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  たけべの初春は七草探しの愉しみ   2017年1月10日発信


「君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手にゆきはふりつつ」

万葉の頃から歌われてきた若菜は初春の若返りの植物です。「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」。建部の里で出会える七草の旅に さあ出かけよう。

着いたところは、建部町福渡駅から歩いて10分の山間。案内をしてくださったのは、すぐそばにお住いの「七草博士」こと古本博史さん。 ここですべて見つかるんですか? 「大丈夫、1月7日に食べたばかりじゃ」何とも心強いお言葉。


 まず見つけたのは畑の中でムクムク と顔を出す「ごぎょう」別名「ははこぐさ」草餅と言えばヨモギが一般的ですが、昔はこれを入れていたとか。ポイントはウサギの耳に似ていること。
続いて土手の下を流れるきれいな山水のそばに自生する「せり」。根っこから抜いて、その匂いをかぐと、う〜ん、いい香り。

 

3番手は「なずな」かわいらしい名前ですが、別名「ぺんぺん草」いわゆるどこにでもある草ですが、食べるのは出たばかりを摘みます。 大きくなると三味線のバチに似ていることから「ぺんぺん」と付きました。

 
 次はむつかしいぞ。「ほとけのざ」仏様の座と言われるぐらいですから、平べったい葉を想像していたら違っていました。小さなサニーレタス。 霜にあたると赤くなるので、それを目安に探すと見つかるそうです。
5番目、これは意外とあっさり出会えます。あぜ道や休田にわさわさと繁殖しています。別名「ひよこ草」ニワトリの雛が好んで食べるのでその名が。


 

6番、7番は古本さんの畑から拝借。「すずな」はカブ、鈴に似ていることからこの名が。「すずしろ」は大根ということで、万歳、すべてそろいました。 それでは、今日の「たけべ七草探しの旅」感想は?
「ほとけのざを見つけるのがむつかしかった」(参加者 小学3年生 高松楓ちゃん)
「ボクはぜんぶ見つけたよ。おぎょうは苦そう」(同 6歳 高松かい君)
さあ、みなさん左から名前が何か言えますか。分からない方はどうぞいつでもたけべへおいでんせい。





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