2016年5月
■「新たけべの彩時季」
建部で活き活きと活動する人にスポット。第5回の今月はカヌーに挑む若きアスリートたち。
ご登場頂いたのは(写真左から)本田 桃子選手(鏡野町・18歳)、岡野一 暢之選手(御津・23歳)、延江 直基選手(建部町・30歳)、 山根 美千義選手(建部町・28歳)、延江 俊基選手(28歳)、岡野一 倫代選手(御津・17歳)、延江 和正選手(建部町・30歳)の以上7名。(以下継承略)
(さっそくですがカヌー歴が男子の方は10年以上、女子の方はお若いので数年ということですが、そもそもの始められたきぅかけは何ですか?)
(延江直基、俊基)「僕らはやはり建部中学に自分たちの頃にカヌー部ができたことが大きいですね。
それとスポ少で海洋クラブに入りカヌー体験をしたことなどもあると思います」
(本田)「私は岡山県の”夢アスリート”を受けたことがきっかけです。
これは小学4年から6年までに自分のスポーツ競技を見つけるというもので、その中で私はカヌーを選びました」
(建部に来て驚いたのはカヌーをやる人が回りに何人もいて、またB&Gのような施設がある、そんな影響もあるのでは?)
(ほぼ全員) 「それは確かにありますね」
(これまでカヌーをやってきて良かっと思われる点をお聞かせください)
(複数の男子選手)「旅行に行ける、うまいものが食べれる」(笑)
「試合で全国(青森、秋田、福島、東京、静岡、熊本・・・)を回るので、そこで、ご当地のおいしいものに出会えるわけです。
特にカヌーはマイナーな競技で少数の参加者ということもあって、他のスポーツに比べ、個人的に歓待されることが多いと思います」
(なるほど、それは一番の楽しみですね。では逆に大変だなと思われることは?)
(本田)「メンバーが男性ばかりなので、女性が少ないので困ります」(笑)
(男子選手ほぼ全員)「一番はお金がかかることかな。試合に出るにあたっての交通費や宿泊費、エントリー代もすべて自分持ち。その中でも最もかかるのは
艇の費用。修理も毎回必要だし、新しく購入するとなると1艇30万円以上もするんです。でも新型の方が性能が良いので買い替えざるを得なくなるので大変です」
「あとは、やっぱり仕事との兼ね合いがむつかしい。試合はどうしても土日になるので、土日が休みの会社を選ぶしかなくて。で、会社を変わらざるを
得ないこともありました。また平日の練習は仕事が終わってからになるので、夕方5時頃には退社できる条件などもあります」
(では試合に行く時とかは、毎回どのように対応されているんですか?)
「皆とできるだけ乗り合わせて行くようにしています。艇を運ぶので車で行くしかないからです」
(最後にどなたでも結構です、これからの目標を?)
(本田) 「国体に出場できるようにがんばりたいです」
(延江 俊基)「日本ランキング20位以内!」
(岡野一 倫代)「カヌーポロ競技、世界ベスト8!をめざします」
(山根)「まずは、国体予選中国ブロック通過です」
(自身のほどは?)
(山根) 「必ず、勝つよ!」
(どうもありがとうございました。健闘をお祈りします)
(記者感想)今回の取材でカヌーがことのほか個人の経済的負担が大きいスポーツと知りました。
しかしそう話す選手たちの顔は終始、冗談まじりで自分の好きなことをやっているという自身に溢れていました。
そして何よりも仲間の友情が彼らの支えになっていると強く感じました。
5月30日(月)夜、津山市のツモクボウリング場で開催された
「第52回建部町民親睦ボウリング大会」に記者(花房)も初めて参加。その模様を
お伝えします。
この夜、集まったのは建部町に住む20代から70代の男女20名。
皆で楽しもうという趣旨のこの大会、ゲーム中にストライクやスペアを取ると、
全員でハイタッチ。和気あいあいと進められていきました。普段、友だちとプレイする時とは
違う雰囲気に少し戸惑いましたが、すぐに馴染めて、記者も楽しくゲームができました。
また、色々な方からスコアアップのコツを教わり、自分で気づかなかった課題点が見つかりました。
次回は9月26日(月)を予定しているそうです。
みなさんもぜひ参加してみてください。(花房功基記者によるレポート)
雨の合間となった28日土曜日の午前8時、海洋センターには20名近くのカヌー愛好者が集結。
