夏の日のことはどうして、よう覚えとるんじゃろうなあ、 大きなことから小さいことまで。 父親と行った街の花火大会も忘れられんけど、川の橋の上で 友だちと毎晩のようにやった線香花火。 マッチで火を点けると「チリチリチリ」って鳴って、最後の最後の火が「ポタン」と落ちる。 それを何回も飽きずにやって「ああ、今日も終わった」とだれかが言って 家に帰る。 そんなことを今でも思い出すなあ。
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