おばあちゃん聞かせて 「たけべのお話し」
ねえねえ、おばあちゃん聞かせて、子どもの頃のたけべのお話し


 冬  12月   「冬至(とうじ)」


    12月になり寒さがいっそう深まる20日頃を
   昔の人はこれから冬だよと知らせる意味で
   「冬至」と呼んだんだよ。
    この日には厳しい冬の間、風邪をひいたり
   病気しないような工夫が考えられたんだ。
    ゆず湯をしたり、かぼちゃを煮て食べたりする
   習慣がそれだよ。からだを芯から温め、栄養を
   とるのが一番いいとわかってたんだ。
    「とうじ」だから「と」のつく字の名前のものを
   食べるといいとも言われた。
    とうふ、とうなす(かぼちゃ)、とうがらし。
   「とう」だから十個の食べものがいいと言う人もいたよ。
   でも、そんなにないだろう?
    そうしたら誰だったか「とと(さかな)」を食べれば
   それだけで十個になると言って、笑わせたんだよ。
        


冬至




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  *このお話は地元のおばあちゃん達からお聞きした内容を基に
   平成25年に発行された「たけべのお話」(タネピリカ編集)より抜粋しています。


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