■「新たけべの彩時季」
先月第1回サマースクールを終えてから約1か月、この間とにかく暑い日の連続だった。そして第2回のこの日も変わらずに日差しの照り付ける一日となりそうだ。
今回のテーマは「森の中での体験」+うどん打ち、参加したのは市内からの5家族14名、いかがな体験が待ってるだろう。以下、実行メンバーである記者(三宅)のレポート。
8月26日午前8時半、4年振りの「友愛の丘」ベースキャンプに13名のスタッフ集合。広大な敷地、森林浴パワーが溢れる中での活動は大人も開放され、自らの夏休みにもなりそうだ。
9時半、実行委員長(当新聞、勝部編集長)による開校宣言。
続いて山崎光 先生(自称 フンコロガシ)の自然の中での注意説明。
「ハチが来たら直立不動、動かない、ヘビを見つけたら手を出さないじっとしてれば逃げて行く、かぶれる葉っぱには触れない」
子どもたちは山崎先生からもらった「自然の中で見つけるビンゴ」の用紙を手にイザ、森へ。
さっそく誰かが見つけて「あっ、セミの抜けガラだ」「ここにもある」「ここにも!」
そのうち「ジージージー」(先生)「おっ、木の上を見上げてごらん」
大木に止まって鳴くのは本物アブラゼミ。
トンボも次々やって来る。「これは、アキアカネトンボ」
バッタを見つける、「昆虫の特徴が言える人
?」
「頭、胸、腹の3つに分かれていて、脚が6本です。」こう答えたのは、めだかの学校、武藤館長(笑)
足元には黄色くなったカエデの葉、カシの実・・・ツルツルした木にモアモアの紅い花「サルも滑るのでサルスベリ。長く咲くので漢字で”百日紅”と書きます」
「ねえ、先生、これなあに?」女の子が指さす先に葉っぱに付いた白いプチプチ。
「アッよく見つけたねえ、これはカメムシの卵、カメはクソガメと言われて臭いのでそう呼ばれるんだよ」
気がつくとさっきから、地上1メートルほどを悠々と行き来するオニヤンマ、下草の上を飛ぶ蚊を獲っているとか。スタッフら大人が懸命に網で追うが、かなわず(笑)
先生、もっともっと話をしたそうでしたが次の授業の会場に到着しました。ここからは、うどん打ちの体験へ。
こちらも4年振りとなる「うどん打ち」講師はこれまたお馴染み、古本博史先生。そして新しく女性の佐藤典子先生も参加。
さっそく各家族に500グラムの小麦粉、水(秘伝味配合)が渡され、生地を練る作業。手や顔を粉まみれにして、丸あ
るなったら、次は足で踏む仕事。
「これは踏むことで小麦粉に含まれるグルテンというモノを引き出して、粉をくっ付くようにするんだよ」
「足ふみ」200回で終了。「フー、くたびれたー」
休んではいられないよ、次はもっと大変、この生地を何倍にも伸ばす仕事が待ってるよ。
麵棒をグイグイ押すこと百回、グルグル伸ばすこと数百回、徐々に広がってきて、それでもまだまだ足りません。
「やったー」自分の顔位の大きさだったのが、6倍の風呂敷サイズに。
そして、最後に包丁切り。人差し指を包丁に腹に当て、5ミリ程度に均一に上から押すように切っていく。
小さな手に不似合いなほど大きい包丁、やれるかなあ?
意外や意外、結構辛抱強くやっている、そして完成。キャンプではスタッフがお湯を沸かしてうどんの到着を今か今かと待っている、時間はちょうど正午。
ゆで時間は15分、自分たちで打ったうどんを家族で食べる、さあてそのお味は?
