2016年4月
■「新たけべの彩時季」
建部で活き活きと活動する人にスポット。第4回の今月は建部生まれのお笑い芸人「リンクアップとっしー」こと石田敏之さん。
プロフィール:1978年4月27日生まれ。岡山理科大学卒業後、お笑い芸人をめざしてまっしぐら。 現在、テレビ2局に出演するなど多忙な日々を送っている。昨年は「たけべおこし」プロジェクトにも参加、これからの活躍が期待される。
(最初に、何でお笑い芸人になろうと思われたのですか)
僕らの育った時期というのは小、中、高、どこでもお笑いがすごいブームでしたから。それに回りの友だちなんかも、面白いやつがいっぱいいて。
ですから自然と「よし、お笑いをやろう」と決めてました。
(でも簡単にはなれないですよね)
ええ、そうなんですが。運が良かったというか、大学を出てしばらくして岡山にもNSC(吉本興業の若手養成所)ができたんです。それで1期生に応募したんです。
2年勉強しまして、3年目は閉鎖されてなくなったんですけど。2006年からはフリーでペアを組んで活動を始めました。
(今は一人でやられてレポーターとかが中心のようですが、お笑いの方はどうですか)
'12年からピンでやってるんですけど、なかなか持ちネタを出す機会がないのですが、それでもこれだけは一人でも勉強していかないといけないと思ってます。
でも建部にいる人の方がずっと話は上手ですよ、僕の先輩なんかの方が面白い。(笑)
(現在テレビ2局にも出演されお忙しい中、昨年できた「たけべおこし」にも参加されてますよね)
一人でやってきてやっと3年経って、僕もここにいる以上は何か発信したいと思うようになりました。
それに僕なんかの年代は結束があるというか、今でも学校の頃のつながりが強いんだと思います。何かやろうとしたら集まる。
(そういう意味では子どもの頃の体験が大きな意味があると思いますが、どんな子ども時代だったですか)
僕にとってはスポ少(スポーツ少年団)に入っていたことが大きいですね。カヌーやソフトなんかものすごく盛んで全国大会にも行きましたね。
それだけででなく、地域の行事なんかも参加したり、お飾り作りなんかもやりました。すごくおもしろかったですね。
(それが今、一人でもチャレンジしていく姿勢につながっているんですね。最後にこれからの建部について一言)
今、少しづつ新しい店が出きてきたり、戻って来る人も増えています。僕が得意なのはメディアなのでそれを通じて”新しい何が地元にあるか”を発信したいですね。
(どうもありがとうございました)
石田 敏之さんフェイスブック←はこちらから。
午前10時、 国道53号沿い吉田地区。レンゲが咲き乱れる田んぼの回りにはすでに沢山の人だかり。「はっぽね太鼓」を合図に「吉田れんげまつり」の開催だ。
このお祭りの特長はといえば、とにかく手作り。ポスター、看板、のぼり、会場の設営から出し物にいたるまで、すべて地元の人たちだけでやっている。
実行委員会の大崎さんに
そのいきさつをお聞きした。
「今回で7回目になるんですが、最初はレンゲの中で皆で一杯飲もうやと言う話からはじまったんです。でも、それだけじゃあつまらないから
歌でもやろうと、そのうち店をやる人にも出てもらってと段々に人のつながりを介して広がってきたんです」
まさに”レンゲ”にふさわしい草の根の拡がり。
今回、食べ物だけのお店を挙げても100mほどの農道に、「おにぎらず」「つきたて草もち」「串焼き牛」「竹の子ごはん」「吉田ブルーベリージャムクレープ」「鮎塩焼き」「卵焼き」
「マタギうどん」土師方女性会「名物カレーライス」「サニーデイコーヒー」「建部ヨーグルト」・・・どれも地域の人の手によるもの。
「地元の人が良い人ばかりだから」と大崎さん。
たまたま車で通りかかり寄った玉野市からの若いカップルは「海側から来たので、山の多い景色の中で山のものを食べれる、こんな祭りがあるなんて・・・。
とにかく食べるものがうまい、歌も好きなのでとても楽しい」と喜んでいた。
ステージでは”太鼓”のあと、建部っ子のヒップホップ、懐かしいフォークソング、そして華やかなフラダンスと楽しい催しが続いていた。 出会う人はみんな知ってる人ばかり、普段着のままのくつろげるお祭り。子を連れ、孫を連れ、レンゲ畑に座り、のんびりと。 この時、”建部が田舎でよかった”とつくづく思う。
春の暖かい日ざしの中、建部町の富沢にある里山会場でめだかの学校のイベントを開催しました。
季節は外れていますが最初にシイタケ狩りをしました。子どもたちは大きなシイタケを見つけるのに必死。次は竹の子掘りです。
富沢にお住まいの松本さんのご厚意で竹の子掘りの用意すべてを手配していただきました。市内から来た子どもは生まれて初めての竹の子掘りに、
