぼの中で元気に泳いでいるよ」と教わると
「えー、こんなのが近くにいるんだ、すごい!」と目を輝かせていました。
このアユモドキが国の天然記念物に指定されるきっかけについても、きっかけになったのは小林先生の水辺教室で教わった生徒の2人がアユモドキを熱心に研究し、
保存活動を展開した、その成果だそうです。
今回の「めだかの学校」行事の参加者からそういった人が誕生することを我々スタッフも願ってやみません。
(めだかの学校 指導員 戸田裕人レポート)
あれから2カ月半が過ぎ、記憶も薄れかけた、そんな折り、再びあの懐かしの車体がやって来た。建部の空は曇天。
グレーに煙る線路の向こうにオレンジとベージュのツートンカラー。
さあ、「たけべおこし」の出番だ。用意の歓迎プラカードを手にフォーム先頭に立つ。
今日の列車の乗客は80余名。皆、車窓の外で振られる「ようこそ!」の文字に我れも我もと降り立った。
構内漂う地元自慢「サニーデイコーヒー」の香りに魅かれ
待合へ。「たけべおこし」が企画した刷り上がったばかりの「たけべ冊子」を受け取り、気分は”たけべモード”。
そして、今回とっておきのパフォマンスがはじまった。「岡山弁協会」のマドンナ近藤光子さん登場。得意の岡山弁で「建部駅物語」を語る。乗客、スタッフ、
近所の人までが、すっかり聞き入ってしまった。本格駅舎、本格岡山弁、本格珈琲、そして本格「たけべおこし」のおもてなし、今日の建部駅は・・・”サニーディ(晴れ)!”
朝6時、建部中学校の構内に集合した色とりどりのキャリーケース。今日から2泊3日、建中3年生の修学旅行の始まりだ。
目的地は沖縄。
岡山空港から飛行機で2時間、午前10時半に那覇へ到着。第1日目の今日は「平和学習の日」。ひめゆりの塔、糸数壕、平和祈念堂と回る。
2日目の明日は「体験学習の日」。美ら海水族館、琉宮城を見て、むらさき村で体験学習。最終日3日目は「自主研修の日」。
首里城、おきなわワールドなどをグループで見学。 さて、1番行ってみたい所は?「ビーチ」「美ら海水族館」。お小遣いは?「1万円!」
おみやげは?「いっぱい言われてるけど、むこうで考えます」とのこと。午前6時50分、総勢42名は元気にバスに乗り、出発しました。
帰りは26日、夜9時50分の予定です。
キャリーケースいっぱいの、おみやげ話を楽しみにお待ちください。
今や建部のお米は、おいしいだけでなく、安心して食べれるお米と評判。そんな中、合鴨の力を借りてさらに安心な米作りにとり組む「延江農園」さんを訪問。
合鴨農法は言うまでもなく鴨たちに水田の草や虫を食べてもらうことで、除草剤や薬を減らすことが期待できる有機農法。
延江さん家の鴨(アヒルも)は20羽。一月ほど前に関西から宅急便で送られてきた。運ばれる最中に「ピヨピヨ」と鳴き、配達の人も「こんなのを運んだのは初めてです」
と驚いていたとか。
鴨たちはご主人が造ったハウスで、すくすくと育っていった。ヒヨコの頃は餌をやっていたが、今は田んぼで食べるのを楽しみにしている。
朝になると「ガーガーガー」と外へ出せ、出せとせがむように。
奥様の佳子さんは「まだ、始めたばかりで効果のほどはわかりませんが、この子たちが来たことで私らが癒されています」と話された。
鴨たちの活動する水田には、上にカラス除けのテグスが張られ、周囲にはネットが施されている。「この辺は、イタチとかいろんなモノがやって来るので心配なんです」と佳子さん。
先日も暗くなっても戻らない夜遊び好きの鴨が一羽、ご主人が呼びに行ったとか。このまま行けば鴨たちはやがて成鳥し、その時は?
「もう、こんなにかわいくなってしまって、とても食用になんて・・・」と
今、延江夫婦に新たな”愛鴨”という悩みが生まれつつある。
構想1年(苦節も?)、とうとう出来ました。「たけべおこし+たけべ未来塾」の建部案内&紹介冊子。
若者たちが今日に至るまで何回もの打ち合わせ、取材を行い、延べ数百時間を費やしてきた。その中身を伝えます。
「たけべ暮らし」〜ゆったりとした田舎暮らしを体験しませんか?
A3変形サイズの4つ折りにコンパクトに持ち歩けるパンフレット。
建部の四季ごとの行事や体験をテーマに建部の良さをアピール。呼びかけは「建部町でぇれぇ ええで!こられぇ♪」
紹介されている体験メニューは全部で8つ。1.小倉さんのこんにゃく作り 2.服部さんの草木染め 3.延江さんの農業・ピザ焼き
4.下野さんの味噌・物産品作りお手伝い 5.多久さんの備前焼・製作準備体験 6.本田さんの史跡の草刈り体験
7.富沢神楽連中の神楽練習風景の見学 8.下神目神楽棒遣い保存会の練習風景の見学
それぞれに実演者の顔と実演風景が写真で紹介され、体験のポイントも説明されている。
ここでお気づきと思うが、これらの”観光体験”、従来の観光とは一味も二味も違っている。
マキ割り、草刈り、味噌づくり手伝い・・・これは誰もがしたがらないこと。それが、観光資源?
