いつものようにスタートは *JR福渡駅
フォームの”福渡る”駅名と並んでまずは自撮り。ゆっくりと記念撮影を終えたら、構内で時刻表を確認、「次の岡山行は11時9分、12時4分、13時7分・・・」。
商店街に出て、今回は右に。
歩いてみるとこの商店街、意外と長い。もう休眠しているお店もあるが、元気に「営業中」の理髪店や焼肉店。その、いい匂いの漂う「焼き肉 大平楽」の前に立つ。隣は月に一度開店する「つまみ処 ママゴト屋」。
そこから真っ直ぐに53号線に出て左に行くと、今春、新規開店したピッツェリア「マル屋」がある。
さて、通りの前方を見つめ、先ほど確かめた時刻表5分前を迎える。
やって来ましたJR津山線、岡山行列車。
「あっあっ、危ない、町に列車が突入する!」
そう、ここは道と線路が視覚上に一直線でつながる場所。道が線路にぶつかる踏切の手前ギリギリで左に大きくカーブしているのだ。
パニック映画さながらの恐怖が、日常的に味わえるアミューズメントスポット。
”ヒヤリ”を体験したら、今、来た道を戻りましょう。
「エンドウ洋品店」、「川島ストアー」、金物屋、薬局と続き、建部町公民館(トイレタイムはココ)を過ぎた先に行列が。ご存じ「Yamada deli」、ランチタイムはいつも満席の人気店。隣はご両親が営む「山田精肉店」。その真向かいに「森本鮮魚店」、続いて「お好み焼きし」、オレンジの暖簾が目印「吉崎製麺所」、前が「すみれ旅館」。
クリーニング屋さんの前が文具店で隣が酒屋さん、郵便局から左に行くと自転車屋、写真館。右に曲がると国道53号沿いには、中国銀行、河島金物屋店(ここの建物は昔の町の繁栄を物語る)花屋、衣料品店、小さいながらもフル装備の商店街。
せっかくだから、郵便局でハガキに”サクラ印の消印”を押してもらって、記念に自便りしてみたら?
次は商店街の突当りにある狭い道、ここをテクテク抜けて行きましょう。
200歩目、右手のブロック塀の中に立札。
「失物(うせもの)の神様 畦越(あぜこし)大荒神」
ここが何を隠そう、”探し物は何ですか?見つけにくい物ですか?・・・”と井上陽水「夢の中へ」の歌詞のように問いかけて、”それなら、私が代りに見つけましょうか?”と手助けしてくれる、ありがたい神様の祠。いきさつについては、「たけべのお話し」10月号に載ってるよ。
さて、探し物のお願いをして一安心した後は、さらにテクテク。右に赤い鳥居のお稲荷様、そして、その先に半円のトンネルが2つ。
通称「めがね橋」、アーチ型レンガ造りの鉄橋は、明治33年、津山線開通以来、使われている。
眼鏡の中をくぐり抜け、右の福寿園を過ぎると石引川に出る。春は桜並木が美しい。
ここから、ちょっと寄り道。53号線に出て「旭水荘」前の信号
を渡り左へ。「建部町観光物産販売所」は近辺の生産者が直接、野菜や果物を届けて販売する店。
農家の人も「ここは、安くて、モノが確かだ」と買いに来る、まさに建部のマルシェ。
販売所から国道を渡り、右手に大きな駐車場のドライブイン。その一角に「スープカレーq」のお店。700倍の辛さに挑戦する猛者たちに大評判
。そこから川沿いに左へ、福渡病院を少し行くと元の道に出て、そこを右へ。すぐに山側に鳥居があってここが、六百年来続く、福渡八幡神社。
百二十の石段を手すりに支えられて登る。途中に構える随神門、かつて町の重要文化財にも指定されていた。その上からは、かなりの急こう配。
ゆぅくり、ゆっくり上がりましょう。到達! 本殿で、お賽銭を上げ、手を合わせて拝みます。
「これからも健康でいられますように・・・」
境内を見上げると、大きな木々の隙間からいくつもの木洩れ日。
「ああ、生きているって、なんて幸せなんだろう」
そう自分で噛みしめたら、今日の日を忘れないように、拝殿そばに置いてある芳名帳に記帳しましょう。
「令和元年〇月吉日 三宅美恵子」
*旭川左岸マップ
(定休日ご案内)
*ピッツェリア「マル屋」火・水
*「焼肉 太平楽」火
*「Yamada deli」水(祝・翌日)
*「吉崎製麺所」 日
*「お好み焼きし」日
*「かれーq」水
*「建部町観光物産販売所」年中無休(年末年始を除く)
*建部町公民館 水