5月5日は「子どもの日」。
昔は「端午の節句」と言ってね、「ひなまつり」のあとの
男の子のお祭りとしてお祝いしたんだよ。
柏餅をつくって食べたり、しょうぶ湯に入ったりしてね。
鯉のぼりを上げる家や、兜(かぶと)を飾る家も
あったけど、それは分限者(ぶげんしゃ)でね。
うちは紙で出来た鯉のぼりで、雨が降りだしたら
あわててしまいこんでたよ。
しょうぶとヨモギをとってきて、束ねて屋根に投げる
こともしたよ。悪いことがおきないようにって。
それと家の柱に子どもらで集まり、背(せい)くらべを
したよ。クギでつけたキズがずっとあとになるまで
残っててねぇ。何かで集まったとき、みんなで
懐かしがった覚えがあるねえ。
前月のお話しを聞く
これまでのお話し目次へ
*このお話は地元のおばあちゃん達からお聞きした内容を基に
平成25年に発行された「たけべのお話」(タネピリカ編集)より抜粋しています。