■「新たけべの彩時季」
快晴の11月26日(日)、岡山市環境学習センター「めだかの学校」主催の「秋の古道ウオーク」が開かれました。この日は岡山市内の小学生4人と保護者の計8人が参加、スタッフと併せて16名が登山に臨みました。
午前10時、一同は各自、自己紹介をした後、めだかの学校、武藤館長より今回の工程についての説明を受け、さっそくウォーキングに入りました。
里山の穫り入れ後の田んぼ道を妙浄寺のスタート地点まで、のんびりと足慣らしを兼ねて、あちこちの風景を楽しみながら進みます。
妙浄寺、脇の案内看板のたけべ古墳群の説明を受けた後、入山です。
紅葉の雑木林を進むと6〜7世紀の古墳跡に何基か出逢います。
頂上手前で大きな池が見えて来ました、「山之上池」ここはこれから冬の間、渡り鳥の楽園です。
そこから少し行くと14号古墳があります、中に入った参加者からは「思ったより広かった」「古代人になったよー」の感嘆の声。
さらになだらかな道を進むと目的地の三角点のある法寿山山頂に到着。休憩後、秋の青空を背景に記念写真パチリ!
下りは雑木林の中、整備された階段などを一気に降り、巨岩に阿弥陀如来坐像が彫刻されている阿弥陀様に到着です。ここは、江戸期からお花見のスポット、眼下には旭川、福渡の町並み、建部平野が一望です。
今年地域のボランティア、建部中学生、建部支所の協力で整備が進み、要所の案内標識なども作られました。
ゴールの七社八幡宮でまとめを終えた後、蘭学者「石坂桑亀」の墓所にも立ち寄り江戸期の建部の歴史の一端も垣間見ました。
(レポート・写真 勝部 公平)
11月12日(日曜)、冷え込む朝8時半、建部町文化センター前の旭川河川敷、昨夜の雨で芝が濡れている中、あわただしく車から荷下ろし。
そう、今や建部町のシンボルイベントとなった「たけべマルシェ」開催の日。
記者も今回は「ストーンペインティング」体験コーナーで参加する。(よって、取材が心配・・・)
では、この日の模様をスライド風に紹介しよう。
(尚、文中また写真にて不備な点、多々あることをご了承願いたい)
開始、5分前、たけべマルシェ実行委員の雨宮宏美さんによる出展者ミーティング。
「今から開始します、子どもたちは自分のお店をしっかりがんばってください、そして、いっぱい楽しんでください、では始めまーす!」
「こどもちっちゃ市」子ども自らが自分で作った物を並べて販売する。今やたけべマルシェの超エンターテーメントとなっている。
そして、このイベントそのものを取り仕切るのも子どもたち、建部中学生による本部運営がそれ。
気温はまだ低い、が不思議と野天会場は熱気みなぎるせいか寒さを感じない。
本部両隣にワークショップ、仲間のワグちゃんが教える「新聞紙バッグ作り」、「無料」と書いてある。
その反対側に記者らの「ストーンペインティング」こちらは100円だったがすぐに「無料」に値下げ(笑)
会場中央には「子どもちっちゃ市」、準備はやはり親が采配?正面には「チェンジ」衣類の交換ブース。
オープニングはご存じ「建部はっぽね太鼓」の演奏。
すでに会場は、どこからこんなに人がやって来たの?状態、どんよりと陽が射さない中、腕組しながら力強い演奏に聞き入る。
やって来た人の多くが若い子ども連れ家族、どこかで情報がつながっている今の時代を感じさせる。
では出店ブースを急ぎ足だが巡ってみよう。
まずは「こもの・ざっか」のお店から。
「nunnun」さん、水引アクセサリーのお店。
「さをり織り」など手作り小物「なでしこ共同作業所」は当新聞グルメレポーターが店番。
