■「新たけべの彩時季」
建部で活き活きと活動する人にスポット。
急激に移り変わる日本社会。
人の暮らしが多様化する中、
弔いのかたちも大きく変わった。
今や建部町だけでなく周辺地域から、
なくてはならない施設として
位置付いた「シオン会館」
その若きリーダー江田 大輝さん、
登場!
(取材・勝部公平 三宅優 )
(プロフィール)
江田 大輝(だいき)
昭和63年、建部町生まれ
建部中学校を卒業後、西大寺高校へ。
卒業後、県内のゴルフ場に勤務。
21歳の時、現会社に移る。
現在「株式会社シオン」専務取締役
御津、宇垣在住、2児の父。
(聞き手・勝部 公平) あなたとも、お父さんとも、長いお付き合いですね。特に私の娘が逝った時は、本当にお世話になった。
あの日以来、うちの家内なんか、あなたの大ファンですよ(笑)
「いえいえ、とんでもないです。やれることを一生懸命にやらせて頂いただけです。でも、そう言っていただくと嬉しいです」
建部には親の稼業を継いで、がんばっている人が結構いますね、岡本石材の岡本君とかもそうだね
「岡本さんは建部中学のバスケの先輩で、ずっと指導を受けてきました。今でもチームをつくり、あれだけ強豪に育てているってスゴイと思います。
僕も高校、社会人になってもバスケを続けてきました」
高校は西大寺高校ですが、建中から行ったのって珍しいんじゃないですか、何か理由でも?
「同級生では3人いたんですが、もともと、外国のこととか貿易とかに興味があって、ホテルで働きたいとか思っていたので、
国際情報科のある高校にしました」
そこを出て、ゴルフ場に勤務したわけですね
「ええ、レストラン部とかで働きました」
ここへ戻ったのはいつですか
「21歳の時ですから、もう10年前になります」
お父さんがこの会館をつくる前はギフトショップをやっておられて、その関係で花輪のレンタルとかも扱って、今に至るわけですよね。
当時は葬儀をどこも自分の家でやってて大変だったから
「ええ、ホール自体は平成18年に建てたんですが、会社は2年後の平成20年に設立しました」
(三宅)と言うことは、映画「おくりびと」が公開された頃ですね
(勝部)そうですね、あの映画でこの仕事が、人間の最後の尊厳をかたち作る大事な職業だということが認知されましたね
「僕らは亡くなられたその時、まっ先に駆けつけて、寄り添い慰めてあげるのが大切な役目だと考えるようになりました」
あなたたち若い人が、この気配りのいる仕事に携わるようになって、随分と葬儀のあり方も変わってきましたね
「今はオーダーメード化している世の中なので、それに即してできるだけ故人を偲んであげられる、温もりのあるかたちにしてあげられたらと、いつも思います」
僕なんかも、ここの会員になってるんだけど、「自分は金をかけたことをせんで、こじんまりで良い」って言ってるんだ(笑)
(三宅)会員になると、どんな特典がありますか?
「入会金1万円で、ご家族どなたでもホールを使用して頂けるんです、今500人ほどいらっしゃいます。そのねらいは、どんな人間がここをやっているかを知ってもらいたかったからです」
10年間やってきて、苦労とかは?