30年前から始まった「旭川カヌー川下り大会」に今年も小学6年生から70歳近い人までが参加した。
コースは建部町海洋センターから後楽園のお濠までおよそ30キロ、それをリレーで下っていく。
途中、難所がいくつもあり、気の許せない長丁場だ。
艇は国道53号沿いに大田の赤磐富士、金川の山城へと進んでいった。川から見る陸の景色は普段とは違い、すべてがスローに見え、
道を走る車までがのんびりと感じる。野々口の葛城橋のたもとで楽しい昼食となった。カヌー談議で盛り上がると参加者は自然に仲間同士。
午後からも漕艇は続いた。途中の井堰では下艇しカヌーを担いで岸を渡った。
そうして大原橋を過ぎると、間もなく中心部。御野の浄水場付近を通過し、最後の魚道のある井堰をクリアすると
鶴見橋を経て、烏城の見える最終ゴールへ。ほぼ1日がかりで挑戦を終えた参加者たちの顔は最高の達成感に溢れていた。
(勝部公平の同行レポート)
天気予報は曇りのち雨。スタッフがこの日、用意したアマゴは4百匹。心配で昨夜は眠れなかった? 恒例となった「めだかの学校 環境まつり」。昨年も千人を超える来場者があり、今年も同様の参加を見込んで数々の催しが組まれ、準備も整えられた。 はたして、朝の空は曇り、午前10時前にはすでに「アマゴのつかみどり」の順番待ちの列。スタッフのみならずボランティアで来てくれた建部の 小中学生のみなさん他、まずは安心。
今回の催しも楽しめる企画が満載だ。大人気「アマゴのつかみどり」、それを炭火で焼く体験、組み木工作、竹とんぼ、竹笛、水鉄砲の竹細工、 葉っぱのしおり、笹の葉で作る昆虫、キャンドル作り、乳しぼり、バターづくり体験、旭川の石にペイント、自然素材のキーホルダー、紙細工、 中央図書館の読み聞かせと盛りだくさんだ。
地域の人たちによる手作り「ふれあい屋台」も勢ぞろい。おからドーナッツ、野菜パン、手作りコンニャク、建部米のおにぎり、草餅、
タコライス、建部の野菜カレー、焼き菓子、かき氷、自家焙煎コーヒーなど。
来場者に聞くと「昨年も来て楽しかったので」という方が結構いらっしゃる。 初めて参加した親御さんは「こんな素朴な工作を子どもが夢中になってやっているのがうれしい。来年も来たい」と述べた。 「親子で、できるだけ自然と触れて楽しめる」をテーマに実行委員が何度も検討を重ね、 スタッフ、ボランティアもそれに精一杯、協力してくれた。その成果がこの建部の一角で実を結ぼうとしている。
建部町公民館主催の人気講座「建部大学」その入学式が今日行われ、スタートを飾る講演会には「たけべおこし」が招かれた。
出席したのはリーダーの平田慎一さん他4名。年配の受講者の方20数名を前にスライドを見せながら、「里山まつり」「花火大会」
「美作ノスタルジー列車おもてなし」そして至近に行なわれた「ちっちゃ市」などのこれまでの活動を説明した。
受講者の中には、今回の講座を待ち望んでいたという方もいらして、教室はいつになく熱をおびていた。
2時間ほどの短い時間、はたして若者たちの思いは受講者に伝わったのだろうか。その答えはおそらく「うん、そうじゃ」
若者と年寄りが話すことが珍しくなってしまった昨今、このような交流の場が持たれること自体、画期的。
メンバーの1人が「人生の先輩である皆さんから教わることで自分たちの成長がある。このプロジェクトを相互の情報交換の場としてこれからも活かしたい」
と述べたように「町おこし」の本質は「地域民すべての心の通い合い」にある。そのことは受講者のだれもが望んでいるのだから。
回覧板を見て「おっ、これは面白い」とすぐに応募。定員30名、参加費400円。申し込んだのは「旭水荘のお昼ごはん」
曰く、「旭水荘の利用者さんはどんな食事をたべているのだろう?と興味のある方に是非お昼ごはんを食べていただきたくて企画しました」
正午、新しくなった施設内の交流スペースには日頃、中を見る機会のない方が、この企画に魅かれてぞくぞくと。
そのほとんどが近所の年配のご婦人。
今日の献立は「鯖(又は鰆)の味噌煮」「フキの土佐煮」「厚揚げ煮びたし」「ウドとカニカマの酢の物」「ワカメと豆腐の味噌汁」「おしんこ」
「ごはん」「メロン」
普段、利用者さんがいただいているのと同じ食事内容。カローリーは500kcal。すべて厨房職員の方がつくられました。さてお味の方は?
