■「新たけべの彩時季」
6月22日(月)と23日(火)に建部小学校の課外学習に出かけてきました。
22日は5年生20名の自然環境の大切さを学ぶ「川の水質と環境について」講師はめだかの学校の沖指導員さんです。
テレビモニターを活用しながら、水質を決める三つの要因の説明。
1.「産業排水ら出た汚染」事例として、熊本の水俣病の水銀汚染を取り上げました。
2.「家庭用排水」まだまだ日本では、1100万ほどの家が下水道未整備で、台所やトイレなどから出る汚水が川へ直接流れているのが現状ですとのこと。
3.「地球温暖化」のお話では、自分たちでできるCO2の削減などの話。
続いて、生態系の問題として、食物連鎖、ブラックバス・ブルーギル・アメリカザリガニ・ミドリガメ・ジャンボタニシなど特定外来種の取り扱いについて事例をあげながら説明。
海の汚染では、クジラ1頭からビニール袋など40kgのゴミが出てきた話などにびっくりしてました。
「私たち一人ひとりのできることは何ですか?」と問いかけながら自分たちの生活を考えてみるきっかけになっていました。
23日は1,2年生40名の田地子川での水遊びと生き物調査の体験です。
この日も、めだかの学校の沖指導員から川での注意や魚の捕まえ方のお話の後、子どもたちは、バケツと魚とり網をもって水辺に入り、教わった魚を上流から下流に追い込み、川の体験をしました。
安全を考えて、校長先生も出動、市場の市川さん、片山さん、勝部もボランティアで参加。
どんこ・タナゴ・カワムツ・亀・沼エビ・スジエビなどを捕獲、友達と話し合いながら生き物調査もバッチリできていました。
やっぱり体験が大切なんだなぁーと感じさせられる一日でした。
(レポート・写真・勝部 公平 )
君はもう観ただろうか、薄桃色の車体に花びらが舞うJR津山線観光列車、その名も「SAKU美SAKU楽」。
岡山デェスティネーションキャンペーンは県南と県北を列車でつなぐビッグイベント。
すでに試運転が始まり、「おや?・・・」と目を止められた方もおられるのでは。
町の人の話しでは、子どもたちも「あっ見て、あの電車!」と走り行く車体に目がくぎ付けだったそうだ。
その開幕(7月1日)まで1週間と迫った今日、列車の止まる福渡駅では大掃除が行われた。
朝10時半(・・・のはずが、なんと、その前から始まっていた)雑巾、バケツ、チリトリ、ホウキ持参の「そうじ隊」メンバーはと言うと、JR職員さん、JRのOBの方、地元ボランティア、計15名。
以前にも近くの専門学校生たちによる駅掃除を伝えたが、あれから数カ月。やはりマメに手を掛けないと汚れが目立ってくる。
とは言え駅内は守備範囲が広い。参加者はホーム、待合室、外、トイレと分かれ、作業。待合室の黒ずんだ壁を脚立を立てて、一面一面、雑巾で拭き落としていく。
「これって、もう何十年分かの汚れだよね」
「だって、もう福渡が無人駅になってから30年は経つんじゃない?」
「そうだねえ、僕らが働いてた若い頃は、列車に乗り切れない人が出るほどだったけど」
「ええっ、そりゃあ、すごい」
この駅に思い出を持つ人たちの手によって、壁は少しづつ明るさを取り戻していく。
一度、拭いた所も見直しては「もっと、きれいになるんじゃない?」とさらに磨く。
「だって、せっかくだから、この機会にやっておかないと」
大人たちの手で1時間、ピカピカに。窓には後ろの風景が映り、そこだけ切り取られた様な向こうの明るいホームが覗けるまでに。
ふと、「線路は続~くよ、どこまでも あの丘超えて・・・」このまま、あの入り口をくぐって、どこかに旅したくなりました。
終了後、満足顔の福渡駅と記念撮影。
岡山デスティネーションキャンペーン「SAKU美SAKU楽」観光列車は7月1日から9月30日までの金・土・日・月、一日2往復の運行。
さあ、この日、列車に向って「ようこそ、たけべ へ!」と手を振ろう。
(レポート・写真・三宅優 写真提供 松下 泰成 )
このところ湿度は90%、この季節、日本全国どこも同じかもしれないが、特にここ建部は蒸し蒸しとする。
そんな、今日も蒸し暑くなりそうな平日の朝「家にこもってばかりいては、身体も気分も萎えてしまう、元気を出さなくては」と、
お年寄りの健康教室「福渡すずらん教室」のアジサイ見学に参加した。
向かうのは「たけべの森公園」。支所の駐車場に集まった参加者17名は公園の送迎バスに乗り、目的地まで15分のドライブ。 入口を通過すると道の両脇にアジサイが満開でお出迎え、これですっかり鑑賞を終えた気分。