これまでは建部の観光資源は温泉、桜、釣り。それ以外にここには何もないと見なされていた。
しかし、どこにでもある当たり前の観光ではなく、ここだから味わえる観光を創り出す。
街中の人たちから見たら新鮮に感じる、田舎ならではのメニュー。それこそが若者たちの目指したものだった。
とは言っても、このパンフレットには建部の代表的な観光情報も掲載されていて、その点は抜かりがない。
手にした人に今までにない建部の魅力を知ってもらえる、そんな新しいツールの誕生だ。
「たけべ暮らし」(←クリック)をPDFで
「たけべのごちそう」
A5サイズ、14ページのカラー冊子。建部のオススメのお店や施設を紹介。「吉崎製麺所」「Yamada deli」「太平楽」と言った名前の定着したお店から、最近話題の
「ピッツェリア マル屋」「サニーデイコーヒー」など建部のグルメを堪能できるラインナップ。「たけべのおみやげ」コーナーでは山ゆり会の味噌、菱川豆富店のたけちゃん豆腐、
すぎ茶屋まんじゅうなど盛りだくさん。ページの隅々に若者らしい遊び心が感じられ、楽しい建部グルメ図鑑に仕上がっている。
「てくてくマップ」も付いていて、これは旅人必携の一冊となること間違いなし。
「たけべのごちそう」(←クリック)をPDFで
パンフレットと小冊子の配布は建部町公民館等で。
また問い合わせは「たけべおこしプロジェクト」
メール tkbproject2014@gmail.com まで
建部町文化センターが岡山市から新しくクラレテクノ(株)に管理が移行して最初のイベントが今日、開かれた。新スタッフが一丸となって企画した
「TBCフェスティバル2016夏」、その催しを取材した。
午前10時、エントランスに陣取った「はっぽね太鼓」によるオープニング。何回聞いても、やっぱり始まりはこの太鼓だねと言わせる威勢のいいスタート。
お客さんの出足は雨天のために少し鈍いようだが、参加のブースではそれぞれ準備を整え、この日に臨んでいることが見てとれた。
その中でも、まず「法寿庵」を使った「備前焼作家 多久 守の世界」展に。日頃、使われる機会の少ないこの庵をどう活かすのだろう、そんな関心をもって足を運んだ。
開け放たれた和室、高低の違う展示台を使い、一つ一つの作品を手に取り、肌合いを感じることができるシチュエーション。
作品のみならず、それを包み込む空間まで創り上げた力量は見事というしかない。
このあと、いくつかの催しを見た。おなじみ「蚕クラブ」によるミニミュージカル(残念ながら「岡山弁の集い」とオペラ「ピノッキオ」公演は
直接の視聴は逃したが、終演後のお客様の声は「楽しかったよー」と好評)。
他にも「ガラス細工」や「キャンドル作り」「真鍮アクセサリー」といったワークショップ、「はれコス」コスプレイベントなども。
そしてこの施設のもう1つの魅力、スポーツでは、「はっぽねプール」の無料開放、健康ワークショップが。記者は「ロコモ度チェック」を体験。
「イスの立ち上がりを片足で?う〜ん、できない」文化、芸術だけでなくスポーツも楽しめる祭典はこの施設ならでは。
午後は出店していた「サニーデイコーヒー」さんと「キシモトケーキ」で一休み。気がつくといつの間にか、会場に多くのお客さんが。
この施設のメリットである広いスペース、そこで繰り広げられる様々なアミューズメント。その色々な場面でもっと良くなる可能性が。
今後、しっかりと企画を練り込むことで大きな展開につながる、そんなことの垣間見えた第1回「TBCフェスティバル」だった。
皆さ〜ん、覚えていますか?前月11日「ロケットぱぁんち」の
建部特集放映を本紙で紹介した折、第2弾があることを・・・。
記者(戸田)は忘れていたわけではありません。実はこの日まで溜めていたのです!
ではさっそく、その中身をお伝えします。まずは「今月のたけべ人(びと)」に登場の平田慎一さんのインタビュー。
「たけべおこし」への熱い思いを語ります。続いては”建部の仲間たち”「ママゴト屋」
「サニーデイコーヒー」でおいしい昼食と香り高いコーヒーを頂きます。
そして最後に本紙今月号でも特集されている「山ゆりの会」へ。25年積み上げられた
味と技を伝えます。
気になる第2弾の放送日ですが6月11日(土)午前0時55分です。
ちなみに前回もお伝えしましたが、第1弾は6月4日(土)午前0時55分
再放送6月9日(木)0時55分です。
リアルタイムで観れない方は、ぜひ録画を。(戸田記者 レポート)
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