建部には自然素材にこだわるお店が数多い。食べて、安心、安全、そして手作りだから得られる確かなおいしさ。
建部に来て9年、ひたすら子どもに食べさせたいスイーツを作りつづける「チュプ」さんを紹介します。
(取材・写真 三宅優)
昨年、建部を賑やかしたいくつものイベント、その中でも、八幡温泉温泉「お月見夜市」、文化祭「たけべマルシェ」、ふるさと野菜市感謝祭は多くの人が来場、
地元の人が提供する食に人気が集中。「あれも、おいしそうだし、これも買ってみたいし」といくつものお店をめぐり、4つ、5つと袋を抱えている姿が印象的でした。
「チュプ」さんのお店でも入れ替わり、立ち替わりのお客さん。
「この丸ーるいのは何?」「どんな材料で作ってるの?」と尋ねながら「じゃあこれは、この間、食べたから、今回はこれとこれにするわ」
どうやらリピーターらしく、それも食材に相当こだわりのある方。そんな、審食眼?に耐えうるスイーツの数々、
店主でパティシエでもあられる西村加奈子さんにお聞きしました。
お店を始めたのはいつ頃ですか
「この建部に越して来た時からですから、9年目になります」
「チュプ」の名前の由来は何ですか
「チュプはアイヌ語で ”丸い月”の意味です。そのようになりたいなって、付けました」
こだわりの点はどんなとこですか
「そうですね、小麦粉は国産の中でも、自分なりに安心できるものを選んでいます。米粉はもちろん我が家のお米です。
それと、やっぱりフルーツ王国、岡山ですから、ブドウの後はキウイといった旬のくだものを使っています。
砂糖は白いモノではない、キビ砂糖にしています」
今、何種類くらい出されていますか
「スコーン、クッキー、シフォンケーキ、タルト、ドーナッツ、マフィン・・・7〜8種類で、その中にいろんなバリエーションがあります」
では、さっそく、スイーツに目がない(グルメレポーターの三宅美恵子)私めが試食。
今回、セレクトしたのは、スコーン「ココア・ジンジャー」「有機バナナ」「さつまいも」「プレーン」、
平飼卵使用の「シフォンケーキ」、 「栗の渋皮煮タルト」。さてさてお味は。
「ココアのスコーン」、ココアにジンジャー?意外や意外、ココアの苦み、ジンジャーの爽快さがマッチ。断然、大人の味。
「有機バナナのスコーン」こちらは、バナナの甘〜い香りが誘惑的、しかしお味は甘さひかえめ、バナナがそっくり味わえる。
「プレーン」生地の本来の味を噛みしめる、焼き具合も外がカリッとして、中がほんのりと。作り手の丁寧さが伝わる。
「栗の渋皮煮タルト」栗の持つ甘さを失わないように作られたマロングラッセ。それが惜しげもなく載せられて、ズッシリとした食べごたえ十分、一切れで大満足。
「シフォンケーキ」今や看板メニューともいえる一品。フワッーと仕上がったボディは口の中で消えていく、銘品!
ちなみに、当新聞、副編集長のおすすめは「わらび餅」子どもの頃、駄菓子屋に入りびたって、よく買っていたと言う。
その感想は「これが本当のわらび餅か、子どもの頃、食べてたのとは別物じゃ、うまい」
もう一方、時々、おいしいモデルさんで登場頂く、高塚あやさん。この日は、予約しておいた 「マロンケーキ&チョコクリーム」
何か言ってみて?
「う、う〜ん、ウマイってしか・・・言えないよー」(笑)
〜私的・グルメレポート〜
けっして、手を抜かない頑固さ、特に素材には徹底的にこだわる。真面目過ぎるほどに真面目なパティシエ。
茶屋町のお姉さんが、よく「みつの里」(御津にある物産所)に寄って、
「なあ、ここのシフォンケーキ、すごいさっぱりして、なんぼでも食べれるじゃろう」と買って来てくれる。
53号線に銘菓あり、たけべマルシェに名店あり。
(取材・三宅美恵子)
ナチュラルスイーツ「チュプ」取扱店
「コタン」
「らんらん亭」
「建部町産業観光物産案内所」
「みつの里」
*各店で取扱商品が違います。
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