万葉の頃から歌われてきた若菜は初春の若返りの植物です。「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」。建部の里で出会える七草の旅に さあ出かけよう。
着いたところは、建部町福渡駅から歩いて10分の山間。案内をしてくださったのは、すぐそばにお住いの「七草博士」こと古本博史さん。
ここですべて見つかるんですか?
「大丈夫、1月7日に食べたばかりじゃ」何とも心強いお言葉。
まず見つけたのは畑の中でムクムク
と顔を出す「ごぎょう」別名「ははこぐさ」草餅と言えばヨモギが一般的ですが、昔はこれを入れていたとか。ポイントはウサギの耳に似ていること。
続いて土手の下を流れるきれいな山水のそばに自生する「せり」。根っこから抜いて、その匂いをかぐと、う〜ん、いい香り。
3番手は「なずな」かわいらしい名前ですが、別名「ぺんぺん草」いわゆるどこにでもある草ですが、食べるのは出たばかりを摘みます。 大きくなると三味線のバチに似ていることから「ぺんぺん」と付きました。
次はむつかしいぞ。「ほとけのざ」仏様の座と言われるぐらいですから、平べったい葉を想像していたら違っていました。小さなサニーレタス。
霜にあたると赤くなるので、それを目安に探すと見つかるそうです。
5番目、これは意外とあっさり出会えます。あぜ道や休田にわさわさと繁殖しています。別名「ひよこ草」ニワトリの雛が好んで食べるのでその名が。
6番、7番は古本さんの畑から拝借。「すずな」はカブ、鈴に似ていることからこの名が。「すずしろ」は大根ということで、万歳、すべてそろいました。
それでは、今日の「たけべ七草探しの旅」感想は?
「ほとけのざを見つけるのがむつかしかった」(参加者 小学3年生 高松楓ちゃん)
「ボクはぜんぶ見つけたよ。おぎょうは苦そう」(同 6歳 高松かい君)
さあ、みなさん左から名前が何か言えますか。分からない方はどうぞいつでもたけべへおいでんせい。