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特集「たけべで暮すを考える」

建部地域の命と健康を守る(第2回目) 2017年12月発信

 高齢化率50%に迫る勢いの建部町において、町民の健康と安心に直結するホスピタル。
過疎化が懸念される地方の中で幸いにも建部町は複数の施設が健在。
今回はそんな私たちの命綱となる病院を取材しました。(取材 勝部公平)
   

<取材させていただいた医療機関名と所在地>
 「岡山市久米南町組合立国民健康保険福渡病院」

 岡山市北区建部町福渡1000
 п@086−722−0525
 診療科目:内科・外科・整形外科・形成外科・眼科・循環器科・末梢血管外科
 脳神経外科・心療科・泌尿器科・婦人科
 外来時間:受付時間―8:00〜11:30 13:30〜16:00
      診療時間―9:00^12:00 14:00^17:00
 土曜日は午前中のみ 第2・第4土曜日は休診
 院長:塩田 哲也

 岡山県中央部の命と健康を守る唯一の総合病院「福渡病院」

福渡病院  久しぶりに福渡病院に来ましたが、玄関から入った途端ビックリしたことが2つありました。第一に、ロビーに心地よい雰囲気を醸し出してくれるカラフルな壁画。 施設案内のシンプルで分りやすいサイン。明るく気持ちよい待合コーナーに変身していました。
 第二に、受付・事務室がオープンスペースになっていることです。働いている職員の皆さんの元気な挨拶、きびきびとした 対応にも感心しました。「環境が人をつくる」とは、まさにこのことなのですね. ちなみに、このデザインは川崎医療福祉大学の医療環境デザイン科の学生さんの制作によるものだそうです。

 「塩田哲也院長先生にお話しを伺いました」
福渡病院  先生は香川県の多度津町でお生まれになり、高校卒業後、岡山大学に入学、大学院を経て学位取得後の研究のために アメリカはメリーランド州ボルチモアにある全米屈指の難関校ジョーンズホプキンス大学に研究医として留学。
 帰国後、重井医学研究所などに勤務、福渡病院に来られて早や22年になるそうです。

 「地域の総合病院の役割について」
 大病院や小病院の間にある地域医療を担う総合病院の役割は大切で、 特に岡山と津山のちょうど真ん中にあり入院施設もある福渡病院は 重要な位置を占めているとのこと。なぜなら、現在の医療制度では 大病院での入院が短期間で終了し、すぐに在宅での医療が困難な人々 にとって、入院の受け皿としての地域における総合病院の役割は 大変必要とされていることなのですと力を込めて話されました。
 建部から津山までの間では入院施設が皆無に近くなっている現状では、 もっともなことで、われわれ住民としても、しっかりとした認識が必要だと 感じました。
福渡病院 福渡病院

 「地域との連携について」
 町内にある旭水荘をはじめとする介護施設との連携では、 入所などの不安解消に努めていて、今後も開業医の皆さんや介護施設との 繋がりを深めたいとのこと。
 地域住民に対しては病気・医療等の理解促進活動としてさまざまな講師人を 招き公開講座を開催したり、訪問看護ステーションが併設されたことで、 建部町・久米南町への往診にも出ていけるとのこと。

 「今後の展望について」
 専門の医療的な仕事と同時に病院の経営という任務もおありなので、 国民健康保険の病院としてバランスある経営の努力は欠かせないとのこと。 そしてなによりもサービスの質の向上が大切。
福渡病院  豊富な経験を持つ新田事務長と二人三脚で運営に当たられているので、 われわれ住民にとってはとても心強い存在です。 私たち患者側も薬のムダを減らすとか、健康年齢を高める努力を地域ぐるみで行う必要性を 感じました。

 「最後にプライベートなこと」
 院長先生のご趣味は?なんとアマチュア無線で学生時代からやられておるそうです。 今はあまりできないが退官後は時間を割いていきたいとのこと。
 ウォーキングもご自身の健康を考えて毎日、自宅一宮周辺を30分ほどなされています。 また、岡山県高校野球連盟の評議員を務められ、夏の県予選が何より楽しみとのこと。


福渡病院  (記者感想)
 今回の取材で、地域住民の病気、怪我だけでなく、地域全体の生活を支える機関としての 「福渡病院」の位置づけを再認識しました。
 今後、益々、過疎化・高齢化が進み、生活環境が変化する中で、 病院のあり方も変わらざるを得ません。こんな大変な中で奮闘されている 病院の先生、スタッフの方に対して、私たち住民もより一層の理解と応援が大切と 痛感しました。
(取材・写真 勝部公平)

 「岡山市久米南町組合立国民健康保険福渡病院」←ホームページ



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