■「新たけべの彩時季」
新年の冒頭で紹介した川原に石を並べただけで作る名画がその後さらに拡充。
当新聞副編集長(私)が本来の美術家として挑む、建部の自然をキャンバスにした石ころアート、その続編をレポート。
作品掲載のインスタグラムはこちら
まずは新作から。白く舗装された河川敷きに大胆にもその裸身を横たえ、振り向きながら微笑むのはルーブル美術館の至宝、ドミニク・アングルの「オダリスク」。
サイズも電車からも見えるようにと幅5m、高さ2.5mと超巨大。
最初にこの広いコンクリート面を見た時、すぐにここに「オダリスク」を描いたらどんなに面白いだろうと思った。
手掛け始めたのは今月上旬、寒風吹きすさぶ中(本人はそれほど苦にせず)、幾度となく壊しては作り直すを繰り返し2週間後に完成。
裸体の部分はコンクリートの明るい白をそのまま活かし、バックのカーテンはすぐ前の川原から黒い石を拾い集めた。
石はどれも形をなぞるために並べるのではなく、直観に従って無作為に並べる(笑)
尚、この作品は拡張工事の為、3月上旬に撤去の予定。
続いてはゴツゴツした石が埋め込まれた防護敷に並んだ3点。
左から俵屋 宗達「風神雷神図」中が写楽「市川蝦蔵」右に北斎「凱風快晴(赤富士)」
この強烈なベース(地面)に負けない図柄を考えると、やはり日本人の大胆さを証明するこの3人。
上流に歩を進めると「貧しき漁夫」(前回紹介)、その向こうに新しくミレーの「晩鐘」川向うの法寿山に夕日が落ちるのを借景にした。
手前の鍬の刺さった耕作地はそのままの地面を活かす。
そして次なる作品は今はないが、マネの「草上の昼食」。河川敷に続く桜並木と草地を見てピーンとひらめく。
襖のうえに緑の水彩を染みこませた障子紙、雨にも風にも弱いのでそそくさと妻に撤去される(笑)
撤去シーンはこちら(リール動画)
最後に”川原でアート”構想。これから出水期に入るのでこれらの作品は5月には回収、台風シーズンを無事乗り越えられたら11月頃、再開予定。
雨季から夏にかけては昨年、実施した「めだかの学校」での作品制作を計画しており、その時はまたお伝えしたい。
目指すは”石ころで日本を元気に”世界が建部に注目(夢は大きいほど楽しい!)
(レポート・写真 三宅 優)
(レポート・写真 勝部 公平)