建部のいいところの一つは温泉が湧き出てることだねえ。
これには言い伝えがあるよ。
江戸時代の始め頃、日船聖人(にっせんしょうにん)という方が
ある夜、旭川を渡っていたら中州に白サギがいた。
近づいてみるとケガをして湯あみをしている。
それで身体にいい温泉が出てるとわかったんだ。
その後、大勢の人がやって来たんだけど大洪水で埋もれて、
明治になってから地元の人たちがもう一度、掘り起こして
今に至ってるんだって。
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*このお話は地元のおばあちゃん達からお聞きした内容を基に
平成25年に発行された「たけべのお話」(タネピリカ編集)より抜粋しています。