「moin moin+mika」さんは、編ぐるみなどの手芸品
「ManiMana」さんは天然石と刺繍のアクセサリー
「Ice green」さんはドライフラワーを使ったリースやモビール
「ilo」さんは木製食器と雑貨を出品
続いては「たべもの」
「FARMHOUSE for streetfoods」さんはラップサンド・トルティーリャチップス
「くらしとおやつ 茶の間」さんは焼き菓子・ワイルドドライフラワー
「煎ルガ&ブラウ」さんは自家焙煎コーヒー・ラテ
石窯ぱん屋「nico」さんは石窯ピッツア
採食印度カレーの「いなほ屋」さん
「建部町地域おこし協力隊」からは野菜スープと新鮮野菜の提供
「Village Chaya」さん、ベトナムフォー・お味噌のフォー
「ロクタン食堂」さん、チキン南蛮
ナチュラルスイーツ「チュプ」さんの焼き菓子・チャイ
「建部町ふるさと野菜出荷者組合」さんは野菜と果物
「アクティブ鶴田」さんのジビエコロッケ
おなじみ「ケーキハウス キシモト」さんはお芋デニッシュとアップルパイ。
隣では児童虐待防止活動の「オレンジリボン」
地元吉田地区からは「バンブーの会」からは、つき立て草餅
ラーメン専門店「ふくみ家」さん
河川敷石段を上がった文化センター裏庭では
、
やきいも・やきいもアイスの「田渕商店」さんさん
地元からカレーの「Curry NaNa」さん
同じく地元「建部ヨーグルト」さん
そして「サニーデイコーヒー」さん
建部中学生の店「建chuキッチン」は「麻婆丼&わたがし」
会場、広場では次なるステージが始まる、下神目神楽保存会による演舞。
大人から子どもへと引き継がれる伝統芸能、それを各地区が持ち回り、ここで披露する。
まずは「棒遣い」演舞。「カーン、カーン」と棒のぶつかる音が空にこだまする。
そして神楽演舞、2頭の獅子が地を蹴り舞う。会場からは大きな拍手!
ステージ演舞が終わったころには会場はテンヤワンヤに大忙しの状況に。
行きかう人の手には「カレーライス」「ピッツア」「からあげ」「ラーメン」・・・。
「ストーンペインティング」にも参加者、殺到、肝心の石が足りない、急ぎ川まで拾いに行くことに(笑)
「子どもちっちゃ市」も”子どもたち”のお客さんで大賑わい。袋詰め放題400円のミカンも大人気。
子どもも大人も、楽しさを満喫しているではないか(笑)
気が付けば早、閉幕の時間。会場内には、まだ遊び足りない子供たち、のんびりと散策を楽しむお客さん。
片づけを終え帰宅、当新聞グルメレポーター(記者の妻)と振り返る、「何がよかった?」
(妻)「建中の生徒が実働隊として参加したところ、それと出店者が以前に比べ、ずっと洗練されてオシャレになって来た、地元を巻き込んだのも良かった」
記者「子どもが中心になって動いているのに感心した、それと日ごろ出会えない人に合えたのが嬉しい」
2人の採点は100点満点(拍手👏👏)
(レポート・写真 三宅 優 グルメレポーター 三宅 美恵子)
令和5年11月11日(土)午前10時、ここに第43回建部町文化祭の幕が切って落とされましたー!
少々、大げさな文頭ではあるが、今や建部町民が最も多く会するのはこの催しを置いて無し。
当初は公民館講座の1年の成果を発表する目的で開かれていたが、しだいに他の活動団体も参加するようになり今日に至っている。
昨今で言うとコロナ以降、公民館活動が停滞気味となり出展者の減少が著しい、その分、自主参加の割合が高くなっている。
では建部町文化センターの会場へご案内!
