■「新たけべの彩時季」
4月7日、日曜、スッキリと晴れ渡った建部平野、目指すは「たけべの森」。
途中の八幡橋から見る品田の山を彩る山桜、この”春おぼろ”な風景が建部の桜もう一つの魅力。
もちろん代表は「たけべの森公園」、今日はその「はっぽね桜まつり」の開催だ!
午前9時、到着、広い芝生公園には地元から出店した色とりどりのテントが並ぶ。
「おう、おう、三宅さん(記者)買ってってよー」さっそく呼び込みあり。
淹れ立てコーヒーの「サニーデイコーヒー」さん、搗き立ての「草餅」を出す中田メンバー、鶴田からは「ジビエコロッケ」などなど、本日も満腹御礼間違いなし?
今年は、しだれ桜が短く剪定され、花々の勢いが若干、頼りげない?だが広場下に広がる吉野桜の並木が満開で、さすが「たけべの森」の桜を演出する。
10時30分、本日のアトラクションのオープニングの「七社八幡宮神楽保存会」演舞が始まる。当「たけべ新聞」スタッフの花房君も健在だ。
前に陣取った子どもが獅子の顔が目の前に迫り、慌てて尻ごむのもお愛嬌。
引続いて「建部はっぽね太鼓」、前にも増してパワーアップした打法に観客もお尻が地面に吸い付いて動けず(笑)
食べ物ブースにはしだいにお客さんの列。
「まああ、安いわー、ネギ焼きも、つき立ての草餅も100円、うどんが300円よー」
そうなんです、ここは建部、地元各町内会や事業団体は儲けなし、楽しむのが目的なのです。
丸太切り体験コーナーでは、田地子区長の本田さんが子どもにノコギリの手ほどき。
「ヨイショ、ヨイショ」「やったー」と切り落とす。
赤い大型トラックは岡山市の消防隊、一日、隊長で運転席に陣取ったお嬢ちゃん、「ブッ、ブブー、さあ出発ー」
芝生ステージでは「晴吹(ハレスイ)」の楽団の登場、一気に華やかさのピーク。リズミカルに刻む管楽器の音に、手拍子、体を揺らして参加の観客。
「いやー、はじめて来たけど、後楽園などとは、また違って、ここは広々してくつろいで楽しめるからええわー」
ビール片手のお年寄りが、ご機嫌で語る。
昼を過ぎる頃には 「ああー、待った、待った、やっと買えたわ」の声、ソフトクリームの「建部ヨーグルト」には長蛇の列。
久々の孫の相手に大奮発で千円札を渡すじいちゃん、ばあちゃんは次々と”おいしいもの”を見つけてはテーブルに運ぶ。
ところでこのレポート、現地にパソコンを持ち込んでの生報道、観客の声もすべて今、周りの来園者の声。
2024年4月、こうして日本のたけべの春は、ゆっくりと時を刻んで行った・・・。
(レポート 写真・三宅 優)