コロナ禍でマスク着用、会話も控えめであったので、公園のホールに着いてからは気分も伸び伸び、さっそく持参のキシモトケーキを切り分けて、冷たいボトルコーヒーでティータイム。
会話は以前ここに来た思い出や、久しく外に出なかった間の苦労話。記者も12年前の夏、妻と自転車で登って来たことが思い出された。
食べるものを食べ、話すことが一通り終わっても、まだ時間は10時。「じゃあ、これからアジサイ見学に行きましょう」
何となく、バスで来る道中で既にアジサイを味わった気持ちの方々は、「まあ、これからまたあの坂を歩いて戻るのって、大変よねえ」
とは言いながら、本日の目的は「紫陽花に逢いに行く」窓越しのデートじゃあ、つまらないでしょう。
すでに日傘が必要な空の下「もし、行けないようなら、途中でバスが拾ってくれます」の言葉に安心してんでにポツリポツリと歩き出す。
まず目立って多いのは青色、大きく咲くのは白い花、紫も深みを添えるように所どころ、濃い赤も時折り。
小さめの花を白い花が額縁のように囲んでいるガクアジサイ。昨日の雨の雫が陽の光でキラリと輝く。
やはり「紫陽花には雨がよく似合う」
後ろを振り向くと「な~んだ、皆、ちゃんと歩いて来てるじゃない」
「だって今日、観ておかなくっちゃ、すぐに切られちゃうもん」そのようだ、花のあるうちに切らないと来年、大きく咲かないそうだ。
一行は昔、この山で足の踏み場もないほどマツタケが生えていたことや、山菜が良く見つかった話しなど、終わりがない。
そうしているうちに、アジサイロードも終点、バスが迎える駐車場へ。
「まあ、今日は歩けんかと思うとったけど、よう歩けたわあ」紫陽花に逢えたこともうれしい、でもそれを自分の足で確かめれたことが一番の喜び。
次は秋のバス旅行が待っている。行き先は下津井「瀬戸大橋遊覧ツアー」
「あぁ、買い物が楽しみじゃなあー」お年寄りの興味は尽きない(笑)
(レポート・写真 三宅優 )
早くも、暑さが到来。予測のつかない気象状況となった昨今、できることは事前の準備。
6月から9月にかけての長雨と台風の到来、いずれにしても水災害、土砂災害を招く。
その両方の危険を持つ地区は建部町にいくつも存在する。
福渡地区もその一つ、旭川沿いではダムの放流による川の増水、そして家屋への浸水。山際では急斜面からの土石流、土砂崩れ。
ハザードマップは赤と黄色の色分けで点々と塗られている。
実際、昨年の8月には県北に降った長雨で旭川ダムの放流量が1000tに達し、一部危険地区の住民が建部町公民館に避難。建部の全地区で避難所が開設された。
「災害は忘れた頃にやって来る」真備を襲った西日本大豪雨から4年、人の心には「もう、あんな事はもう起きないだろう」の楽観があるのでは。
だからこそ、そのことを常に念頭に置く習慣、特に出水期の前では実際そうなった時の事前確認と心の準備が大切。
このことを踏まえ福渡町内会で今月5日「防災会議」が開かれた。
参加したのは「福渡みんなの防災団」メンバーで、浸水、土砂災害の危険のある地区の代表、地元消防団、防災委員、及び役員、他含め22名。
会議では各地区ごとの避難の流れ、情報の伝達方法を確認、防災備品の点検がなされた。
その後、指定避難所となっている建部町公民館を視察。公民館1階では受付設営の確認、給湯室、多目的トイレ等の施設を点検。
2階「図書室」はコロナの疑いのある人を対象とした避難場所で、接触を避けるため外階段を使っての移動。
3階「和室」は一般避難者の受入れ。給湯室、押入れ(座布団)といった必要となる設備の確認。
市の備蓄品「毛布(100枚)」「飲料水(240本)」「クラッカー(140食)」「アルファ化米(200食)」「排便収納袋(400枚)」が収納されている倉庫も確認。
そこから参加者は車で町内山頂にある「友愛の丘・ゼンセン」に移動。防災委員の誘導で指定の駐車場に停車。
「スクラムホール」は体育館使用で全板張りとなっていて、コロナ禍、一人当たり占有面積1坪と試算しても50名からの受入れが可能。
館内、中央に避難した場合の休息場所の模擬設営を行った。ブルーシートの上に敷きマットを拡げて、実際に寝てもらう。
「やはり、マットが有るのと無いのとではエライ違いじゃ」メンバーの感想。
他にも、必要となるやも知れない「簡易トイレ」「救急箱」「ゴミ袋」「スリッパ」といった備品の確認をした。
自然災害は防ぐことが難しい、だからこそ「命を守る」ことを最優先した行動が大事だ。
(レポート/三宅優 三宅 美恵子)