おばあちゃん聞かせて 「たけべのお話し」
ねえねえ、おばあちゃん聞かせて、子どもの頃のたけべのお話し



   11月  「おいちょ(お手玉)」


 女の子のあそびはあやとり、おいっちょ。
  でも、やる時期があったねえ。
  あやとりは古いセーターをほぐして、新しく編み直してくれる、
 そう、冬のはじめ頃かなあ。毛糸玉を作る手伝いをして、
 そのとき余った糸をもらうんだよ。
  いろんな色の毛糸を持ってるのがうれしくて、じまんだった。

  おいっちょは小豆がとれて、はじかれたのを使ったから、
 やはり秋の終わり頃だったかなあ。
  つくろいものをしてる、おばあさんに布のはし切れをもらって、
 自分で縫(ぬ)ったんだよ。これも違う柄(がら)のを
 二個、三個持って、歌いながら、放って遊んだよ。
  「お一つ落としてオサラ お二つ落としてオサラ 
 お三つ落としてオサラ・・・おみんなオサラ お手すけオサラ・・・」


おいちょ(お手玉)




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 *このお話は地元のおばあちゃん達からお聞きした内容を基に
 平成25年に発行された「たけべのお話」(タネピリカ編集)より抜粋しています。


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