アンケートではみなさん「おいしい」に丸。まあ、いつもは作り手で人の作ったものを食べることの少ない御婦人方には好評の様子。
記者の感想は早朝からスタッフの方が焼かれたデザートの「シフォンケーキ」が”抜群”でした。
この後、職員の方の案内で新しくなった施設を見学させていただきました。清潔で機能性とゆとりも踏まえた配慮が各所に見られ、さすが「旭水荘」と深く感心しました。
6月29日にはこういった地域交流の一環として公開講座も予定していて、ますます建部の頼れる「旭水荘」と期待されます。
岡山市内の温度は30度。強い陽が射す校庭に張られたテントには、朝から子どもたちの応援に詰めかけた沢山の観客が。
日頃、運動をする機会の少ない大人の出場種目もあるとあって、あちこちでストレッチする姿も。
「紅白ファイト! 仲間を信じ、優勝目指してがんばろう!」と書かれたスローガンには子どもたちの熱い思いが伝わってくる。
午前9時開会!多くの声援をもらって、出場者が全員集結。
そのあと「用意!」(ピストルの音)「スタート!」建部小学校で開かれた運動会、保育園児と小学児童あわせて百数十名の熱い演技の幕開けだ。
プログラムは3・4年のリレ―から始まり、玉入れ、騎馬戦、低学年による「うらじゃ踊り」、親子対決リレーと続いていく。
どの演目も一生懸命にリハーサルを重ねてきた子どもらの努力が見てとれる。お父さん、お母さんもうかうかしてはいられない、子どもに負けじと
全力疾走で駆けていく。
午前の部の最後は、いよいよ高学年による「YOSAKOI ソーラン 2016」
いつもより張り詰めた顔で出場した児童たち。揃いの紺のTシャツにきりりとしめた紅い鉢巻、手にはよさこい鳴子。
さあ、はじまりだ。「シャカッ、シャカッ」の鳴子音。足を踏ん張り、腕を構え一糸乱れぬ演技。
観客も首を前に伸ばしたままじっと見つめる。長い練習の成果が今、実る。
真夏日となった今日、市内の芳賀団地から「桃ケ丘子ども会」親子総勢50名が参加、里山たけべで自然を満喫した。
竹で作る「マイコップ」「マイ箸」に挑戦、お昼ごはんは親子で準備の「カレーライス」。ごはんは建部米でモチモチ(こげちゃったけど)、その後も
元気に元気に里山をかけめぐっていました。
建部の良さを伝えたい、その思いではじまった「里山たけべプロジェクト」も少しづつだが市内中心部からの関心が高まってきた。
この春も「里山まつり」には1000人を超す人たちが訪れた。
この日の体験メニューも竹細工、焼いもづくり、自然散策、大声大会など、ここ里山ならでは。
「お〜い、子どもたち!ここ、たけべで思いっきり叫んでみぃー!」そんな
大声上げてみたくなりますね。
5月17日(火)の午前、福渡第二保育園からは何やら楽しそうな声が聞こえてくる。
それもそのはず、今日は園児たちが待っていた運動会だ。
まずは開会式。今月から2名に増えた黄組さんが元気な宣誓をおこなった。
そして、いよいよこの運動会の目玉、先生たち特製「鯉のぼり」の登場!
ピンクとブルーのビッグサイズの鯉のぼりが遊戯室いっぱいに泳ぎ始めると、そのユーモラスな表情に
会場内は大歓声。この日、招待された「わかば」のおばあちゃんたちも全員がうれしそうな顔。
このあと、会では様々に工夫を凝らした演目が用意され、9名の園児たちが一生懸命に取り組んだ。
演技を見守る保護者や観客、先生たちは子供の成長を垣間見ながら、半日を笑いと喜びの中で過ごした。
(松下 りえ記者によるレポート)
今日も晴天に恵まれた建部。事前に選手たちの入念なコースチェックとデモンストレーションが
行われ、「カヌージャパンカップ」はいよいよ9時スタート。競技はスラロームから始まり、選手たちの日頃の練習の成果
が競われた。河岸に身を乗り出して「ゴーゴーゴー!」と声援をお送るサポーターもしだいにヒートアップ。
艇といっしょに追いかける人も。
午後からは「ワイルドウォーター」が行われた。
1500mのロングラン、最後まで集中力が続くかが勝負。陽も傾きかけた川面を、選手たちの力をふりしぼって漕ぐ、水しぶきが上がる。
昨日からの「たけべカップ」今日の「ジャパンカップ」、長くて熱い戦いの最終、やがてその輝かしき時も幕を閉じていった。
「おめでとう!」先月紹介の、山根美千義、延江直基、本田桃子選手の国体出場決定!
そして全国からこれほど大勢の出場者を迎えての大会を運営された主催者、事務局、協力者の方に「お疲れ様でした!」
また次に向かって、互いにがんばりましょう!
