秋は稲刈りの季節、どこの家も朝早くから陽が沈むまで田んぼに出かけたもんだよ。 昔はコンバインとか、なかったから皆、カマで刈るんだよ。 それをいくつも、いくつも束にして、置いていくんだ。 いつまで刈っても向こうにたどり着かない、着いたら着いたで逆戻り。 気が付くとお天道様が下の方に下りて、柿のような色でこちらを見ていた。 コツコツやることが身についたのは、稲刈りのおかげかなあ。
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