スタッフも大鍋から桶に移したてを「頂っただきま~す!」
午後の授業は自然の素材を使った「フォトフレーム」作り。朝のうちに撮った各家族の写真を張り付けて、今日の思い出に。
黙々と木の実にボンドを付けて置いていく女の子。鳥の羽から松ぼっくり、なんでも貼り付けるのは男の子。スタッフも自作に夢中で子どもの手伝いに回る気配なし(笑)
こうして、子供も大人も楽しむ夏休み授業は終了、時間は2時半。
友だちになった男の子たち、まだ遊び足りないのか、木立の中へ冒険に。
(今日の感想を聞きました)
どんな活動が心に残りましたか?
「森の探検でセミのぬけがらがいっぱいあった」
「自分の思っていた以上のことを知ることが出来た」
「ネイチャーワークで初めて出会った子と虫捕りしたこと」
「自分でうどんを作って食べることが出来たのでよかった」
「うどんを打つとき手や足がすごく疲れたけど楽しかった」
(レポート・写真 三宅 優)
暦では立秋を過ぎ幾分は涼しくなっても良さそうだが、炎天魔大王の怒りは治まりそうにない。こんな時は不要不急の外出は控えるようにとのお達しだが、
建部町民は義理堅い。
「せっかくここまで楽しみに来られている人をガッカリさせるわけにはいかない」とJR列車歓迎に汗だく奮闘。
当日の模様を「たけべ福渡しプロジェクト」の森本みどりさんがレポート。
(レポート 森本みどり)
8月20日(日)今年2回目となる「福ふく市」がJR福渡駅構内で猛暑の中、開かれました。
今回のJR特別観光列車「SAKU美SAKU楽」歓迎イベントでは午前11時38分着、津山行きに合わせて「七社八幡宮神楽保存会」の神楽の演舞。
午後1時43分着、岡山行きに合わせて地元「オカリナ野の花」の演奏が用意されました。
おいしい物ブースは「建部物産販売所」の新鮮野菜と桃にブドウ、「建部ヨーグルト」のソフトクリーム、「ケーキハウスキシモト」が、かき氷、
今回、初出店となる「アクティブ鶴田」のジビエコロッケ、津山から「鉄板EBIS」の津山和牛肉ラーメンが参加。
暑さ解消、昼食準備にお悩みの町民に救いの手を差し伸べるラインナップです(笑)
また待合室では建部支所設営の「建部祭り」PR動画が流され、隣に獅子頭も展示、長くコロナ禍で中止されていた建部祭がやっと10月8日に開催されることもあり、
町内外に広く知ってもらいたいとの思いが伝わります。
朝からカンカン照り、気温もゆうに35℃を超える中、午前11時のスタートに合わせてお客さんが集まって来ました。
「おや?今回は小さな子どもの姿が多いな」
立っているだけで、汗びっしょりになるほどの中、子どもたちは早速、冷たいかき氷やソフトクリームに一目散。
獅子頭の展示前で初めて見る獅子の大きな顔を眺めながら、獅子の目玉をくりくりと触ってみる子、獅子にとっても初めての体験だったろう、なんとも微笑ましい!
11時38分、サクサク列車到着、それに合わせて「本日の目玉(笑)」神楽の舞が駅ロータリで始まりました。
笛、太鼓、鐘の音が響く中、観客はもう暑さも忘れて只々、演舞に魅入っています。そのまま発車3分前の合図まで居て、慌てて買い物をする乗客の姿も。
あっという間の8分間、今日は、獅子と一緒に列車を見送りました。
午後1時43分着の岡山行きはオカリナの演奏でお出迎え、駅舎内に爽やかな風が吹き抜けるかの様です。
乗客も音色に誘われ、冷房の効いた車内から次々ホームに出て1番ホームに渡り、演奏を楽しみました。
お見送りでは「七社八幡宮神楽保存会」の方が最後まで獅子頭を手に、おもてなしされていたのが印象的でした。
10月8日(日)建部七社八幡宮で行われる「建部祭り」が賑わう事を願いながら、第2回「福ふく市」は今回も無事、終了しました。
次回「福ふく市」は9月17日(日)こうご期待!!
