津山線の福渡駅を降りて、まず目につくのは乗車待ちの1〜2台のタクシー。それとその後ろに見える少し寂れた地元スーパーの看板。 はじめてこの地を訪れた人の誰でもが、この段階で「ああ、ここは何もなさそう」と感じるでしょう。そして、そのスーパーの前の道に 出て左右を眺めるとさらにそれは確信となります。 人の姿もまばらなまっすぐに続く商店街。「えっ!これじゃあ、降りた意味ねえじゃん」 と言っても、次の電車まで1時間もある、困った!・・・。今や日本全国、地方の町に行くと必ず出くわすシチュエーション。
ところがです。ここ福渡商店街で言えば、それはうわべだけのことと断言できます。実はこの通りには地元に古くから愛され、今もって健在なお店が数多いのです。 先ほどのスーパー「川島」もそうです。そのいくつかはこれから折に触れ取り上げたいと思います。で、、今日はその中でも、最も新しく昨年秋にオープンしたお店を紹介します。 場所は先ほど立った地点から商店街を右に数軒行った所にあります。その名も「ママゴト屋」さん。喫茶と食事、ほかに手作り食品、小間物、雑貨を販売する、まさに手作りのお店です。
オーナーの雨宮さんと森さんにお話をお聞きしました。
「始められたきっかけは?」
「私たちは保育園と小学生の子どもを持つ母親ですが、以前から毎日の食事や身の回りの品がこの子たちの成長を支えていると考えていました。
そこで、安全で安心な食事、真心のこもった生活品を少しでも家庭に取り入れていければと思い、この店を開きました。あわせて、そういったテーマを
皆で考える場にもなればいいなと」
「どんな食事が頂けるのですか」
「今は1日10食のみですが、建部の無農薬野菜と昔の製法で作られた食材、自家製調味料で作るランチをお出ししています。体に優しいごはんです」
「小物雑貨も味がありますね」
「このお店の2階で地元のおばあちゃんが集まって創作している帽子や小間物、余った布地で作ったモンペなどすべて手作りです」
「これから来られるお客様にメッセージを」
「食事以外でも、列車に乗り遅れたとかでもいいです、ちょっと休憩にとお気軽に寄ってください」
この日のお客様の感想は 「外からはわからないんですけど、中に入って、ああ、ステキと感じました。古さと新しさが可愛らしくマッチングしてて。 1杯のコーヒーでこんなにまったりと時間を過ごせたのがうれしい」と好評でした。
<メニュー>
コーヒー 350円(地元「sanny days cofee」)
紅茶 350円 高梁の宇治茶
ランチ 700円(1日10食限定)
*小物雑貨
こどもんぺ 2000円
「ママゴト屋」
<営業日>
(毎週)水木金 営業時間 10時〜15時
<アクセス>
JR津山線 福渡駅下車 徒歩1分
車/国道53号福渡交差点から1分
<住所>〒701-1111岡山市北区建部町福渡526
<メール> mamanotesigoto0909