■「新たけべの彩時季」
7月27日(土)朝8時半、今日の予想気温、摂氏37度、すでにアスファルトは炎熱の反射。
本日、第1回サマースクールの午前の部は建部町B&G海洋センターで行われる「カヌー体験」、午後は山間での「ブルーベリー狩り体験」、
共に屋外とあって熱中症対策必須の一日となりそうだ。
9時過ぎ、市内から参加の小学生の家族14組、34名がB&G会場に到着。さっそく開会式に臨む。
主催者の岡山市環境学習センター「めだかの学校」武藤館長による開会の言葉に続いて、松田実行委員長より「水分を十分に取り、無理をせず活動してください、良い夏休みの思い出ができますよう願っています」とのあいさつ。
そしてこの日、カヌーを指導する先生方の紹介で、いよいよ体験へ。
まずは「バディ!」(点呼)の練習。2人一組になって手をつなぎ、一列に並ぶ。先生が「バディ!」と叫ぶと「オー!」とつなぎ合った手を上にあげる。そのまま「バデイ、1!」「2!」「3!」と叫んで手を下す。仲間が全員そろっているかを確認する重要な訓練だ。
そして川の勉強。一見穏やかに見える川も、中では流れが速かったり落水が出ていたりする。そんな川の危険性を知る。
艇を運ぶ。これもバディを組んだ2人で1艇を前、後ろを抱えながら運ぶ。きついようなら中ほどを介添えする。
子どもらは顔をゆがめながら懸命に川岸まで運ぶ。
パドルの練習。艇を前に進めるには「パドル」で水を漕がなくてはいけない、その漕ぎ方。
右を漕いで左に、その時、左手首をくるっと回しパドルの先が水面に垂直に当たるようにする。
子どもらは「あれ、右に向けるのはどっち漕ぐのだっけ」
「左じゃない
?」
「左?そっか、そうだね、わかった」なんとなくおぼつかない(笑)
艇の乗り方。説明は聞いたけど、乗るときはいきなり艇内に足を突っ込む、「いやいや、そうじゃなくて・・・」指導員さんの汗だくの対応。
1番の艇が出てから最後が出るまでは30分が経過・・・ごくろうさま。
どうにか、全員が川の上。岸からはお父さん、お母さんの「右漕いで、そうじゃない、右、右」「前見て、前、ダメダメ、ぶつかるよー」のハラハラした掛け声。
そのうち、沈没する子ども、「ああぁ、やっぱりなー、チン(沈)すると思ったんじゃ」日の丸背負った古本指導員のため息まじりの声(笑)
「沈」はしても川で泳げたし、カヌーも少しは進んだ、陸にいるよりずっと涼しい。いい体験だったこと間違いなし。
再び全員で艇を運び、水で洗って、庫に収める。最後は「バディ!」でメンバー確認、「バデイ!」「1!」「2!」「3!」。
おいしい昼食を頂いた後は車で20分ほど移動、田地子地区にある本田果樹園でブルーベリー摘みにトライ。
山間の畑に約100本のブルーベリーの木が生えている。そのどれにも黒く熟したブルーベリーがたわわに実っている。
本田さんから、実の見分け方と毛虫の注意を教わって園に入る。
「あっ、母さん、これ、めっちゃ甘い!」「ここ来て、ここ、どれもすっごく大きい!」
さっきまで「疲れたー」を連発してた子も、ビタミン補給で元気を回復。手にした小バケツもすぐに一杯になると思いきや、みんな口に入れて増えそうにない(笑)。
どっさりとおみやげを手にした一行は田地子集会所で閉会式。
本田さん奥様、お手製のしぼりたてジュースで喉を潤しながら、半日を振り返る。
(子ども)「僕はブルーベリーを何十粒も食べれたのがうれしかった」
(保護者)「ベテラン先生のご指導で貴重な体験ができました、いい思い出になります」
外の温度は予報通りの37度、でも今日の日のことは、きっとすがすがしい思い出となって残ることでしょう。
(レポート 写真・三宅優)
最初に石を並べたのは2014年、富士山が世界遺産に登録されたのを受け、ブルーシートの上に拾ってきた石を使い葛飾北斎のいわゆる「赤富士」を制作した。
それから10年、再び北斎の富士、描くのは「富嶽三十六景」ならぬ「富嶽八景」。
年齢もいつの間にか70歳を超えていた(笑)、そんな画狂老人の頂上踏破はできるのだろうか?
ユーチューブ動画(2分18秒)
4月、三十六景の中、もっとも有名な「浪裏の富士」(神奈川沖浪裏)から着手、実はこの絵が新しいお札に使われることも、この年、県立美術館で展覧会が開かれることも
知らないでいた。(笑)
制作場は昨年の「ジョルジュスーラ」と同様、町内にある岡山市環境学習センター「めだかの学校」おもちゃの宿。ベースに使ったのはブルーの畳サイズのスチレンボード3枚、このボードは表面がガサガサして石がすべらないので使い良い。
約10日間、フルタイム立ちっぱなしの作業、しかしこれが災いして帯状疱疹にかかる、おまけにギックリ腰まで。医者の処方の薬を飲んでも効かないし、忘れられるのは石を並べている間だけ。
休むことなく制作、10分やって30分しゃがみ込む、そんな日々が続く。
そんな中、一方で今年、県北で開かれる「森の芸術祭」の「FRIENS PROGRAM」に参加することが決まる。
場所は津山市の久米公民館大ホール、ここを埋める作品準備がさらにヒートアップ。
8作を終えたのは7月も初め、どうにか痛みも遠のいた。これは最初の薬を1週間飲んだ後、その後の薬は飲まなかったのが良かったと思う。
車の運転もしてはいけないという薬を医者の言う通りに飲み続けるのはあまりに無防備、自分の体は自分で守るしかない。
展覧会に向け、妻が展示図面を描く、「ああでもない、こうでもない」の議論を重ね7月19日、展示作業を終える。
7月20日(土)開幕。長~い夏の展覧会の、は・じ・ま・り。
(レポート 写真・三宅優)
7月7日、織姫と彦星伝説の七夕祭りの日、里山では代満(しろみて)祭りを開催。
「代満」とは田植えが済み、青々とした苗と満々と張られた水が満ちている様のことです。田植えが終わり、春の農繁期が済み、疲れた体を癒し、秋の豊作を祈願する、地域の交流会で、里山たけべで復活開催しております。
当日は、野の神にお清めし、地元の魚屋さんが盛り付けたタコ入りの刺し身、岡山牛のホルモン焼きで交流しました。タコは、田んぼに植えた苗が地に根をはり豊作になりますようにとの願いを込め、牛肉は農耕牛として働いてくれた牛に感謝をこめていただきました。
祭りの途中では、里山会員の市川、片山さんの尺八演奏会、皆んなで童謡などを唱和、皆さん楽しい人生の一ページを飾り、癒やされて帰途に着きました。
(レポート 写真・勝部 公平)