JR津山線建部駅からすぐ南にある「お好み焼 河原」
通称、”歌ちゃんのお店”があります。開業以来、約40年、建部の人に愛され続けています。
女将さんのお名前は河原歌子さん、嫁に来て間もなくに始めてから今日までに、店を休んだのは、
ヘルニアでひと月、盲腸の手術で数日だけ。二人の子を育てながら、お好み焼一筋にがんばってきました。
まさに人生、お好み焼と共にありです。
定休日の火曜日以外は11時から午後5時まで営業。
いつお客さんが来ても焼けるように準備万端。営業で回っていたり、外で働く人には大好評で「建部のとまり木」的なお店となっています。
歌子さん、性格がきわめてオープン。気さくな人柄は悩み相談も聞いてもらえると、若い人には、
お母さん的存在、常連の人からは家族同然とか。
この店のメニューはいたってシンプル。お好み焼、焼きそば、焼きうどん、モダン焼き。それぞれに卵、肉入りなどを選ぶだけ。
1つ1つにどれもボリュームがあり「一品で満足」間違いなし。
値段も500円からで野菜が高くなっても、ずっと据え置きのまま。
地域に潤いをつくってくれています。お店の目印は松の木。おじいさんが山から掘ってきた黒松、樹齢100年以上の見事な庭木が
枝を広げて「おいで、おいで」と迎えてくれます。(取材 勝部公平)
(グルメレポート)
東北生まれの私。初めてお好み焼を食べたのは、高校を卒業して上京してからのこと。
「なんて、おいしいんだろう。向こうの人はこんなおいしい物、普通に食べてるんだ」というのがその時の印象。
それから、色々なとこで食べたのだろうけど、最初の印象を超えることはなかった。
今回、「歌ちゃんの店」を訪ねるきっかけは、昨年「たけべおこし」の作ったパンフレット。
地元の若者がここのお好み焼を特に推薦していた。知り合いに聞いてみると「それは、歌ちゃんのお店ね」と返ってきた。
随分、地域に根付いていると思った。
注文してから”待つ”こと15分、その間、歌ちゃんとの会話を楽しんだり、店内から建部一の”黒松”の男ぶりを見ながら「松の木小唄」を口ずさんだり。
さて、先にできたのは「焼きそば」。太目の麺と野菜と肉がたっぷりとしたソースにからんで、香ばしい。それほど甘くないソースもグー。
お好み焼は時間が少しかかる。最初に生地を薄く延ばし、その上にドデーンとキャベツに肉。広島風というのだろうか。
しっかりと裏に返して押さえながら焼く。出来上がりは、巨大オムレツ風。中に具がしっかり閉じ込められて、
食べても食べても、おいしい具に会える。張りのある皮の焼け具合も絶妙。
帰りの自転車を漕ぎながら「お好み焼って、やっぱりおいしいものなんだなあ」と、あれから35年の時を経て、
感慨に浸る私でした。「松の木ばかりがまつじゃない・・・(^^♪」
(三宅美恵子)
お好み焼「河原」
<営業日> 店休日(火曜日)
<営業時間> AM11時〜PM5時
<アクセス> JR津山線 建部駅下車 徒歩4分
駐車場7台
地図(←クリック)
〒709-3132 岡山市北区建部町中田847‐2
п@086‐722-1146
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