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 「蚕くらぶ」公演ミュージカルを観る  2016年2月発信


<たけべの誇る「蚕くらぶ」公演ミュージカル。その面白さとは>

 今年もまた建部で長く親しまれている「蚕くらぶ」公演ミュージカルが建部町文化センターで開かれた。今回で21回目を迎える「蚕くらぶ」公演は今や建部町にとどまらず、 市内全域にまでファン層が広がっている。 当日も(2016年1月17日)昼の部と夜の部2回公演があったにもかかわらず、広さを誇る建部町文化センターの駐車場が満杯。会場もステージぎりぎりまで観客が席を埋めた。 今回の出し物は「ふしぎ森の空をこえて」〜ファンタ爺さんのお話し「コッコとコッカの冒険」〜という題名で、チャボの兄弟が自由の森を求めて旅立ち成長していく物語だ。 チャボやリスに扮した子供たちと妖精や木の霊に扮した大人たちとが歌って踊る約2時間の舞台。終了後は会場割れんばかりの拍手が鳴り響いた。

 

   <人気の秘密を探る>

  この人気の秘密は何だろう。実は記者(三宅)も建部に来てから欠かすことなく「蚕くらぶ」の公演に足を運んでいる。 もちろん21回という長い実績の賜物と言えるだろうが、ただ年数を経たというだけでは多くの、しかも目の肥えたお客を満足させることはできないだろう。
 当新聞の編集長で「蚕くらぶ」応援団長を自認する勝部公平に聞いた。「15年前に旭川流域で開かれた”全国清流サミット”前夜祭として蚕くらぶにミュージカルを上演してもらった。 それを観た多くの参加者が演技と歌と音楽に深く感動したのを覚えている。あの時の熱意、それが今日観ても衰えていないことが、やはり沢山の人を虜にしている理由じゃあないかなあ」
 確かに驚くことだが観る度にうまくなっていることを記者も感じる。出演者は毎年少しづつ交代があるようだが、各々の演技は深まってきている。何よりも子供たちの目が違ってきている。 客席に向けるそのまなざしが生き生きとして、いつの間にか観客をストーリーに引き込んでいく。

 <高校生の参加者の思い>

パンフレットに書かれた「蚕くらぶ」代表の佐藤 晃子さんのあいさつ文から拾う。
「・・・”蚕くらぶ”の公演は、第20回で閉じる予定でおりました。ところが、参加者の中からは、続けたいという声が止みませんでした。  その声の一例を紹介します。『私は5才から{蚕くらぶ}に参加し、今年高校生になりました。中学までとは比較にならない勉強は難しく、好きな 演劇部にも入部しました。遠距離通学もあり、本当に忙しい日々です。でも、土曜日の夜に「蚕くらぶ」の仲間たちと一緒に、大声で歌い練習できると思うと 、とたんにやる気、元気が出ます。私にとって「蚕くらぶ」は、とても居心地のよい場所なのです。私たち自身が感じる「楽しさ」をミュージカルにして 皆さんにお届けしたいです』つまり第21回目が立ち上がりました。・・・」 ここに紹介されている高校生の参加者の声が答えを示してくれている。誰よりも自分が大好きなミュージカル、それを親しい仲間とやれる喜び、このことがステージから 客席に熱波となって伝わってくるのだ。

 さあ第22回目の公演まであとしばらくお預け、それまでワクワクと待ち続けるのも建部に住む者の特典なのかもしれない。

 


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