「夜も朝も関係なくて24時間対応なので、大変だった時期もあります。でも年を経るにつれ、喜ばれることが多くなって。
ありがとうねと感謝されたとき、ああ、これでよかったとつくづく感じます」
人から感謝される仕事って本当に大事ですね
「従業員にも言っているんですが、葬儀屋としてやるのではなく、誰かの役に立つことをしようって。僕もこの仕事を仮にやらなかったとしても、ここの人の役に立てることをやりたいと願ってます」
これからの、何か新しいチャレンジとかありますか
「この仕事以外でも建部で役に立ちたいと思いまして、先々月、外国の方に県内を回ってもらう、民泊と併せたパックツアーを企画する”GLOW(グロー)岡山”という会社を設立しました。
実は建部にも年間、かなりの外国の方が来られているんです、でもサービスが提供できていない。
建部の人は、ここは何もないからって言いいますが、
温泉やゴルフ場、自然・・・後楽ゴルフパック+イオンで買物なんて、いっぱいあるんです。
地元の人は外国の方と接すると緊張して話せないけど、後で、
こんな人が来たのよーってうれしそうに話してくれる、そんな顔を見てみたいですし、結果を表すしかないなって」
そりゃあ、面白い、外国から見たら、ここがどんなにか素晴らしいか気づいたら楽しいよね(笑)。
じゃあ、最後に「シオン」からメッセージを
「シオンを皆さんの傘としてお使いください、悲しい涙の雨が降ったらシオンの傘をさしていただき、雨が止んだら置いといてください、
いつもそばにいますから・・・」
ありがとうございました
注:映画「おくりびと」 監督 滝田洋二郎 脚本 小山薫堂 製作 セディックインターナショナル DVD HOGAKUKAN
「たけべシオンホール」
岡山市北区建部町西原947-8
086-722-9365
<地図>
(記者感想)
勝部編集長、べた褒めなのだ。その訳は、
自らのことで実際に彼と接したことに由来する。
「気配り」「配慮」、他を慮る(おもんばかる)力、
それが、今ほど欠けている時代はないのかもしれない。
自分さえよければいい、人や社会は関係ない、
こうした考えが日本国中、大人の世代から蔓延している。
世の中のためになることをしたい。
31歳、青年の言葉に感動を覚える。
ところで彼がもう一つ取り組んでいるのが、
なんと総合格闘技、8年近いジム歴を持つとか。
いつもスクッとした姿勢で体の機敏さを
見せている理由がわかった。
優しい心の持ち主は誰よりも負けん気が
強いのかもしれない。
(三宅 優)
今年も「旭川カヌー川下り大会」が建部海洋クラブ、瀬戸内カヌークラブ、岡山カヌークラブと大会サポーターの
総勢24名で25日(土)の午前8時半から行われました。
建部B&G海洋センターの艇庫前に集合した面々は、開会式を終え9時前には岡山の後楽園めざして出発。
このイベントは海洋センターが開設して間もなく、岡山市を南北に流れる旭川をカヌーで川下りをしながら、
カヌーの普及促進や愛好家の親睦を図るとともに、清流旭川を守ろうの意図で始まりました。
美しい自然環境を守るため「ゴミのポイ捨てはやめよう!」などのスローガンを掲げながら、カヌーでデモンストレーションを続け、早や30数年が経ちます。
今回、海洋センターをスタートしたチームが川口交差点前の広々とした瀬を12艇で一列縦隊で下っていく様は、53号線を行きかう車の皆さんの目を引いていました。
やがて、川下り最大の難所でもある八幡温泉前の国体コースを下る場面、昨年の集中豪雨で崩れたコースを今年のジャパンカップの前に修復、
今まで以上に難しくなったと評判のコースにチャレンジします。
艇には小学校1年生から71歳のベテラン、「カヌーイースト」のメンバーまでが乗り、特に難しいとされる、流れの真正面に大岩が設置されておる第一関門では
、難しいパドルさばきが求められていました。
結果は5艇ほどがチン(転覆すること)してしまいましたが、仲間の助けで一人の脱落もなくGO,GO!
八幡橋、大宮橋、中吉橋、鹿瀬橋、金川大橋を通過して葛城橋で待望の昼食となり、その後、真夏日の中、水分補給もたっぷりとして目的地、後楽園をめざして進んでいきました。
急流も大変ですが、流れが感じられない瀞場はパドルを漕いでも、漕いでも中々、前に進まないのでスタミナを消耗します。
そんなコースに苦戦しながらも、三野の浄水場を過ぎて岡山城の天守閣が見え始まるとメンバーの顔つきにも笑みが浮かんできました。
岡山城を背にゴールの後楽園では、全員がパドルを頭上に掲げ、記念写真用に扇形にポーズ。
到着は午後5時、参加者は今年も忘れられない体験をしたあとの清々しい顔で来年の再開を誓い合っていました。
(取材・写真 勝部 公平 )
午前9時半。会場に並んだ主婦らの会話。
「駐車場に来るまでスムーズだったので、ああ、今日はすいてるねえって、それで中に入ったら、もうこんなに並んでて、お母さん遅いよ!って(笑)」
すでに100人を超える列が岡山市環境学習センター「めだかの学校」の敷地内をぐるりと半周。
平成元年に始まり、令和の今日に続く「第31回めだかの学校・環境まつり」、当センターの能登館長による開会アナウンスを聞いたお母さん、
「えっ、そんなに昔からやってたの?知ってたら前から来たのに・・・」
そう熱気が違う、と言って暑い天候のことではなく、参加した人たち(低年齢の子どもを持つ家族)のこの催しに対する”期待”が年々、高くなっているのだ。
その人気の一つである「アマゴのつかみどり」。
生き物を大事にと謳う施設でのこのイベント、実行委員会(めだかクラブ)でも議論がなされた。が、命の循環を教えることこそ、生き物の大切さを理解することと結論。
捕ったアマゴは自分で串に刺す、火であぶる、おいしくいただく、ここまでが、この体験プログラム。
「ワー、魚が血だらけだー」と驚く子ども。
触ったこともない、焼いてその場で食べる?