「意外にむつかしいね」と楽しそうに挑戦していました。
次に田んぼのあぜ道を歩きながらスイバ、からすのエンドウ、うどやタラの芽、といった
旬の山野草を観察しました。途中で岡山のこの近辺にしかないと言う白いタンポポ、「キビシロタンポポ」
も発見することができました。
昼食は採った山菜や竹の子を天ぷらや吸い物、炊き込みご飯にしていただきました。
参加者からは「自分で取った食材で作って食べるなんて、最高です」と嬉しい感想が聞かれました。
午後からは子どもたちは展望台で大声で叫んだり、ロープ遊びに夢中でした。大人は棚田と里山の景色に
心が癒されていました。 最後は、竹の子やおにぎり、竹トンボ、今日の思い出をおみやげに閉幕となりました。
来月は5月14日に「一の口井堰」魚とりをします。まだ予約を受付ていますので、
「めだかの学校」まで問い合わせください。 (戸田記者のレポート)
今や家のリフォームからイノシシ対策、お墓のそうじや耕作放棄地の管理にいたるまで「お家周りの町医者さん」として地域住民にはなくてはならない存在の「小坂田建設」。 その小坂田さんの「お仕事発表会」(地域民は”小坂田まつり”と呼んでいる)が今日で12回目を迎えた。記者にも、きめ細やかな配慮が記載された案内状 (曰く”交通手段でお困りの方は送迎の車を準備・・・社員一同13名で「笑顔」でお待ちいたしております”)が届き、さっそく出かけた。
午前10時半、すでに会場はお年寄りから子ども連れの若い夫婦でいっぱい。一企業の、それもローカルカンパニーの催しに、これほど幅広い年齢の人が
こんなにも集まる理由は何だろう?
以前、小坂田さんの社員の方がこのイベントの案内を一軒づつ回って届けていたことがあった。そんな地道さと丁寧さが今につながっているのか。
それと地元の新しい仲間とも常に連携をしていく小坂田社長の開かれたポリシー。今日も、石窯作りからすべて夫婦で始めた「ニコぱん」、
街中ではなく敢えて建部上で焙煎珈琲豆のショップを開いた「サニーデイコーヒー」が出店し新風を感じさせた。
この他、会場内には「アロマ」「フラワーアレンジメント」「プラレール」「スーパーボウルすくい」「ユンボ試乗」の楽しい体験コーナーがあったり、
名物「鶏手羽」「おこわ」「おいなり」のお弁当、山本製菓のおせんべい、お茶の葉の販売も行われた。また無料で振舞われた「うどん」「シシ汁」「ピザ」「綿菓子」など
至れり尽くせりの”おもてなし”だ。
そして、いよいよ来場者全員が待ち望む「ビンゴ大会」開始。「67番!、15番!、40番!・・・」番号が呼ばれるたび会場からは「ああー」とため息。
最初のビンゴを当てた人が手にしたのは「卓上コンロ」(おお、すごい!)次の人は「オーブントースター」(うらやましい!)と、この日ばかりは、
子どもからお年寄りまで童心のまま楽しむ「小坂田まつり」でした。(ちなみに記者の妻は「サラダ油」をゲット。やった、これで次の日曜は天ぷらだ!)
もうすでにマスコミ等でご存知の方も多いと思われるが、建部の若者たちが結成した「たけべおこし」プロジェクト。
そして建部町公民館、主催講座「たけべ未来塾」。その成果が見えてきた。
昨年より仕事の合間をぬってコツコツと進めてきた”たけべの良いとこを伝える”企画。その1つが間もなくお目見えすることとなった。
A3サイズの4つ折りパンフレット、名付けて『たけべ暮らし』。「こんにゃくづくり」や「備前焼製作」、「神楽の練習見学」、「物産品作り手伝い」など、この地ならではの体験をクローズアップ。
手にした人に建部のあたたかさがそのまま伝わる、きめ細かい内容が盛り込まれている。
発刊は来月中旬の目標で、公民館の1室では今夜も最後の仕上げに熱の入った編集会議が行われていた。
昨夜からの雨が心配されたが、今日の建部は朝から晴天。それに代わって時折り突風が吹き抜け、試合の展開にどう影響するのか。
審判員の方に聞くと「それも、計算してうまく乗り切ることが求められるのです」とのこと。
今回の出場者は鳥取、島根、岡山の3県から延べ20名が予選に挑んだ。
試合は予定を早め午前11時半から始まり、スラロームの1本目、2本目と続き、その後、ワイルドウォーターが行われた。
出場者の中には中学生もいて、ベテラン選手に負けじと
パドルを必死に操っている姿が見られた。わが建部からは4名が出場、慣れ親しんだ旭川を
思い通りに制することができるか注目された。
競技が終了したのは午後2時過ぎ、引き続き表彰式が行われた。予選通過が決まったのは、スワローム男子、延江直基選手、女子、本田桃子選手。
ワイルドウォーター男子、山根美千義選手、女子、本田桃子選手。来月15日に開かれる中国ブロック大会で最終出場が決まる。 がんばれ、山根、延江、本田選手!
