■「新たけべの彩時季」
コロナでしぼんでしまった感のある地域の情報、そんな中、久々のニュース到来。
OHK岡山放送の人気番組「ミルンヘカモン!なんしょん?」。
以前にも建部のスポットがいくつか紹介され話題に。
その番組が今回は当新聞、編集長、副編集長を御指名、「今を味わう御津、建部、旬の愉しみを伝授してくれー」と相成り、両者、勇んで出かけました。
はてさて、どんなシーンが収録されたのか、当グルメレポーターとしてはとっても気になるのだが、取り敢えずカメラに収まった写真から速報!!
スタートは今や「岡山市の避暑地、軽井沢」と呼ぶにふさわしい建部(チョッと蒸すけどね)の代表格「たけべ八幡温泉」。
市内中心部から40分で入れる天然温泉なんてそうザラにないし、何といっても魅力は「源泉掛け流しの湯」。古くは江戸時代初期、高僧「日船上人」により開かれてから今日まで多くの民に愛されてきた。そこに目を付けたのは、さすがOHK!(ヨイシょ!)
「でも、誰が入るの?えっーまさか」
バスタオルを腰に巻き、満面笑顔でお湯に浸かるのは、齢(よわい)73歳、68歳の遠目に見れば東野英治郎&石坂浩二、歴代、水戸黄門ペア。
「こりゃあ、視聴者からブーイングの嵐か(笑)」
やがて、ご老公らはそれぞれに「お気に入りの湯」を紹介、露天風呂では、二人の10年来の付き合いで初めてとなる裸でツーショット。
そして、のぼせることなく無事、風呂上りとなった。(ホッ)
この後、出向いたのは岡山市に向け熊見トンネルを抜けた場所にある御津「くぼ農園」さん。
ここは言わずと知れた「フルーツ狩り」「森のバーベキュー」「サワガニ捕り」など自然と農業をテーマにさまざまな体験ができる観光農園。
本日、二人がチャレンジしたのは「ドラム缶ピザ」。まずは女性スタッフの説明に従いまずは火起こしから。
(勝部)「缶の一番下に杉っ葉を入れてね、上に小枝、その上に薪をやぐらに組んで火をつける・・・」見る間にボウボウと燃えさかる炎。
それを見てスタッフ女性「まあ、こんなにすぐに火が起きたのは初めて」
それもそのはず、当編集長、別の肩書は「岡山キャンプ協会」理事。遠くはトルコ、モンゴルまで遠征した強者(つわもの)。ピザ作りは副編集長にお任せ。こちらはナポリまでピザ研究に行くこだわり派。(それでもマル屋のピザにはかないません)
こうして老公らはドラム缶から焦がすことなく取り出した「森のピザ」を堪能。吉備高原の空気を胸いっぱいに吸い込んで次なる地へと向かうのであった(♪水戸黄門テーマ曲が流れる♪)
さて(ナレーション風に)一行がやって来たのは再び建部町、訪ねたのはここで夫婦仲むつまじく菓子店を営む、ご存じ!
(勝部)「岸本さん、この季節ならではのスイーツがありますか」
(岸本)「はい、白桃ロールとブルーベリータルトです」
さっそく注文、テーブルへ。
先ほどまで、「いや、朝から結構食べたから、甘いものが入るかなあ」と心配していた石坂黄門こと副編集長、カメラの前で「白桃ロール」をペロリと平らげ、ニコリっと「ピーチスマイル!」
東野黄門(編集長)もサニーディコーヒーを頂きながら「ああ、至福の時だったねえ」と、もはやこの世に思い残すことなしと恍惚世界へ・・・。
では、お待ちかね放映日時のお知らせ!
8月1日(土曜日)正午から
OHK岡山放送「ミルン⁺ヘカモン!なんしょん?」で!!!