元々の生きてる姿を想像もしたことない、きれいな形の肉しか食べたことない子ども(&親たち)
他の体験ブースを覗いてみよう。町おこしネットワークによる「竹細工」
水鉄砲がやっぱり面白い。竹に水を吸い取り飛ばすだけ、なのに、「気持ち、いいー」。
教えてる人らは地元の年配者グループ。
「自分らが子どもの頃、夢中になったのと変わらない、今の子どもたちを見つけたい」
「組み木工作」破材を集めて重ね合わせる。ノコで挽き、刀で削り、パーツを作り、めざすものは最新型超高音速旅客機?
「自然素材工作」葉っぱの大マジック。折って、折って、また折って、伸ばして切って、挟み込む、クリクリ目玉を書き入れて、まさに目からウロコの創作劇。
「ストーンペインティング」記者夫婦が旭川の河原で採集したいろんな形の石ころ。
それを目にした時、ピピーンと頭にひらめいたら・・・。
「読み聞かせ」学校、図書館から先生が来てくれた。絵とものがたりが語られる。
他にも「キャンドル作り」「キーホルダー」「折り紙工作」すべて近隣のボランティアによる出前講座。
食べ物の屋台集まる会場奥、噴水広場に行くと、どこのテントにも行列。
一番人気?なでしこ作業所「かき氷」、負けず劣らず人気「建部ヨーグルト」、「サニーデイコーヒー」暑いからねえ、冷たい飲み物に集中。
「めだかうどん」当新聞グルメレポーターもてんてこまい。(一杯200円)
「タコ焼き」暑いに輪をかけ熱いに挑む「たけべ八幡温泉チーム」
「njcoぱん」さんの焼きたてピザも熱さと格闘中。
ここらで会場アナウンス、時間は11時。 「アマゴのつかみ・・・は終了しました」同時に、さらにどっと各体験ブースに人の移動。
記者の「ストーンペイント」も空席待ち。
求めている熱風とも言うべきものが押し寄せる。
自分らが自然の中で、何もないものの中で、自分で見つけて遊んだ「体験」を何とか伝えたい。
当、ストーンペインティングにて娘から色の要望を受けたお父さん、
「桃色ありますか?」
(記者) 「ありません、赤と白を混ぜて下さい」
(お父さん) 「あっ、そうですよね。ずっと絵具を使ってなくて、そんなことも忘れてました(笑)」
正午を過ぎ建部平野は最高温度32度。ここは更に上?
にもかかわらず熱中症でぐんにゃりなんて子はいない。
聞こえるのは「ピーピー、ピー」とうるさいほど竹笛、「ピューッ」と目の前を横切る水鉄砲、
「ブーーン」と飛来する竹トンボ、そして、そのたびに上がる「ワッー」「きゃっー」「あっあー」
と言う体験の歓声・・・。
本日、アマゴのつかみどりワンシーン
(動画)
(取材・写真 三宅優 )
昭和の時代(いきなり年寄りの昔話)テレビで「題名のない音楽会」と言う、クラッシック音楽を分かりやすく紹介する番組をよく観ていた。(今も続いてる?)