頼本 徹(よりもと とおる)さん
1982年生まれの33歳。京都市伏見区出身。現在、奥様と建部小1年生の息子さんの3人家族。
間もなく2人目のお子さんが誕生の予定。桜地区に移住しています。
高橋 律子(たかはし りつこ)さん
東京都江戸川区出身。お二人のお子さんを社会人として巣立たせ目下、単身。福渡地区に移住。
「まず、最初になんでこんなことをしたいと思われたのですか?」
(頼本)「そもそもは、妻が田舎で暮らしたいと考えていて、この話を知った時も”自分たちのやりたいことで地域が活性化される、それをぜひやってみたい”と応募したのです。
僕も子どもが生まれてから、みんなに支えられて自分が生きていると感じることが多くあり、人のためになる仕事をしたいと思っていました」
(高橋)「私は以前からこの岡山に関心がありました。”岡山は日本を救う”かもしれないと。一極集中の今の日本のあり方に不安があって岡山のような比較的、災害の少ない地域に
機能が移るべきと考えていました。それで実際に自分でも移住してみようと考えていた矢先に”協力隊募集”と出会いました。特に活動要件に”温泉を使った活性化”とあり、温泉好き
の私はこれならお役に立てるかもしれないと思いました」
「以前の仕事はどんな仕事ですか、この仕事とのつながりはありますか」
(頼本)「これまでミュージシャンとしてロックバンドの活動を長くしていました。その経験から人を集め、楽しくさせるイベントを企画できたらと考えています。
味噌やヨーグルトを使った料理イベントや3世代交流イベントなどもやってみたいです」
(高橋)「私はIT関連の仕事で、ホームページの作成やサイト運営に携わっていましたので、建部の良い所を活かした企画作りやプロデュースに力を発揮できたらと考えています」
「建部に来てどうですか?」
(頼本)「なにも知らないので、今は野菜作りや豆腐作りなどを教わってそれがとても楽しいです。人も温かいと思います」
(高橋)「私も人が善いなあって、まず思いました。それと水がうまい、コーヒーを入れて味が違うのに驚きました。
それと高くない山にピンクのツツジが色づいて、旭川が流れて美しい所だなと感じています」
「ありがとうございました。これから同じ建部町民として協力してやって行きましょう」
福渡小学校に今年入学する児童は11名。緊張した面持ちで教室に座った子どもたちは担任の先生から、あいさつのしかた、いすのすわりかた、れいのしかたを
教わり入学式にのぞんだ。上級生に一人ずつ手を取ってもらった生徒たちは元気よく講堂に入場、父兄や先生、来賓の方たちの拍手で迎えられた。
校長先生が「サルのムリキ」の話をされ「ムリキはなかまとエサをわけあい、じゅんばんを守り、わるいことをしたらじぶんからあやまるそうです。みなさんも
なかよく、たすけあって、がっこうせいかつをおくってください」と言葉を送られた。
このあと、来賓の祝辞や上級生から歓迎の言葉をもらい、そしてズッシリと重い教科書を授与されて、長い長い小学校生活、最初の1日を無事終えた。
式が始まった時は、初めて会う上級生や先生を前に少し不安そうに見えたが、新一年生たちは最後までイスを離れることなく良くがんばった。
帰りはピカピカのランドセルを背負って、おにいさん、おねえさんに連れられて一緒に下校していった。がんばれ一年生!