ロビーに入り、いつも最初に観るのが壁際に並ぶ「服部翠園書道教室」の展示。
この度は格別な思い、長きに渡って書を指導して来られた服部恵子さんの逝去、
「どう?観てくれた?みんな、がんばっとるじゃろう」嬉しそうに話してこられた顔が浮かぶ。
遺作「夕やけこやけで日がくれて・・・カラスと一緒ににかえりましょ」その隣に夫、翠園さんの「般若心経」。
小ホールに入る。パソコンクラブ、レザークラフトなどの公民館講座の発表、建部川柳社、筆あそび悠朴会など各団体の作品、全体に出品者、出品数とも少なく感じられる。
そんな中、目を引いたのが「河本次郎さんのスマホ絵画展」72歳で不治の病を患い、スマホで絵を描き出した河本さん、そんな河本さんの作品に何人もの人が立ち止り、一点一点をていねいに鑑賞していた。
再びロビー、「福集めプロジェクト」の『あなたのチョット良かったことを聞かせてください』
「娘が懸賞に当たった!」「帰ったら夫がヤキイモを作ってた、うまい!」・・・微笑ましいチョットがいっぱい。
2階通路、壁面には「水彩画クラブ」の皆さんの作品。年を追うごとに腕を上げているのに驚き。
下の通路では多くの人だかり、「北市民健康づくり建部会議」による健康チェックを受ける人らで
賑わう。その横で色とりどりの糸をつむぐのは「さをり織り」なでしこ作業所の職員が毎年、ワークショップを行っている。
大ホールではカラオケ真っ最中、窪藪委員長の説明によると、今年は昭和の歌がテーマだそうで、「神田川」(窪藪さん)「酒は涙か溜息か」(森田副議長)「なごり雪」(地元男性)などニュ-ミュージック(死語?)へ挑むとか。
ぜひとも聴きたいと思ったが、次の取材があり断念。
ロビーでは建部町出身のジャズ歌手、遠藤マリさんのコンサート、イス席はすでに満席。
ジャズの定番、「スターダスト」に始まり、マリリンモンローの「ププッピドゥ!」のスキャット入り「I Wanna Be Loved by You」、アンコール「上を向いて歩こう」まで、
観客を魅了した。
翌日は同じく地元出身のオペラ歌手、佐藤麻衣子さのステージが組まれているが、明日は記者も「たけべマルシェ」に参加のため紹介できないのが残念。
ホール外にある茶室「法寿庵」からはおごそかな琴の音色。「ちょこっと お琴クラブ」による演奏と体験コーナー、記者も誘われるままチョコっと体験。
「さくら さくら」を楽譜の番号に沿って弾くと・・・あら不思議、「さくら さくら」と鳴りました(笑)
鑑賞に来ていた尺八奏者の藤井さんとのハプニングセッションも行われ、優雅な締めくくりとなった。
(追記)
先にコロナ以降、出展数が減少ぎみと述べたが、今回、それとは別に新しい動きもいくつか垣間見られた気がする。来年「第44回建部町文化祭」は、さまざまな個人参加やカラオケのテーマも「平成」にチャレンジする(笑)のを期待したい。
(レポート・写真 三宅 優)
こよみの上では”立冬”がすぐそこなのに、この暖かさ。県北では紅葉の見ごろを迎えた所もある。11月5日(日)午前9時、日中の予想気温は25度、竹枝小学校前の旭川河川敷にはすでに大勢の人。
今年で第17回を迎える「旭川かいぼり調査」、申し込みは受付けを開始するとすぐに定員に達し、その人気振りがうかがえる。
上流で水が堰き止められて干上がった川底の石がゴロゴロと調査の開始を待っている。
9時半、参加者、関係者300名ほどを前に実行委員会事務局の友延 栄一さんから事前説明。