作曲家の黛敏郎が司会する、まさに音楽入門にふさわしい内容だった。あれで音楽好きになった人はかなり多いと思う。
今日の午前、建部小学校で開催された「岡山フィルハーモニックオーケストラ」の出前「スクールコンサート」。総勢19名の楽団員が来校、日頃、子どもたちにあまり馴染みのないクラッシック音楽や楽器について、オモシロ楽しく解説、演奏をより親しみやすい身近なものとして伝えた。
チューニングを終えた1曲目はモーツァルト「フィガロの結婚 序曲」。
前奏からフル演奏「ターンタータ タタタタ タタタタ・・・」と移るや、子どもたちは体が固まり、微動だにしない。生の音の迫力に圧倒。
2曲目は、ビゼー「アルルの女 ファランドール」より。
「♪パンパッパ パーンパ パッパ パッパ パー・・・」力強く、勇ましい楽曲に、これまた子どもたちが飲み込まれる。終わると、顔を合わせて「聞いたことあるよね」「うん、スゴイね」
すっかり音楽好き?になった所で楽器紹介。
「弦楽器のバイオリン、高い音を受け持ち、第1と第2があるよ」
「ビオラは少し大きめで中音を出すよ」
「チェロはふくよかな音色」
「コントラバスはズンと低音」
弦楽合奏曲はモーツァルト「アイネクライネナハトムジーク」ここまで来ると体は右に左に揺れ動きだす(笑)
「木管楽器はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、リードと言う薄い板を振動させるんだ」
「金管楽器のトランペット、フレンチホルン、トロンボーン、口びるをふるわせて音を出すんだよ」
「打楽器はティンパニ、シンバル、木琴、タンバリン、小太鼓、一人でこなすよ」
「ピアノは知ってるよね、ではモーツァルトのきらきら星」
解説をしてくださったお姉さんは歌い手。
ミュージカル「メリーポピンズ」から「スーパーカリフラスティックエクスピアリドーシャス」(わー、早口!)
続いては、オーケストラをバックに全員合唱「ビリーブ」と「建小校歌」
そしてお待ちかね、指揮者に挑戦!
4年生、5年生、6年生登場、タクトを手に演奏するはビゼーの「カルメン 闘牛士の行進」
「♪ジャンジャラジャラジャラ ジャンジャラジャラジャラ・・・」
感想は?
(6年生)「はじめてで、いい経験になりました」
(5年生)「意外と楽しかったです」
(4年生)「よくできたと思います」
最後は「ラデツキー行進曲」で全員手拍子、そして感謝の拍手へと変わりました。
「岡山フィルハーモニック」の皆さん大人も楽しめる素敵な70分、ありがとうございました。
「いやあ、音楽ってホントに素晴らしいですよね!」(黛敏郎先生調に)
「建小、岡山フィルと校歌合唱」(動画)
(取材・写真 三宅優 )
*お聞きした方のお名前
「岡山市立建部町中学校」校長 松浦 敏之さん
「岡山市建部認定こども園」園長 渡邊 美由岐さん
「UAゼンセン中央教育センター友愛の丘」センター長 近藤 三千代さん
この春から松浦敏之先生が建部中学校の校長先生として赴任されました。
先生のお生まれは玉野市。高校・大学と多感な学生時代は陸上部で身体を鍛え、現在も週末トレーニングを欠かさず、岡山マラソンなどに
出場しているそうです。走る目的も変化し大会の中での記録よりも自分自身へのチャレンジが目標となり、年齢相応に健康優先で参加しているそうです。
昭和61年、竜操中学校をスタートに県内あちこちの学校で教鞭をとられ、建部については、
「これまで、学年4クラスなどの大規模の学校ばかりでしたので、このような小規模で生徒一人ひとりの顔が見える学校での生活はとても楽しみです」と抱負を語られました。
先生は途中、教育相談などの部署にも勤務され、その仕事が自分自身の中で大変貴重な経験となったそうです。
今までの生徒を指導する立場から、いろいろな相談を受け、相手の立場に立って話を聞くことの重要さと、
指導するのではなく対話の中から答えを見つけていくことの大切さをしっかりと会得されました。