建部町文化センターで15日午後から開かれた「区のまちづくりに関するワークショップ」これに参加したのは町内会の
役員、民生児童委員の人たち40名。あらかじめ用意されたワークシートに沿って5〜6人がグループとなり、
課題や対策、アイデアを出し合う手法で約2時間、頭をひねることとなった。
はじめのテーマは「建部の資源の発掘」。これには自然や里山、お米、温泉と豊富な資源が見つかった。
続いて「10年後への課題」。少子高齢化、過疎、農業の担い手、後継者不足など日本どこへ行っても変わらぬ
課題。最後は「対応策」。これが分かればここで討議の必要もない?ということで中々先ほどまでのようには
出てこない。それでも皆さん責任感の強い人なので、なんとかまとめあげていた。地域の活性化とは、やはりこういった意識の高い住民によって成り立つもの。
それにしても、この日は岡山市も共催する建部の一大イベント「カヌージャパンカップ」の開催日。
どちらに出かけたらよいのか悩まれた方も多いはず。はたして「ここに夢がある」そんな建部は創れるか?
カヌージャパンカップに併せて、今までにない催しで大会と地域を盛り上げよう。そんな熱意で立ち上がった「たけべおこし」プロデュース、
八幡温泉「ちっちゃ市」。参加したのはすべて地元の人たちで、ご存じの「キシモトケーキ」「勇の木」「サニーデイコーヒー」、
「アルモンデ」「地産地楽」など。
はじめてのこの試み、若者たちの思いがどこまで伝わるか。今日は幸い晴天にも恵まれ、
またカヌー観覧者が足を向けてくれた甲斐もあり、盛況の結果だったようだ。
「若者が何かを始める」それはいつだって旧来の賛同を得にくいもの。
その意味ではまず第1歩を踏み出した。
田植え前の水を引く用水の整備。中でも建部の広い範囲をうるおす一の口用水。その大掃除を前に今年も旭川本流からの水を堰き止めて
「魚とり」が実施された。地域と「めだかの学校」が協力主催した、この体験授業に市内中心部から定員いっぱいの親子30名が参加。水に入ると同時に「おっ、いたぞ!」そして
「おとうさん、すごーい」「ねえお母さん見て、こんなのが獲れた!」と大興奮。
結果は大鯉(10キロ級)、大ナマズ(50匹)、ギギ、ムギツク、アカザ、カニ、エビ、天然ウナギも(4本)バケツに収まり、
昨年からスタッフが苦労して準備した甲斐がありました。おそらく参加した誰もが、これほどの生きた”自然”と出会えるとは予測していなかったのでは。
まだまだ、日本も建部も奥が深いのです。捕獲された魚らは、子どもたちの手で「また来年ね」と
放たれて行きました。
毎年、恒例の「めだかの学校 環境まつり」が今月も29日(日)と迫ってきた。昨年も市内から1500人以上の参加者が訪れたこの催し、それを運営する
実行委員会の最終打ち合わせが昨日、開かれた。メンバーは15名、すべて地元の人によるボランティアだ。会議では大人気の「アマゴのつかみどり
」の進め方や竹細工、木工工作などの体験コーナーのゾーン割りなどが検討され、
できるだけ多くの体験をスムースに受けてもらえるように、スタッフは
A案、B案、C案と知恵を出し合った。
今年からは新たに女性5名もボランティアに参加。昨年以上のきめ細やかな対応が期待できる。
当日は各種「体験コーナー」のほか地元の人による「ふれあい屋台、青空市」もあり家族連れには楽しい一日となることだろう。
開催時間: 5月29日(日)10時〜14時
場所 岡山市環境学習センター「めだかの学校」
尚、当日は入場無料 (大雨洪水警報が出ている場合のみ中止)
本紙4月号でも紹介した、建部が生んだスーパースター(自称)リンクアップとっしーさんの強い働きかけで 、建部の特集がテレビで放映されます。ご存知の方も多いでしょうが、とっし―さんが大活躍しているテレビせとうちの 「ロケットぱぁんち」の番組です。今回は第1弾として「めだかの学校」、「スープカレーQ」 そして「延江農園」が取材されました。 お笑い芸人、とっし―さんとムーディ勝山さんらが、おもしろおかしく 建部を紹介する内容になっています。めだかの魚を題材にダジャレ対決したりしていますのでぜひ観てください。 気になる放送日ですがTSCテレビせとうち、6月4日(土)午前0時55分〜。再放送、6月9日(木)午前1時5分〜。 第2弾もあり、6月11日(土)が予定されています。その際は、またこの戸田がレポートしますのでお楽しみに。(戸田記者からのレポート)
たけべの里山にもいろいろと貴重な山野草が咲いています。そのひとつ、4月末から
5月中旬に咲く「キンラン」を紹介します。キンランは、野生蘭のひとつで、雑木林のある
里山で見られる花ですが、最近は雑木林の下刈りをしなくなって生育環境が悪化したことと、
掘って持ち帰る人がいたりして絶滅危惧種の1つになっています。
この蘭は「菌根菌」と呼ばれる菌と共生する特殊なランのため、持ち帰って植えても枯れてしまいます。
もしどこかで見かけたら、来年もみることができるかを楽しみにして、そっと見守るように
しましょう。
(田地子在住 本田 義章さんからのレポート)