(レポート・写真 森本みどり)
8月11日、久々の建部町納涼花火大会。昨年は実施の予定が急遽、取りやめとなった。今年は早々、開催決定、そこで記者にとって頭の痛い問題、
記者は数少ない実行委員なので終始裏方に出ることに。
もうすでにSNSで大会の模様が多数アップされていることもあり、今回は取材を諦め、写真を岡山市議会副議長 森田卓司 氏より提供いただき、簡単な紹介を添えるのみとさせて頂く。
盛大な中で終わった大会、心配は次の日の”ゴミ”だ!
が、奇跡は起きた、なんと翌朝、スタッフ、ボランティアが会場に集まってみると、「無い」「見当たらない」「一つとして落ちてない」のだった。
なんということだ、昨夕、スタッフらで観客一人づつに手提げポリ袋を渡し「ゴミを持って帰ってください」とお願いしたのが功を奏した。
いやあ、取材もせずに汗をかいて奮闘した甲斐があった、万々歳なり。観客の皆さん、屋台のみんな、ありがとうー。
では、安心してゆっくりと爆音の花火をご覧あれ
迫力の
花火の模様
(レポート・三宅優 写真提供 森田卓司)
隅田川の花火大会に見物客が170万人と聞いて、なんでそこまでして観たいのだろうと首をかしげる。と言ってもここ建部でも近日、催される予定だが。
大きな感動は本当に心に残る思い出となるだろうか、記者の個人的経験からすると、毎年、父親に連れられ酒津の花火大会に行った、しかし覚えているのは、人の頭と帰りに眠くて自転車の荷台から落っこちそうになったこと。
むしろ鮮明に思い出すのは毎夏、近所の友だちと橋の上でした花火、どっちが長く点いているか、最後の最後まで「ポトッ」と消えるまでを見つめていた。今では、あの時間すべてが懐かしい。
これまで記者の住む福渡地区では町内の老人施設と共催で「夏祭り」を実施していたが、コロナが止んだわけではないので今年もできそうにない。そこで先ほどの話に戻る。
「小さな催しでも、心に残るものができるのでは?」
記者の住む福渡と編集長、勝部のいる富沢で開かれた小さな夏祭りの模様を伝える。
「福渡ちっちゃな夏祭りをしよう会」実行者は町内会長(記者)と役員、それと気の合った仲間(福笑組)。
用意したもの「焼きそば」「焼き鳥」「おでん」「飲みもの」屋台。
他に子どもらに「輪投げ」「射的」「ヨーヨー釣り」「花火」のお楽しみコーナーが。
さっそくメンバーの一人、長く舞台美術に携わって来たヒロカガ氏に案内ポスターを依頼、そのあとヒロカガ氏、体調悪く入院も
「いやあ。却って病院で何もすることがないので下絵を全部、描き終えたよ」
ポスターも回覧で回して、さあ、初めてで人が気づいてくれるかどうか・・・。
開始1時間前(16時)、スタッフ集合、各自、持ち場で作業に入る。「焼きそば」の鉄板は町内で「持っていない道具はない」と言われる
古本さんからお借りしたプロ仕様のモノ。焼き手は若かりし頃、腕に覚えありの山本さん。「焼き鳥」も炭火を熾しての本格派、これは火を使わせたらこの人、前町内会長”やぶさん”。
「おでん」は当日に煮込み、配膳は佐藤さん夫婦が受持つ。
最初のお客さんは先日、お父さんの49日を終えたばかりのAYちゃん「来たよー」元気な姿に安心。
2番目、子ども連れの3人はベトナムからやって来たFさん家族。今回、特別に招待。
3番、昨日、数か月の東京研修を終え戻られたばかりの河本さんと愛娘、はるちゃん。
4番目、お揃いのユニフォーム?、なんと福渡小学校校長先生と教頭先生、担当主任の先生も。
5番、建部・御津の代弁者にして今期から岡山市議会副議長に選任された森田 卓司 議員
6番、頭に巻いたスカーフはインドネシアから町内にある「葵の園」(老人養護施設)へ研修生としてやって来た看護師たち。こちらも特別招待。
