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特集「たけべで暮すを考える」

建部地域の命と健康を守る(第1回目) 2017年10月発信

 高齢化率50%に迫る勢いの建部町において、町民の健康と安心に直結するホスピタル。
過疎化が懸念される地方の中で幸いにも建部町は複数の施設が健在。
今回はそんな私たちの命綱となる病院を取材しました。(取材 勝部公平)
   

<取材させていただいた医療機関名と所在地>

 「たけべクリニック」

 岡山市北区建部町建部上325‐1
 п@086−722−0063
 診療科目:内科・小児科・放射線科・循環器内科・リハビリテーション科
 外来時間:9時〜12時 16時〜18時
 休日:日曜・祝日・年末年始
 院長:菅原 正憲

 「佐藤医院」
   岡山市北区建部町川口1524−3
 п@086−722−1122 (ネット受付)0066-98010-003413
 診療科目:内科・小児科
 外来時間:9時〜12時 15時〜18時
 休日:日曜・祝日・年末年始
 院長:岡本 ふさ子 


 ふるさと建部、地域に根差した医療を推進。

たけべクリニック  菅原院長先生にお聞きしました。
 お生まれは建部駅近くの中田地区で、生粋の”たけべっ子”。小学校・中学校までは地元で育ち同級生も多くおられるとか。 山口県の大学医学部を卒業され、岡山大学の研修医として5年ほど勤務したのち、ノーベル賞受賞者なども勤務しているアメリカの研究機関に 2年間在籍。最先端の技術を学ばれたそうです。
 日本に帰国後は岡山、四国の勤務医を経て、お母様が当地で医院をされていた清水先生とのご縁で、この地で開業医として出発。 今日に至っておられます。
 特に故郷建部への愛着は強く、高齢化社会に突入している中、地域医療にたずさわる医師として最後の看取り、 すなわち終末期に手を差しのべることが大切と考え、小規模多機能型居宅介護とデイサービス介護施設、 たけべクリニック サービス付き高齢者向け住宅を併設した「ケアビレッジたけべ」を開設されたとのこと。 先生の建部の人々への思いが伝わってきました。

 医療の世界もどんどん変化しているようで、最新の情報や技術を共有するために職員との勉強会を行い、一人一人の安心を 守ってあげるための努力が欠かせないと話されました。
 また地域の患者さんと親睦会「活陽(いきよう)会」を開催、趣味と健康のためにゴルフなどを行っているそうで、 これは先生自身のストレス解消でもあるようです。
たけべクリニック たけべクリニック  たけべの住民の命と健康を守るために奮闘する日々、私たちの”かかりつけ医”として菅原先生には、 今後ともよろしくお願いしたいと思います。
(取材・勝部公平)
 




親子二代で、たけべの子どもの命と健康を守る。

佐藤医院  久しぶりに佐藤医院を訪ね、熱が出たと言っては駆けつけ、風邪をひいたと言っては診察してもらったことを思い出しました。
 院長先生に聞きました。

 福渡小学校がすぐ前の医院、元は鶴田地区で開業していたのが川口に移って35年になるそうです。前院長の佐藤愛子先生、 私たち団塊世代のお母さんたちからは”愛子先生”と親しみを込めて呼ばれていました。 親子二代の小児科の先生です。

佐藤医院  鶴田で生まれた、ふさ子先生。やさしく子どもに対応しているお母様の背中を見ながら育ち、次第に子どもとの医療を通しての関わりを 目指すようになりました。そして川崎医科大学に入られ小児栄養学を専攻された後、同大学の附属病院や水島中央病院小児科に勤務。 現在はご実家の佐藤医院を継いでおられます。
 病院内は子どもが病院嫌いにならないよう、木のぬくもりのある待合室、絵本やお絵かきセットのあるキッズコーナーを設置。 各部屋の壁にも、子どもが病院嫌いにならないようイラスト入りの手作り案内板を置いたり、模型の風車を置いて息の吐きかた練習など 工夫が随所に。

佐藤医院 佐藤医院  今、特に力を入れて取り組んでいるのは感染症予防。グローバルな時代、世界中どこからでも様々な病原菌がやって来る、 少しでも早く対処し蔓延する前に防ぐ。そのことの情報収拾と研究が欠かせないとのこと。
 インターネット予約も取り入れ若い子育て世代のニーズにも対応。これからの若いお母さんたちへの要望としては、 絵本の読み聞かせを通じたスキンシップに時間を割いてほしい。 病気のことだけでなく子どもの成長全般を気遣うふさ子院長のやさしい人柄を垣間見ました。

 (取材・写真 勝部公平)



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