(レポート・三宅 美恵子 写真協力・OHKエンタープライズ)
つい数日前に豪雨での土砂災害と浸水被害の心配をしたばかり。「しあわせ橋」もどうにか損傷を受けたが持ちこたえた。町内の被害も聞かれずにすんだ。
これから台風シーズンを迎え、不安は消えることがないのだろう。
こんな時、折よく建部町公民館で「防災」の講演が開かれた。
町内65歳以上を対象とした講座「建部大学」に招かれたのは岡山市危機管理室の橋本 哲(てつ)氏。
講演は5つの内容で行われた。
①「H30年7月豪雨の振り返り」48時間で307㎜を記録した市内での浸水被害7,000棟、避難者3,000人
②「岡山市の地形の特徴」市内南部を中心に海抜0mが218㎞2あり大阪湾の2倍にあたる
③「一昨年の教訓とした見直し」その後の見直しで、近所の人による共助が大きいことを受け、町内会をベースにした自主防災組織を推し進める。(橋本氏が担当)
④「事前の準備」ハザードマップを全戸に配布、自らの命を守る行動をうながす
⑤「避難所におけるコロナ対応」コロナにより避難所の収容キャパは従来の40%となる(建部小343人→137人)
課題として
①について、避難勧告を受けた人は32万人いて1%が避難、勧告が行動につながらない現状。
③について、自主防災組織率はまだ60%
⑤について、新たな避難所(隣接する小学校、民間施設)の必要
最後に質疑応答。せっかくなので記者も。
「早めの避難は大切だが、そのためにも早めの避難所開設が必要では?」
(橋本)「できるだけそのように、連絡を取り合って進めている」
講座は1時間弱、ただ気になる点、聴講者のほとんどが後期高齢者、この方たちにオピニオンリーダーを担ってもらうのは難しい。
とても大切な話だからこそ、もっと若い世代、もっと多くの町民にも知ってもらい、広めていく(こんなことを勉強しました・・・ハイ終りではなく)そんな手法が望まれる。
特に 「至る所に土砂災害の危険個所を抱える建部」(橋本氏談)にあって、同時に旭川ダムの放流による浸水被害に怯える地域の自主防災団を組織する者にとって、公民館や行政に対して事務的な取り組みに陥らず、真剣に解決に向け協力する機関であって欲しいと願うばかりだ。
(取材・写真 三宅 優)
当新聞、副編集長が2年前の7月豪雨での建部の被害についてNHKニュースで
語ってから1年4ヵ月。その後、流されていた「しあわせ橋」はこの4月にきれいに復旧された。B&Gのグランドも整備がほぼ終わった。
恵まれていると思う、真備や東日本の震災地でも、まだ爪痕は残っているだろうに・・・。
再度、NHKの矢崎アナウンサーから電話があったのは5月下旬。
「視聴者からその後、橋はどうなったか問合せもあり、建部の今の状況についてお聞かせ願えれば・・・」
副編集長も「たしかにそうだね、コロナですっかり忘れていたけど、しあわせ橋が無事に戻ったことを皆さんにお伝えしなくては」
取材は梅雨に入った6月26日、「できれば、晴れて真っ白にかがやくしあわせ橋を見せてあげたいなあ」の願いが通じたのか午後から陽が出てきた。
(矢崎アナ)「こうして橋が戻って来た今のお気持ちはいかがですか?」
(副編集長)「もう、そりゃあ、うれしいですよ、これでやっと前に進めるって感じかな」
架かっていた時は何とも思わなかったのに、なくなって残骸だけになってしまうと、寂しい思いにさせられていた。
「たけべ新聞」があの日7月6日、編集部員の松下夫妻からの旭川の増水レポートを受け動き出した。7日未明は我が身の危険を感じた。
そのことを受け「防災」の必要を強く考えるようになった。
今回の放送はちょうどあれから2年目にあたる7月7日の午後6時半に行われた。前日は九州で大きな被害が発生し、岡山でも警報が出されて気が気でない1日だった。
VTRでは今年、新たに副編集長が取組み始めた自主防災団の活動も紹介されていた。
「いや、前の経験を活かしていかなくてはと思い・・・まだ絵に描いたでけですが、日頃から考えておかなくては行動にもつながらないと・・・」
マスクの下から聞こえる自信なげにくぐもった声、でも眼は自信あり。
それでも、最後に映った自身の姿を見て「ああ、こりゃあ顔はしみだらけ、手はやせ細って筋だらけ、とても頼りになる人間には思えんなあー」
ガックリと肩を落としていました(笑)。
NHKニュース「語りつぐ再会編」動画
(レポート 三宅 美恵子・松下泰成 写真はNHKニュースから切取り)