初対面で、今までの中学校の校長先生と雰囲気がちょっと違うなと感じたのは、
親身になって相手の話を聞くソフトな姿勢から来ていたんですね。
建部は先生には縁があり、奥様のお姉さんが富沢に住まわれており、地域との連携も大切にしながら子供たちを育てていきたいとの熱意が伝わってきました。
今、グローバルな社会が形成され、コミュニケーション能力や創造的な発想が必要なおり、建部中学校の生徒にも、様々な体験を交えた
学生生活を送ってもらいたいものです。
子どもたちの楽しそうな声が聞こえてくる建部認定こども園を訪門、今年の4月から赴任された渡邊美由岐園長先生からお話をうかがいました。
開園時67名だった園児は現在77名になり、0歳が3人いますとのこと。0歳児から5歳までの子供たちを、朝7時30分から夜7時00まで預かっている建部こども園、少子化でこどもが少なくなっているこの時代に、
この2年間で10名の園児が増えているのです。
保育園と幼稚園の両方の機能を兼ね備えたこの施設、園児の家庭の大半が共働きとのことで、いかにこの地域の子育て世代に必要とされているかが理解できます。
園長先生は美作市のお生まれで、保育の仕事に携わって28年。劇団四季などの舞台演劇が大好きで、あちこち鑑賞に出かけているそうです。
前年までは吉備津彦神社近くの中山こども園を担当、神社の境内が散歩コースだったそうです。
「建部のこども園は、周りが田園地帯で森もすぐ近くにあり、田地子川の小川で水遊びもできる、こんなに恵まれた自然環境はすばらしいですよ」とお誉め頂きました。
園児を預かる心がまえについては、 「保育園児の人生の根っこの部分を形成する大事な時間をお預かりしているので、いかに子供の目線で、子供のやりたいことを一緒に考えていくか、心豊かな子供を育てることが大切だと思います。それと併せて、保護者の方や地域の人たちと連携しながら進めていきたいです」と述べられました。
岡山から津山線に乗り、トンネルや田園風景に出会いながら建部平野を走り抜け、鉄橋に差しかかると車窓から赤レンガの建物が見えてきます。
43年前にUAゼンセンが建てた中央教育センター「友愛の丘」です。その友愛の丘で7代目にして、初めての女性センター長が近藤三千代さんです。
近藤さんは三重県の自然豊かな山間で生まれ、何事にも積極的にチャレンジする活発な少女だったようで、その後の人生が物語っています。
愛知県の大学に在学中に新しい流通サービス業に関心を持ち、アルバイトなどの経験をしていたセブンアンドアイグループのレストランチェーン「デニーズ」に入社。持ち前の明るさと行動力で瞬く間に店長になりました。
仕事をしながら労働組合の活動も積極的に参加し、執行部で活動している時、今度は流通業で働く仲間が入っている全国組織のUAゼンセンより誘いがあり、
今日にいたっているそうです。
会社とゼンセンの職場を合わせて、東京・神奈川や名古屋・大阪など全国の職場を経験、友愛の丘にも教育トレーナーとして赴任したことがあります。
その時、記者も同僚として働いており、非常に自由闊達な発想力を持って新しいことに積極的にチャレンジする人だなあとの印象を受けました。
その後、高知県や岡山の支部長を経験して、友愛の丘に戻ってきたという次第です。
近藤さんの目下の趣味は、マンションのベランダで育てている野菜作り。それも12年間、家族同様に飼っているウサギの「ウサ子」(なぜかオスなのに)の餌づくりが主目的とか。暇を見つけては、アクションやSF系の映画を観るのも大好きだそうで、これからどんな夢に向かって邁進するのか楽しみです。
そんな近藤さんから 「地元の皆さんに、もっと友愛の丘に遊びに来て寛いで欲しいです。6万坪の自然の中にはキャンプ場や庭もあり、コーヒーなどを飲みながら建部平野を眺めるのも楽しいですよ」とのお誘いをいただきました。
(取材・写真 勝部公平 写真・三宅 優)
