■「新たけべの彩時季」
体育館の壁に大きく掲げられたスローガン「飛 Show time ~今 建中めっちゃええ感じじゃけぇ!!~」
9月21日(木)午前9時、建部中学校の文化祭「飛翔祭」が始まる。
100名に満たない生徒数、しかし館内はやる気と期待が渦巻いている。保護者たちもカメラを据えたり、応援のウチワを手にしたりで、観る気、満々。
生徒代表による開会の言葉、そして先日、福渡駅で元気な演奏を披露してくれた吹奏楽部による演奏。
最初の曲「銀河鉄道999」を皮切りに得意の「Sing Sing Sing」まで5曲を披露。パーカッションが切れのいいリズムを刻む。
2番に登場は「奏~かなで~」による和太鼓。両手に持ったバチを休むことなく打ち続ける、先生と女子生徒2名による力強い演奏。
続いて1年生による劇、題名は「飛翔祭殺人事件」ビデオで事件を再現、先生も登場してユーモアたっぷり。観客と一緒に犯人捜しする巧みなシナリオに感心。
次は女子6人「RanRan」によるK-POPダンス。曲に合わせて身体全体で動きを表現する様に観客席からも熱い視線が投げかけられる。
(尚、このシーンは動きが早すぎて写真がすべてブレてしまい紹介できません、お詫びします)
休憩に入り、館内に展示された作品を鑑賞する。美術は1年生の「絵文字」2年生の墨による「屏風絵」3年生の「篆刻」。
国語では2年生の「短歌」3年生「俳句」。
進学に必要な数学や英語と言った学科だけでなく、心を養う授業の成果を観ることができた。
再びステージ。2年生による劇「黄金のがちょう」有名なグリム童話の一説、全員で作ったという大道具や背景画、衣装も手作りで楽しさ満点。最後は全員が舞台に立ち大フィナ~レ。
館内が暗くなり登場したのは10本のペンライト。「バカfive」によるヲタ芸。5人の男子生徒の目まぐるしい動きに、もう館内は大興奮、飛び交う光がさらにそれを盛り上げる。
お孫さんの演技を観に来たおばあちゃんも「私らはホントにもう付いていけません(笑)、若い人はすごいですね」と眼を細める。
トリを受け持つのは3年生による劇「建中新喜劇」。修学旅行に行った沖縄を舞台にしたオリジナル台本で挑戦。お笑い番組をベースにしているらしく、セリフが発せられるたびに爆笑(年寄り記者にはチンプンカンプンです)
こうして、令和5年度の「飛翔祭 」は大盛り上がりの内に閉幕となる。いや、このあと、先生によるサプライズステージが待っていた、ここにおいて全員のエネルギーが一つとなった。
(レポート・三宅 優 )
もう、どうなってんだー!と、わめきたいほどの蒸し暑さ。異常が続きすぎて、もはや通常となった秋の熱帯、涼やかな秋はいつ
やって来る?
8月のJR観光列車「SAKU楽SAKU美」歓迎イベント「福ふく市」では相当な暑さが押し寄せ、参加者も汗だくとなったが、次の9月については
誰もが「もう秋に入ってるから、やりやすいよ」と楽観的だった。
ところがである、この日9月17日(日)は朝から夏の日差し、
「市」の出店者らは陽の当たり具合を考えながらターフテントを建てる位置を決める。
今年4月から始まった福渡駅での「サクサク」列車歓迎のお手振り、数えると53日にもなる。最初は「こんなこと、いつまでも続けられんでえ」とぼやく御人も多々いたのだが、
結局のところ、そう言った人ほど休まず出勤(笑)、毎回10人程度は必ず参加してきた。
こんな熱意が伝わってかどうか、7月からの「福ふく市」も盛況に開催され、この日を迎える。
我が福渡町内会の「たこ焼き福丸」もこの日、出店、100パック分の仕込みを終えスタンバイ。
駅待合室では建部中学吹奏楽部の管楽器が先ほどから音合わせの真っ最中。
列車到着30分前、11時を過ぎると一気に、どこから湧いてきたの?と問わんばかりの人、人、人。子供たちが多い、圧倒的に多い、狭い駅にこれだけ集まると
、いつの間に多子低齢化したのかと目を疑いたくなる(笑)
11時37分、SAKUSAKU列車が見えて来た、ブラスバンドが奏でるジャズの名曲「スイング・スイング」に乗せて列車も足取りも軽やか~に入線。
いつもながらに乗客ビックリ、頭の上に「???」マーク続出(笑)、その「?」は「何で、この駅では、こんなに歓待してくれるの?」
その答えは「ここが建部だから」
そんな乗客も演奏を聴き終え、車内に戻り窓越しに見せるのは満面の笑み、スマホをビデオに変えて歓迎模様を録画する。
「出~発!」今度は乗客全員がお手振りのお返し。
「暑かったね、まあ、とにかく、何とか終わった」そう言い合うのは、この53日を共にしたお手振りの仲間たち。とは言え、列車は11月まで運行するとか。
「ええー?9月で終わりと、ちゃあーうん?(違うの?)」・・・伊予弁で(笑)
(レポート・三宅 優 写真・江田 陽子)