「この調査は16年前に竹枝小学校の授業で生徒たちが、ダムができて川底が変わって魚がいなくなったという話を聞き、川底はどうなっているの?と疑問を投げかけたことから、じゃあ川底を調べてみようと始まったものです。 今日は午前中は川の生き物探し、昼食をはさんで、まとめの時間まで楽しく調査してください」
森田 卓司、岡山市議会副議長の「元気で、笑顔で・・・」の開会あいさつに続き、実行委員の柏 雄介さんより魚の獲り方について。
「今日、採取する魚はアカザ、絶滅危惧種です、それとカジカ、この2種を重点的に見つけてください。水が引いて行った石の下に、寝ころんでいるので手で拾ってください、トゲがあるので気をつけて。
それ以外の魚も何種類獲れるか計りますので持って来てください」
9時40分、参加者はA・B・C・Dゾーンに分類された調査地点の自分の担当ゾーンへと移動。そこで改めてオリエンテーションを受けた後、いよいよ川へ。
先ほどの説明では参加者の3分の1が初参加とか、はたして・・・と思いきや、いきなり水の溜まっている方へ突進、バシャバシャと網をかき回す。
「そうじゃないよ、水のなくなった所の石を裏返して探すんだよ」とは言ったものの、以前、「お魚博士」の小林 一郎 先生が言われた言葉を思い出す。
「最初は、こんなのでいいんだよ、ここから学ぶんだから・・・」(名言)
そーっと、石を起こす親子、「そ~っと、だよ、そ~っと」「うん、そ~っと、逃げちゃうもんね」
でも成果なし、別の場所でも、
(子)「ちっとも、見つかんないよー」
(父親)「なかなか出会えないから、いいんだよー」名言2(笑)
余ほどの熟練者とおぼしき人も「おらんなあ、今年はホント、ドジョウがチョロチョロくらい」
やがて「なんだ、こいつ、ナマズの子どもか?あっアカザだ!」
石の下から小さな生き物発見の声がポツポツ聞かれ始め、どうやら水の中より、干上がった川床の方が見つけやすいとの学習判断。
大きなドンコをゲットした男の子、「歩いてたら、バシャって音がして捕まえたんだ」
「とりあえず、カニさんをキャッチしました、今日の夕飯に(笑)」(ママさん)
「あっ、オヤニラミがいましたー!」
竹枝小学校、生徒たちが時間終了で引き上げる頃になると学習者も増え「とれたよー」の声があっちこっちで。
タライの中の「アカザ」の数も数十匹単位で増えている。ただ、カジカの方は、まだ心細そうに体を曲げて仲間が来るのを待っている。
11時20分、調査終了のアナウンス。
続いて、石を元に裏返す「川を耕す」作業。併せてクリーンアップも実施。
11時半、全員、岸に上がる。
お昼、日影がうれしいほどの好天気、地元の人らが提供してくれた、おいしい具沢山の「シシスキ丼」を頂きながら、
皆、一仕事を終え、家族でのんびり川辺を楽しんでいる光景を眺める。
午後からは柏さんを先生に「まとめ」の時間。
「カジカ」「ヌマチチブ」「ヨシノボリ」「ドンコ」「ギギ」「オオシマドジョウ」「ナマズ」「カマツカ」
「アブラボテ」・・・、次々と今日、見つかった魚たちが説明される。
そのたびに掲げられたミルソーを食い入るように見つめる子どもたち。
(柏)「ドンコとカジカの違い、わかる? 水槽でS字に体を曲げるのが、カジカだよ」
水槽の一角、川エビの写真を撮ろうとした記者、
そこへ「これはテナガエビ、たぶん、メス」と教えてくれた子ども博士。
大きな変化、子どもたちは知りたいことを自分でドンドン深めて行ける時代。
今日の捕獲数は「アカザ」615匹、「カジカ」103、種類数20(?)。
例年より少ないようにも思えたが、いずれにしてもこの生き物たちの住む川が、すぐそこに在ることの”豊かさ”を
感じずにはいられない。
実行委員、関係者、地元の方々にお礼申します。
(レポート・写真 三宅 優)