本日、カヌー2日目、いよいよ「ジャパンカップ」が競われる。
朝、8時、すでに陽が川面をキラキラと眩くしている。河川敷にずらりと並んだ車のナンバーは「鹿児島」から「三重」「秋田」と日本各地。
ボランティアテントでは、建部町観光協会の炊き出し「豚汁・おにぎり」が山盛りに用意された。
地域おこし協力隊、今田さんの「冷キューリ」も昨年に続いて出張ってくれた。こうした地元の協力が選手たちをどれほど心強くさせているだろう。地元の仲間に感謝。
午前中はスラロームの試合。設けられたのは21のゲート。ここを下りながら通過する緑のゲート、アップして上る赤いゲートがある。
すでに選手らは、昨日の試合で経験済み。
「14、15あたりが、けっこうきついなあ」感想を述べあう選手。
試合は片側だけを漕ぐ「カナディアン(C1)」とブレードが両方についたパドルで漕ぐ「カヤック(K1)」が行われる。
「スタートしました!」場内から放送。
「ゴーゴーゴー」「アップ、アップ、アップ!」と応援者の声が飛ぶ。
揺れるポール、上半身を船体と平行になるほど後ろに反らせ、わずか数センチの間ですり抜ける。「見事!」
思わず声が出てしまう。
急流を下った途端、動きを逆に上りに移る。パドルを水に直角に立て、流されるのを押し止める。
21のどのゲートも気が抜けない、緊張の少しのゆるみでポールが当たる。
「あっあ、あー」と観衆のため息。
午後の休憩、その後、決勝戦。
15時45分、すでに建部平野は傾いた陽がオレンジに変わりつつある。そして、ワイルドウォーター開始。
1.5キロ上流のスタート地点からいかに速くゴールに達するか、6分と数十秒を競う。
地元建部からは昨日の「たけべカップ」で優勝した山根選手が出場。地元応援団もスタート地点に近い上流でスタンバイ。「ゴー!」
次々と繰り出る艇の速さにレースはわずか30分余りで終了。あとは結果を待つのみ。
すべての競技が終わり、参加者一体となった河川のクリーン活動。こういうことが、いいよね。目的は記録だけではなく、自然を大事にする心を養うこと。
我が新聞メンバーとトーコちゃんマンもゴミ集めに汗をかき、ご褒美のスポンサー提供の缶詰を手に「スマイル!」
そして、表彰式。カヌースラローム優勝、齋藤君(神奈川県)。ワイルドウォーター出場の地元、山根さんは僅かの差で3位。
いつの間にか、どの種目にもジュニアが台頭し上位に。だとすれば目指すところは決まった。
パリに向って「ゴー、ゴー、ゴー!!」
(取材・写真 三宅優 写真・松下泰成 )
カヌー大会が実施されている時、例年通り、今年も同じ旭川上流では、年に一度の用水口を堰き止めての大掃除。
それに併せて毎年開かれてきた「一ノ口井堰・大井手用水魚とり」。
今回も定員いっぱいの31名10家族が参加する人気。
ただ今年は、昨年の水害で水路の環境がどのように変わっているかが測れない。昨年、仕掛けた簗が流されているやも知れない。
正午前、記者の役割はいつも、水抜きの始まりと同時に水路とにらめっこ、魚が逃げないように見張り番。
「しかし、いないなあ、いつもならナマズやギギが動き回るのに」
水が干上がるにつれ、崩れ落ちた土砂の山が明らかに、簗も埋もれている。
「もしかしたら、魚はあまり期待できそうにない」と主催した岡山市環境学習センター「めだかの学校」館長に念のため伝える。
参加者は講師の井口さんから「一ノ口井堰」の歴史について説明を受けたあと、魚取りの方法を講師の柏さんから聞く。
「網で追いかけても魚の方が速いので、足を使って網に追い込みます・・・」
いつものことだが、子どもらはすぐにでも魚を捕りたくて。なかなか先生の話をきちんと聞かない。そこで結果は網で追いかけるばかりでうまく捕れない。
午後1時過ぎ、真夏を思わせる太陽の下、子どもと保護者が水路に下りる。
「ヒェー、冷たーい!」温もった足が水に触れ、思わず肩を震わすママさん。
1家族ごとに簗を上げていく。 「あっ、いた!」「いないなあー」やはり不漁か?
