コロナにかこつけてすっかり惰眠むさぼる当新聞。気がつけば学校では卒業式の国歌斉唱、山桜が点々とピンクに色づく。
今年のために昨年、撮り置いた写真を基に今年も、ぎりぎりセーフ?で建部の桜の見どころを紹介。
名付けて「2021 たけべ 桜12選」ごゆるりとご鑑賞を。そして、ぶらりと訪れてみてはいかが?
①旭川ダム第2堰堤(手前川沿い)
仏さまの横に植えられた桜に思わず魅かれて車を止める。
だれが、いつ建立したのだろう。
川の方を望むと白八重桜の群生。そばに紅梅、黄色のマンサクが色を添える。
にぎやかさはたけべの森のミニ版、足元をイノシシが掘り返し野性味はここが一番。
川口橋からつがいの白鳥を眺める。
(令和2年4月2日撮影)
②志呂神社(下神目誕生寺川沿い)
国道53号線を津山方面から右折、すぐに誕生寺川のせせらぎ。
そのまま脇道を進む、ゴーカートのような坂道、そこから眺める里山の風景。
それはまさに一服の絵。志呂神社の大鳥居左にはこぼれんばかりの椿。
三樹山にはピンクの山ツツジ、平地を彩るモクレン、ボケの赤、菜の花、水仙、ユキヤナギ、レンギョウ。この年はサクラと共に一斉のそろい踏み。
(令和2年4月2日撮影)
③福渡(旭川河川敷)
白く輝くのは「しあわせ橋」。たけべ八幡温泉からの花見客がゆっくりした足どりで川のせせらぎを楽しみながらやって来る。町内会の人らが用意した提灯が昼間の明るさに、レトロを醸し出すのもご愛敬。100本桜、広い駐車場、どこで観るのも良し。
(令和2年4月2日撮影)
④田地子川中流(市場・たけべ認定子ども園そば)
桜の最終を飾るのは八重桜。「もう桜が散ったわねー」と寂しくつぶやいてからふたたび春爛漫と出会う。
ぼってりと群なって咲く濃い桃色の八重桜、大人の風情というより、子ども向きかな。
きっと、後ろに建つ「たけべ認定こども園」にちなんで植えられたのかなそんな気がした。
(令和2年4月22日撮影)
④田地子川下流(宮地)
整備された田地子川の水面はどこまでもフラット。そこに映る、桜のシルエットがここの魅力。陽当たり抜群ゆえに、近辺ではもっとも早くに満開を迎える。
「北風の吹くこっち岸は、少し遅く咲くんじゃ」と散歩中の老人から教わった。
川沿いの土手には地元の人が大事に育てる菜の花、川のせせらぎを聞きながら土手沿いの風景をのんびりと楽しもう。 (令和2年4月2日撮影)
⑤桜川下流(市場)
八重とウコンに枝垂れ、桜尽くしの桜川。台橋から見て左岸側が舗装道、右岸は土面に分けられて、車で観る人、散歩を楽しむ人、それぞれに味わえる。田地子川の人工的な美しさとは異なる自然な感じが好ましい。
(令和2年4月2日撮影)
⑥桜川下流(中田)
「あっヤギだ」去年の風景には土手に繋がれてのんびりと草を食むヤギの姿が。
土手には白いソメイが立ち並ぶ。
下の竹やぶの向こうには、江戸時代使われた川湊の跡。
車も通らない未舗装の道がうれしい!
(令和2年4月2日撮影)
⑥Ⅱ浄水場そば(西原)
ここの魅力はなんといっても、濃い緑の孟宗の竹やぶと眩い白い桜とのコントラスト。
風が吹く度、竹がぶつかり合う「キュッ、キュッ」と鳴る音。アスファルトに映る桜と笹の影の揺らめき。目にも良し、耳にも良し。近くの重蔵橋からの眺めもまた良し。
(令和2年4月2日撮影)
⑦吉田(旭川河岸)
どこまで続くか、桜堤(ロード)。鹿瀬橋たもとから味わいながらのスタート。但し、雨の後はぬかるみ、道の状態、非常に悪し。ここの木はどれもが若い。そのせいか木々から発散されるのは清々しいエキス。車に乗って眺めたいが、道の悪さを考えるとジョギングが一番。
(令和2年4月2日撮影)
⑧たけべの森公園
建部の桜、でもここは別格。昨年同様「はっぽね桜まつり」は今年も中止だが、そんなことに関わらず、たけべの森公園の桜は”咲く”
(令和元年4月5日撮影)
⑨B&G(海洋センターグラウンド周辺)
濃緑の川面にゆったりと浮ぶ白鳥。新しくなったグランド、グランドゴルフ、テニス、野球、スポーツに興じる人の歓声を受けながら、敷地の周辺にしっかりそびえる桜たち。
川の向こうには山桜、赤い屋根も可愛い。
(令和2年4月2日撮影)
⑩石引川
どこにでもある町内の桜、用水路沿いの。なのにここの桜がなぜか心魅かれる。それは地元の人も同じ、毎年欠かさず、この前でお花見をしてきた長い時間。ちかくに祀られる日船上人の墓、松尾芭蕉の句碑。歴史が残る小さな町内のものがたり。「さまざまなこと思い出す桜かな」(松尾芭蕉句碑より)
(令和2年4月2日撮影)
⑪品田橋
橋の前方に見えるのは「ウェルカム」の桜アーチ。本当に短い並木なのに不思議と心が得した気分。それはここが古里の集落だからかも。のんびりして、飾りのない、あるがままの桜たち。
川原に降りれるので、桜を背にランチタイムがおススメ。
(令和2年4月2日撮影)
⑫めだかの学校
ソメイヨシノ4本、枝垂れ1本、ウコン2本、このわずかばかりの敷地になんとゴージャス。
木造の学校校舎も風情あり。校内を流れる春の小川もまた心安らぐ。
「♪めだかの学校は川の中 そっと覗いて見てごらん・・・♪」
(令和2年4月2日撮影)
番外編ギャラリー前の一本桜
⑬ 我がギャラリーの桜。さん太(愛猫)と観る3年目の桜。人の年なら、そう100歳は優に超えただろう、でも心配させながらも咲く。多分、ここまで来たら、「桜咲く主人亡きとも・・・」。
(令和2年4月2日撮影)
(取材・三宅美恵子 写真・三宅優)