以前、読者から「福渡商店街のお好み焼屋さんがおいしかったのでぜひ
取りあげて・・・」との投稿をいただきました。
そのときは「お好み焼河原」さんを取材したばかりで、
少し間をおいてと考えていたのが今回となりました。
「岸さんのお好み焼、おいしいよー、私、大好き!」と言う
熱烈ファンの服部恵子さんにもグルメレポーターをお願いしました。
(取材・三宅美恵子 服部恵子 写真・三宅優)
平日の正午、福渡商店街は閑散と見える。でも、「吉崎製麺所」さんの店内には活気が溢れ、「山田デリ」さんにも次々にお客さんが入っていく。
のれんの掛かったお店の入口を開ける。「こんにちわー、おひさしぶりでーす」
そう声を掛けたのは、ご主人の岸芳弘さんとは同じ町内の集まりだけでなく、イベントでもお会いしてきたから。
今や建部の「はっぽね太鼓」と並び称される「傘踊り」を率いておられるのが岸さんというわけ。
予約しておいたので鉄板の前の特等席に陣取る。新しく広げた隣の客室には2組のお客様がすでに召し上がっている。
「何時から開店なんですか?」(私)
「朝、10時から」(ご主人)
「へー、そんなに早くから食べに来る人、いるんだ?」お好み焼はお昼か、夕方のおやつと考えていた私。
「いるよー、開店したらすぐに来られる方だって」とご主人。そうか、広島が近い分”お好み文化”が
発達してるんだと納得。
私は1番人気の「豚玉ソバモダン」恵子さんはいつもの「豚玉うどんモダン」
最初に中に入れる麺を鉄板に、その時、液をかけてほぐしながら炒める。次に生地を流し、上に「これでもかー」とキャベツが載る。
肉をのせ、裏返して先ほどの麺と合体。あれっ、卵はどの段階で入れたのかなあ?会話に気をとられて見逃した。
出来上がりはたっぷりのソースと青のりと紅しょうがで。「いっただっきま〜す!」
「フムフム、ソースと海苔の香ばしさ、絶妙だね。これが広島風か、いっぺんにお好み焼と焼きそばが楽しめるのも、グー!」(私)
「なあ、美味しかろう?やっぱし鉄板が厚いからこういうふうにカリッと表が焼けるんよなあ」(恵子さん)
焼き台の鉄板はおろか店内すべてが、ご主人の手によるもの。そうなのだ、岸さんは大工でもあるのだ!(そっちの方が本職と知られている)
いやーやるとなればどれも手を抜かない頑固一徹、岡山、いえ、建部人気質。それにしても500円から食べれるのは超うれしい!
オッと、気がつけば隣では、「ワハハー」のにぎやかな声。すぐ近く、
「岡山・建部 福祉専門学校」の生徒さんと地元のおばちゃんが、お昼御飯でテーブル囲んで和気あいあい。
「みなハンサムで若いなあー」(おばちゃん)
「えっ、そんな、おばあちゃんの方がずっと若いですよ」(学生さん)
お好み焼きを食べながらいつの間にか”老若”会談。いいんだよね、この、ゆったり感。めざせ岡山の”おばあちゃんの巣鴨”(原宿)!!!。
営業日:日曜定休
営業時間:AM10:00〜PM6:30
アクセス:JR福渡駅下車5分/ 駐車場あり
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〒709-3111 岡山市北区建部町福渡841‐2
/fax 086‐722-0311
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