富沢地区の鳥越池周辺では「ウ~ン」と鳴り響く草刈り音。田植えはとうに終わり、田んぼの苗もスクスク育ち始めている。
一苦労な農作業から解放され、さぞやのんびり休日と思いきや、里山建部のチームはじっとしていられない。日曜、朝から自らのベースキャンプの大清掃。
集まった男連+女子会メンバー15名が汗だくだくでの仕事を済ませやっと一息。木陰に時おり寄せる風が何とも気持ちいい。
そして話はいつしかコロナに。
「とにかく国は金を出すのがきらいなんじゃ、ドンッと使って解決すべきじゃ」
「こんな調子じゃあ、もう秋祭りだってできんじゃろう」
「わしらはアルコールを飲んで消毒するしかないで(笑)」
メンバーの車が1台、到着、荷台には濃い緑色の榊(さかき)が。これが本日のメイン行事、全員が仮祭壇前にディスタンスを取って並ぶ。
「建部里山しろみて祭」の開始。本田区長の進行で一人一人が玉串奉奠(ほうてん)。
「稲がしっかり実をつけますように」「健康でいられますように」「コロナが早く治まりますように」3つの願いごとをする。この様子をオニビジョンの記者さんがマスク着用で懸命にカメラに収める。
神事は重本会長の「太陽がまぶしいので・・・今日はこれでごくろうさまでした」の言葉で閉式。
後は新設したばかりの集会所で窓を開け放っての昼食会。いつもなら大皿料理が並ぶのだが、この度は個食にセットした「タコ刺し」「巻き寿司」「菱川豆富」で。
「今日は、アルコールは抜きだよ」
「ヒェー、それじゃあコロナをやっつけれんで(笑)」
女子部ニューフェースの紹介は近藤奈緒(なお)さん。
「倉敷市茶屋町からきました。キャンプ協会の会員でここを知って、私も山を開拓するのが好きで前回から参加しています、もうメッチャ楽しみです」
ここに通って早10年、記者もだがメンバーも歳を取り、心なしか身体も小さく見える。でも、いつも笑いあり、冗談を交わし合うのは変わらない。
鳥越池の水面をゆっくりと鯉が行き、アジサイの咲く草むらから小鳥が「ピッピッ!」と飛び出し木立に消えた。季節は真夏へと進む。
(取材・写真 三宅優)
梅雨の晴れ間、建部中学の1~2年生が網を持ち、近くを流れる田地子川の河原に集合。今から川中に入り生き物の採取に取り掛かる。
授業をサポートしたのは岡山市環境学習センター「めだかの学校」で、実は当施設の授業は今期初めてとなる。
コロナの若干の収まりと3密を考慮しての野外授業、自然豊かな建部だからこそ可能になったと言える。
この春に赴任した武藤館長もズボンのすそをたくし上げ待ち構える、はたして成果やいかに?
時間は午後1時半、気温28.6度、水温24.8度、川の水がうれしくなるほどの陽気だ。
今日の授業を受け持ち生徒たちに直接、説明に当たられるのは、この春まで「めだかの学校」館長をされていた能登先生。
4月から建部中学で再び子どもたちの教育に携わっている、何とも心強い。
生徒たちは能登先生から「安全な行動」「危険な生き物」「魚の追いこみ方」等を教わったあと、2人1組になり網とバケツを手に川へ、活動時間は30分。
事前に川原は地域のボランティアの方で草刈りをしてくれていて、子どもたちも安全で動きやすくなっている。
さっそく「あ、あっー」「きゃっ、きゃー」賑やかに声を上げての捕獲が始まる。
5分経過、「あっ、なんかとれた!」「えっ、それゴミじゃん」
騒げども、はしゃげども獲物は捕まりそうにない、掛かるのは空き缶、CDなどなど。
それでも中州の奥にいた男子生徒たちから「おお、入ってる!」の声、そして「拍手」。
終了時間はすぐに来た。バケツの中身をとりあえず水槽へ。
「カワムツ」「ドンコ」「ムギツク」「ヨシノボリ」「メダカ」「ギギ」能登先生が書いた名札が貼られる。水槽を覗くとアメリカザリガニ、サワガニ、シロエビ、ヌマエビ、カワニナ、トビケラなどの生き物も。
(能登先生)「今日は魚の種類は6種類でした、いつもより少ないですが、他に魚のえさになる水生昆虫なども捕れました。こうして色々な生き物が一緒になって生きている、生物多様性ということが学べました」
このあと全員で捕った生き物を川に逃がす。
「えっ、逃がすの?これ、家で飼いたい」М君の持つミルソーで泳ぐのはムギツク。
「ぼくが空き缶の中にいるのを見つけたんです」
(記者)「それは運がいいね、空き缶も拾えて一挙両得だ(笑)」
この授業の2回目は来週、空き缶を見つけたらそっと覗いてみよう!
追記:武藤館長の初成果は?
「残念ながら僕は、”1匹”も捕れませんでした(笑)」
(取材・写真 三宅優)