＊お話しいただいた各学校の校長先生のお名前（敬称略）＊
　建部小学校　　　宮尾　勅香（みやお　のぶか）
　竹枝小学校　　　竹井　誠　（たけい　まこと）　５８歳
　福渡小学校　　　片山　健　（かたやま　たけし）５３歳　　
　建部中学校　　　河合　則雄（かわい　のりお）　５８歳　
　（今回は福渡小学校を三宅、他３校を勝部が取材しました）

　　　　　　　「建部小学校」

　この春、新しく建部小学校へ赴任されてきた宮尾勅香（のぶか）先生。ご出身は赤磐市熊山町。現在、二人の子どもさんも巣立ちご主人との二人暮らしです。 名前の「香」の一字が示すように、大自然の空気を思う存分吸い込んだ、おおらかできりりと立つヒノキのようにまっすぐな姿勢で迎えていただきました。 この日は明日の入学式に備えてちょうどその「ヒノキ」（これは奇しくも旧建部町のシンボルツリー）をモチーフに「げん気」「やる気」「人が大好き」と描いた ３つのプラカードを作られていました。児童にわかりやすく、たのしくメッセージを伝えたい、そんな思いのこもった手作り感あふれるセレモニーから スタートする新学期。
　「建部の子どもたちは素直でのびのびとした子ばかりです。この素晴らしい環境を活かした”自然がだいすきな学校”、”笑顔あふれる学校”をめざしたい」 と抱負を語られました。地域の住民の一人としてもしっかりと応援したいものです。

　　＊建部小学校のホームページです

　　　　　「竹枝小学校」

　ここに来て３年目、すっかり竹枝の顔になっている竹井誠先生。前任校は裸祭で有名な西大寺の雄神小学校。教え子たちは「子供会陽」（少年はだか祭り）に出て 心身を鍛え、たくましく育っていったそうです。お生まれは岡山市内で現在、子どもさんも社会人になられて奥様と二人暮らしとのこと。ご趣味はとお聞きすると、 これが意外、「バイク」。すらっとして知的な容貌からは想像できない行動派。 これまでに、北は北海道から南は九州まで全国をツーリング。今も１２００ｃｃの大型にまたがって旅に出るそうです。 　いやあ、面白いものですね。こんな経験が児童にも夢や感動をもたらせることにつながるのでしょう。

　抱負をお聞きしました。「子どもが小さいうちは竹枝のような小規模な学校が断然いい。一人づつ顔の見える環境で”学び合う子”、”思いやる子”、”挑戦する子”を 育てていきたい。また地域の”竹枝を思う会”との連携で自然の中で学ぶ”生きものの里づくり”も推進していきたいです」 　取材を終えて外に出ると校舎の一角でヤギたちが草を食み、前の水辺では春の日差しをいっぱいに受け鳥たちが飛び交っていました。

　＊竹枝小学校のホームページです

　　　　　　　「福渡小学校」

　福小に来られた新校長先生。ちょうど今、子どもを小学校へ通わせる年齢の親御さんの中に「えっ、あの先生？」と懐かしく思われた方もいられるのでは。 そう、以前に建部小学校で７年間、教鞭をとられていた片山健先生です。先生はその後、五条小に７年、また最近までは県の教育事務所に 勤務されていました。久々の現場復帰です。 あの頃と比べていかがですか？との問いに、「いやあ、当時は１学年だけで２００名を超えていましたし、クラスも１３ありましたから。それでも社会が おおらかだったというか、比較的に自由な雰囲気で授業もやっていました」先生は寅年生まれとあって、大の阪神タイガースファン。 ”阪神が勝ったら宿題はなし”と言って、生徒たちを喜ばせたそうです。 そんな先生のスポーツ歴は長く、特にソフトボールは今でも「烏城クラブ」選手で審判員も務めていられます。
　これからの抱負をお聞きしました。 「ていねいな指導の中で”自分で考える、自立した人間”として育つよう心がけたいですね。また地域のことを理解してここを好きになり、やがては志を果たして 福渡に帰って来て、つぎにここで何ができるかを考える、そんな人間になってもらえればと。教育の結果はすぐには表れないので、子どもたちが大きくなった時を 想像しながらやっていきたいです」 　先生は今、お母様と奥様、お子さんの５人家族。毎朝、生まれ育った吉備中央町のご自宅から通って来られています。

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　　　　　　　「建部中学校」

　新任の河井則雄先生の前任校は京山中学校。ご家族は二人のお子さんを社会に送り出し、今はお父上と奥さんの３人で西大寺にお住まいです。
　さっそくですがご趣味は？とお聞きしました。するとなんと「旅」、それも学生の頃からの「鉄道マニア」。東京駅から下関までの全駅の 入場券を集めに、東海道本線から山陽本線の各駅をすべて乗り降りしたそうです。こりゃあ、なかなかできることじゃあない、辛抱強い努力家だなと 感心しました。 　そんな先生のこれまでの教員生活で思い出深いことは？
「新任の時から部活はソフトテニスを受け持ってきました。その中で瀬戸中学校時代に県代表として、全国大会出場を監督として果たしたことが印象に残っています」 　目標や夢をもって挑戦すれば必ず近づくとの信条もお聞きして再度、納得いたしました。
　最後に「建部中学校の校訓になっている”自ら学ぶ”、”自分で考えて、失敗をおそれず、目標に挑戦する”そんな生徒になってほしいですね」と 語っていただきました。これからの建部中が楽しみです。

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　　　　前月の「楽考」を読む