そう思ったのはつかの間、 「あっ、ウナギだ、ウナギがいた!」「オッ、ズコーんと足にぶつかる大きいのがいる」と大さわぎ。
水門下のトンネルに逃げ込んだ魚ら、それを柏先生がヘッドライトで照らしながら見つけて追い込む。
「そこだ、そこそこ、そこにいる!」「そうじゃない、網に足で追い込むんだ!」「網の位置が逆、それじゃあ逃げてしまうぞ!」
先生に叱咤されて段々に子どもらも動きが機敏に。
「やったー、カワムツが捕れたー」「ねえ見て、大きなカニさんが入ったー」「この赤いの(絶滅危惧種アカザ)捕れたー」
気がついてみると、ウナギ(4匹)、ナマズ(今年は少なく2匹)、ギギ(これも今年は少ない)、カワムツ、オヤニラミ、アカザ、ウグイ、タナゴ、ドジョウ、ムギツク、モクズガニ(多数)、サワガニ、川えび等20種。多種、水生昆虫も捕獲。
午後2時を回り、「定刻が過ぎましたので、上がって・・・」と館長の呼びかけ。しかし、子どもらには全く聞こえない、しつこく催促されしぶしぶ梯子を上る。
それでも最後まで網をすくっていたのは、子どもに戻ったパパとママ(笑)。
今日の振返り、(館長)「どうでしたか?」
「大きなカニさんが捕れてうれしかった!」「エビさんも捕れた!」
(ほぼ全員)「楽しかったー、また来たーい」
「また来たい」と言われても、できるのはこの日、年に一度。
大河、旭川が直接流れ込む、その入り口での魚とり。
こんなダイナミックな体験、どこで、できる?
(取材・写真 三宅優 )
昨年、7月の大水害でカヌーコースが流された福渡三本松下の旭川。急ピッチの復旧が叶い、今日、明日と例年通りの大会が開催されることになった。
9時からの開催式では岡山市副市長から「皆さんがんばってください」との激励の挨拶があり、選手代表として本田桃子さんが「がんばります!」との力強い選手宣誓をした。
今大会にはジュニアの参加者も多数おり、すでに目標はパリ大会へとむかっている。建部でのジャパンカップ全国大会は彼らの力を蓄える絶好のチャンス。良いレースを期待したい。
会場には昨年同様、地元ボランティアによる飲食提供テントが立ち、選手たちの応援に一役買っている。
ジャパンカップは明日、午後5時にはすべての結果が出る予定。
地域の方のそろっての応援を願う!
(取材。写真 三宅 優)
「金爆、見たかー?」、「見たよー!」そんなメールが町中で飛びかう。
今夕、建部町公民館にテレビ難民?の
記者、番組に出演した地域おこし協力隊の今田さん家族、平田さんが偶然、顔をそろえた。
OHKの人気番組「金爆」、今日は建部特集。登場したのは、お笑い芸人「カミナリ」の二人。
出発は「たけべ八幡温泉」スタート。いきなり、そばの小屋で何やらガサゴソやってる人、発見。
ご存じ地域おこし協力隊、今田龍希さんの「ジビエ研究所」
イノシシ肉にトライした二人(かなり苦しそう)。獣皮有効活用研究所
の頼本さん、唐揚げゼンちゃん、猟師のYさんも登場し、親近度がいきなりヒートアップ。
つづいて今田さんの紹介で赴いたのは農協支所に近い(女性職員もマスク外して出演・・・笑)、理髪店「ヒラタ」。
と言えばストローアートの平田君。お笑い二人もハサミを手にして弟子入り。
そして「カレーq」で辛さ500%に挑戦後、「めだかの学校」に。この日は休みにもかかわらず、館長自らが案内、
興味の湧かない2人はかなりの苦戦・・・。
次に「たけべヨーグルト」を見学、(当日、製造に当たっていたのは当新聞グルメレポーター)金賞受賞の「白桃のむヨーグルト」に大満足し、
いきなり「たけべの森公園」へと赴く。
ここで、BMXバイクを体験。そんなに面白そうには見えないが、これが今回の建部の「お宝」に決まり。
最終はオープンしたばかりの、ピッツェリア「マル屋」。
番組で圧倒的共感を得た(予想)のは、この時間、テレビを観ながら今田さんちの子どもたちが発する、
「ううっ、食べたいよー」だった・・・のでは?
