昔はのう、みんな名前を呼ぶときは「やん」を付けとった。 苗字では呼ばんかった。 この家の坂のつきあたりに、仙蔵さんと言うのがおって「せんやん」って呼んどった。 下の家には、万ちゃんがおって「まんやん」、 もう一人、「ひゃくやん」言う人もいて、万だの千だの百だの賑やかなことじゃった。 わしか?わしは幸雄じゃけん「ゆきやん」じゃ。
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