さっそく先客の岡田さんが話かける。
「私はインドネシアにはバリ島とかに何回も行ったことがあるんじゃ」
(看護師さん)「バリ島?行ったことないです」
そうなんです。インドネシアは日本の2倍の人口で、何千もの島からなり数百の違う言語の人で国がつくられています。
「私たち2か月前にここに来ました、3年間ここにいます」
自分の国の他の島にも行ったことのない彼女たち、日本は第二のふるさとになってもらえるだろうか。
それからは、次々と焼き鳥の煙に誘われて(笑)、顔なじみの町の人たち。異国感あふれる会場でコミュニケーションが広がる。
子どもたちはと言うと、手作り割りばし鉄砲で「射的」「輪投げ」。
ベトナムのFさんのお嬢ちゃんポーンと放った輪が3つ的に入る。すごいね、賞品トイレットペーパー8ロール(笑)
花火も始まる、大人の見る花火より、子どもに映る花火の方が、多分ずっと心に残る。
終わってみると、やっぱり炭火で焼いた焼き鳥がうまい!厚い鉄板で炒めた焼きそばも絶品・・・と分かる(笑)
これならベトナムの人もインドネシアの人も味にうるさい町の人も、そして屋台大好きの子どもらも、大、大満足だったに違いない(W笑)
(レポート・三宅優 写真・松下りえ )
夏祭りシーズンが来たよー
8月6日、3年間のブランクを経て、ようやくこぎつけた富沢夏祭り。前日から手分けしながら4年前を思い出し思い出し準備を終え、本番を迎えることができました。
実行委員長を中心にテントを張る人、やぐらを建てる人、野菜を切る人、炭をおこす人、無数の役割りを分担、まるで一軒の家を建てるがごとしです。
飲料コーナーの特設交流コーナーは開始の5時には缶ビール片手での「カンパーイ」4年間の孤独が吹き飛んでいきました。焼きそばコーナーはヤングガールズの皆さんが(後期高齢の私から見てですが・・・)大つぶの汗を流しながらヘラを返してます。
かき氷は氷を削るとカップが山盛り、夏の風物詩ですねー、フランクフルトと焼き鳥はヤングボーイズの皆さん(あくまでも後期高齢者の私の目)子どもたちの遊びはスーパーボール、シャボン玉、水鉄砲の射的。
最後は花火で打ち上げ、色々あって三世代交流で楽しんでいました。田舎の行事は、役割り分担と参加の活動が基本です、こんな時代だからこそ大切していきたいですねー❗
(レポート・勝部公平 写真・森本みどり)
待ちに待った夏休み!今、地球はどうなっているのだろうか?
連日35度をこす猛暑の中、今年も岡山市環境学習センター「めだかの学校」主催、第1回サマースクールが市内の12家族30名が参加し開催されました。ほぼ4年振りです。
今回は建部町「B&G 海洋センター」での旭川カヌー体験と里山(田地子地区)でのブルーベリー摘みです。
カヌー体験では、我が子がカヌーの運搬から後片付けまでがプログラムの体験に組み込まれており、汗だくの子どもについつい大人が手を出してしまう。
実行委員長(記者 勝部)が「大人のやり過ぎが子どもの成長や自己実現を阻害しますよー」と言ってもなかなか・・・日本の過保護社会がここまで来たかー(笑)。
でも親の目を離れ、カヌーで川中に出てからは自力でなんとか前へ進むようになりました。若ものジュニア、期待してますよー!
午後からの建部町田地子にある本田農園でのブルーベリー摘みは、家族の協力ゲームみたいでブルーベリーを食べながらの収穫。バケツにいっぱいの大粒ブルーベリーが獲れました。
その後、会場を公民館に移しての試食会。本田さんの奥様手作りのブルーベリージュースやジャムの美味しさに舌鼓、なんとも贅沢な体験のサマースクールでした。
(レポート・勝部公平 写真・三宅優 )