「こんなすばらしい、お花見に出会ったことがない」
今日、たけべの森公園を訪れた人たちは口々にその桜の見事さを讃えた。
小路に続くしだれ桜はまさに満開、曇天の空に鮮やかな薄紅色のシルエットを映し出した。
今回もすべて地元の人による手作り催事で十分なPRもままならず、お客さんの入りが心配されたが、祭り会場となった芝生広場には朝から多くの花見客が訪れ、
駐車場も早々と満杯となった。愛媛、広島、神奈川などの他府県ナンバーも。さすが”
たけべと言えばサクラ”。沢山の人が待ち望んでいてくれたようだ。
この日の催し、おなじみの「はっぽね太鼓」「傘踊り」地元の子どもたちによる「ヒップホップ」
そして備前から招待の「阿波踊り」。
いずれも花見ムードをぐ〜んと盛りあげ絶好調。
そして花見客の一番の楽しみと言えば「花より・・・」。
今日も、この地でしか味わえない地産地楽?屋台が勢ぞろい。「鯖寿司」や「イノシシ汁」、里山採れたての筍や建部米の直販、ヨーグルト。
ご当地こだわり焙煎コーヒー、スイーツなど”たけべグルメ”をアピールした。
この日、建部の保育園は新園児を迎える入園式。福渡第二保育園でも園児8名が進級。
保護者や先生、卒園したばかりの小学1年生あわせて30名が出席して式典が行われたが、
ハイライトはあとに用意された催しにあった。
岡山と言えばカバヤ。
そのPRカー「カバくん」が登場。それに加えて交通安全指導をするために県警白バイまでやって来たから園内は大はしゃぎ。
約400Kgのオートバイに園児がまたがり記念撮影。
保護者からは「コンベックスだったら1時間以上、順番待ちしていたわ。
こんな近くで思う存分体験できてよかった」と大人も悦ぶ入園式でした。 (松下記者からのレポート)
今日午前、ピッツェリア「マル屋」さんを訪れたのは山陽放送テレビ「イブニング5時」でおなじみの国司憲一郎さんとカメラマン。
「あの、建部は最近話題になっているんですか」の私の質問に、国司さん「いえ、そうではなくて以前、移住者の方を取り上げた私の番組にママゴト屋さんに
出ていただいたのですが、後日、そのママゴト屋さんを取材した際に偶然、マル屋さんとお会いして、では桜の時期に取材に行きますと約束してあったのです」
それで、私も「そうだよなあ、そんなに急に建部が脚光を浴びるわけないよなあ」とガッテンがいったのです。ともあれ、我らの仲間がもたらしたつながりを
喜ぼう。取材のルーツは”噂”ではなく”自分の目”プロから学びました。
さて今日の「イブニング5時」テーマは”たけべの桜とピザ”。これより前に「たけべの森公園」の桜を撮り終え、次に”ピザ”を収録するのみ。
マルコさんの生地の空中パフォーマンスで国司さんも思わず「おっお」と歓声、トッピング、焼き入れと、あいかわらずの職人技がこの後カメラに次々に収まった。
出来上がったピザ、さあ、どこで食べようか?向こう岸の旭川の桜も今日が満開。
”たけべの桜はピザがよく似合う”
この放送は4月4日午後5時。おたのしみに!
4月から始まった「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」その開催にあわせて津山線を観光列車「みまさかノスタルジー」が走る。
今朝、その最初の列車が福渡駅に到着。「そういうことなら、しっかりおもてなしせにゃあおえん」と我が町の”たけべおこし”のメンバーと
「はっぽね太鼓」、そして建部町公民館とが手をたずさえてお出迎え。福渡駅10時6分、レトロなオレンジと肌色のツートンカラーの車両が入線すると
「ようこそ福渡へ」と書いたプラカードを掲げて歓迎。続いて威勢のいい太鼓の響き。この”おもてなし”に乗客は次々とフォームに降り立った。
近くで見ていた地元のお年寄りは「ああ、昔のにぎやかな駅が戻ったみてえじゃなあ・・・」とつぶやいていた。
この列車、午後5時頃に復路便が到着し名物「杉茶屋まんじゅう」と「建部ヨーグルト」の販売を予定。
お隣り建部駅にも11分停車。おもむきのある駅舎をバックに”シャッター押し隊”がお手伝い。
明日も同じスケジュールで運行され、
”たけべおこし”メンバーがおもてなしにあたる。がんばれ、建部っ子!
◎夕刻、追加速報。復路便「みまさかノスタルジー」が楽しい思い出をつめこんで戻って来た。
「さあ、たけべおこしの出番じゃ!」と名物「杉茶屋まんじゅう」「建部ヨーグルト」をフォームで販売。
さすが特別列車のお客様、「おいしい」を連発、たくさんお買い上げいただきました。子どもたちもシャボン玉でお返しをしました。
ありがとう、また来て建部へ!