今月の2日で1年を向える自家焙煎豆の小売専門店「サニーデイコーヒー」さん。「たけべ新聞」もイベント先で、たびたびお会いすることがあり、 その積極的なPR活動を感心しながら拝見していました。コーヒー豆だけで商売が成り立つのか、まして、この建部の農村で。そんな危惧をいだく人も多かったと 思います。しかし「若者は荒野をめざす」ではありませんが、何もない所でも、少しづつ本当のおいしさが伝われば、必ず喜んで頂ける。そんな熱い姿勢に 確実にファンが増えてきています。今日は1年を振り返りながら店主の江田さんにお話を伺いました。(聞き手 三宅美恵子)
(三宅)(1年経って、お店の方はいかがですか)
(江田)「そうですね、あれやこれやいろんなことをやってきたので、あっという間だったですねえ。
そもそも、そんなに来ないと思って始めたのですが、いざ始めると、町内の人も大勢見えられて。
イベントで知ってわざわざ再度、店まで来てくれる方や、雑誌で見たという方もいらっしゃいます。
同級生とかが訪ねてくれたりしたのもうれしいですね。それと以外だったのですが、地元の人が
飲み比べで、こっちがおいしいとか、今度はこっちにしようと好奇心旺盛なので驚きました。
営業時間も夜5時までだと寄れないとか、火・水が休みなので行けないとか言ってくださるので、
ありがたいなと思っています。
試飲会などもあちこちから声をかけて頂いて、開くことができました。
ケーキハウスキシモトさんや久米南町のたなかベーグルさんとのコラボ商品も誕生しました」
(やはり、本当においしいものは人に徐々に伝わるものなんですね。
ところで私はいつも「季節のブレンンド」を楽しみにしてるんですが、
ブレンドはどうやって作られてますか)
「ブレンド自体は、その時その時に思いめぐらして、前回はこれとこれでこんな味だったので、今度はこうしてみようとかで決めていってます。
ただ、同じ”ブラジル”でも入ってきた状態によって違うので、その都度、確かめながらやっています。入荷する豆は毎回、大きさも水分量も異なっていて、
それを色の変化、香りの変化、音のはじけ具合を確かめ、火加減、時間を調整して焙煎しています。一応、基準とする豆を取ってあって、
その色と見比べながら焙煎するのですが。それから出来上がったものを組み合わせるので、同じようにということはありません。
ちょうど1年前、開店する前ですが焙煎を教わった大先輩の師匠が来てくれて、焙煎機の扱いにまだ慣れてない私の釜出しを見て、
”3秒遅れたな”と言われたのを思い出します。
昨年、好評だった”いろどり”も販売を始めます。全体の印象を残しながら、深みを増した仕上がりとなっております。
ネーミングはうちのに”こんなのどうかな”って聞いてから決めてるんですが(笑)」
(なるほど、よーくわかりました。では、これからのことについて何か)
「これまでお客様にご不便をおかけしていました進入路に、橋が架かって安心して止めていただけるようになりました。
このことで店内でゆっくりと時間を過ごしていただく環境も整ってきたので、以前から、ここでゆっくり飲みたいなあという方の声に応えられる
スペースづくりができたらと思っています。
それと11月3〜5日の間、お客様への日頃のお礼を込めて、ささやかですが感謝祭を開きます。ちょっとした楽しい催しになったらいいなと思ってます。ぜひお越し下さい。」
(ありがとうございました)
(グルメレポート)
2004年にパナマのコーヒー品評会で、当時の最高値で落札され話題となったエスメラルダ農園の「パナマ・ゲイシャ」、スペシャルティコーヒーの世界で
近年、最も注目を集めている品種。そんな高価な銘柄を惜しげもなく飲ませてもらいました。豆を挽いた状態でかがせてもらうと、柑橘系の酸味の中に、
ほろ苦味があり、ハーブを思わせる個性的な芳香。入れたては深いコクと甘さを感じました。飲温の変化に伴い、香りも変化するそうですが…私の表現力が
乏しいので、香味は現地にて確認されたし。
取材後「居ながらにして、味わえる贅沢の極み」について、つくづく「建部に住んで良かった!」を噛みしめたのでした。
(三宅 美恵子)
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「サニーデイコーヒー」
自家焙煎珈琲豆小売・卸売販売/珈琲器具販売/出張カフェ/珈琲セミナー etc
<営業日> 店休日(火・水曜日) 営業時間 10時〜17時
<アクセス> 車/国道53号大田交差点から5分 R484沿い「たけべ八幡温泉」そば
<住所> 〒701-3142岡山市北区建部町建部上60
п@086‐722-0308 Fax 086-899-6328
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