(取材・写真 三宅 優)
いよいよGWも、あと2日、世の中少々、休み疲れ?
子どもたちから「どこか行こうよー」と言われて、それだけでグッタリ、子育て世代にはホント酷な長連休、。
そこで出番は、「地元アミューズメント」。
近くて経済的、一家で楽しめるとなれば、温泉+イベント=「たけべまるしぇ」で決まり!
「たけべ八幡温泉」の旗たなびき、鯉のぼりが泳ぐ子どもの日、イベント広場には地元「たけべおこし」による露天市が並ぶ。朝11時には、年配から若い家族連れまでウキウキと来場。さっそく足湯に浸かり温泉気分。
「おっ、菖蒲が浮いてるぞ!」「いい気持ちやねー」
子どもらはというと、まっすぐに「建部ヨーグルト」のソフトクリーム目がけてまっしぐら。気温は30度?こりゃあもう、初夏?
毎回、当マルシェ出店は若い世代が切り盛りし、斬新な企画で話題、そして今回のテーマは「鯉のぼり」。
各お店が、看板に鯉のぼりを描くことが条件。スイーツ「チュプ」のお店には手の込んだ刺繍模様の鯉のぼり。何ごとにも手を抜かない、西村加奈さんらしい看板。
お昼が近づくにつれ、お客さんは増え、それぞれに、エスニックなベトナムフォーや、
ぜんちゃんの「唐揚げ」、勇の木の「焼き鳥」、ジビエ研の「シシコン丼」、ママゴトヤ「肉まん」、サニーデイコーヒー、キシモトケーキと
廻る。
正午を過ぎた頃、温泉内ロービーで何かが起きそうな雰囲気。「・・・えっ?30万人目!」
そう、かねてより囁かれていた当施設入館者数が30万になる日。いつかいつかと言っていたら、この連休で一気に入湯者が増え、間もなくに。
記者と取材中のオニビジョンさんは、その瞬間を収めようと、急いで待機。
玄関のドアが開くたびに、「おっ、この人か・・・、あれれ、帰られたよ・・・」と気を揉むことしきり。そして、チケットを買ったまま、中々、受付を済まされない方の、お身内が到着し見事、30万人目!
「おめでとーうございまーす!」温泉スタッフ全員によるコールに「??!」
幸運に恵まれたのは市内中心部から来られたKさん家族。
「ここには10年くらい前に来たことがあります。今朝、主人が家からマラソンでここまで行くと言うので、私たちがここで待つことにしたんです、帰りに温泉に入ろうと言うので。本当に令和の始まりにラッキーでした」
記念品は入浴券とお食事券をペアで。(ゆっくりと疲れを癒やしてくださーい!)
外では子どもらが「たけべおこし」リーダーの平田さんが作るストローアートの妙技に目が離せない。各お店の前でも、ここにしかない手作りを味わおうと人の群れ。
かと言って、大型レジャーランドに並ぶのとは違ってて、のんびり、ゆっくり、思う存分、たけべ時間に浸ってる。
30万人達成の瞬間動画
(取材・写真 三宅 優)
ゴールデンウィークも後半に入り、好天に恵まれ岡山市商店会連合会主催のゴールデンフェスタ岡山に、我らが建部獣皮有効活用研究所の頼本夫妻が出店されると聞いて取材してきました。
令和と日の丸が溢れるほど掲げてある表町商店街、人混みをかき分け歩いてると記者の予測通りの場所に出店がありました。
「里山わくわくワークショップ」と銘打って皮革小物作成を体験してもらうコーナーと、代表が「もったいないを活かす」心を込めて制作した名刺入れ・イヤリングなどを販売するコーナーがあります。
愛娘のつきちゃんも赤いイヤリングを着けてモデルとしてお手伝い!
小生も赤いストラップキーホルダーを買い求め、その革の染色と柔らかさに驚きました。
そして最後に重大発表です。ブランド名が決まっていました。その名も「TALABO」、夫妻の許可を得て本日正式発表です。
この催しは、5月5日までやっています。お近くにお出での際は是非ともお寄りください。
(取材・写真 沖 政信)