おばあちゃん聞かせて 「たけべのお話し」
ねえねえ、おばあちゃん聞かせて、子どもの頃のたけべのお話し



 夏  7月     「川あそび」


  夏は旭川に泳ぎに行ったねえ。
 今も福渡の川沿いにある大きなイチョウの木
 (公孫樹=こうそんじゅ)の根元が着替え場で、
 そこからみんなで向こうのお題目岩まで泳ぐんだよ。
  男の子らは水中メガネをつけて潜ってヤスで魚を
 突いたりしてね。
  普段も川でよーく遊んだ。平たい丸い石を飛ばして
 いくつ水を跳ねるか競争したり、岸を駆けまわって
 鬼ごっこをしたりね。
  川舟に乗って鉄橋の真下に行って汽車が上を
 通るとき「あああー!」と友だちと大声を上げた
 こともあった。
  時々、筏(いかだ)が川に下ってくると、
 舟頭さんが「ころぶなよ〜はまるなよ〜」って、
 大きな声で歌うように言っては通って行ったねえ。


川遊び





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  *このお話は地元のおばあちゃん達からお聞きした内容を基に
   平成25年に発行された「たけべのお話」(タネピリカ編集)より抜粋しています。


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