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おひな様

                          2022年3月1日発信

 ♪灯りをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ桃の花 五人ばやしの笛太鼓 今日は楽しいひなまつり♪ 
 年に一度、子どもの頃、女の子が楽しみにしていた「ひな祭り」、ひな壇飾りのお家に招かれて、甘酒と雛あられをいただいて・・・。滅多に他人の家に上がることがなかったから、それだけで新鮮だった。コロナだから近くでも十分に楽しい。


 (記事・三宅 美恵子 )

 

 「五人ばやしとおひな様」展ご案内


 岡山市環境学習センター「めだかの学校」おもちゃの宿では故・赤枝郁郎先生のコレクションから「おひな様」を特集。今回は西日本を中心に展示。
 中でも白眉は「建部陣屋池田家の置き土産として新町の商人・油屋藤兵衛が譲り受け、代々大切におまつりしたものを子孫の大村清子さんから、おもちゃの宿へ寄贈された」
1 江戸中期の雛人形「五人囃子(ばやし)」その白磁のような肌と端正な顔立ちは、まるでフランス人形、ビスク・ドールを彷彿とさせる。まさに歴史の持つ重さを感じさせる。


おひな様
お雛様、掛け軸

 「五人囃子」と併せて飾られていたのが、おひな様の掛け軸。趣きのあるお姿のお内裏様。ちなみに関西と関東ではお席が左右、違うそうです。
 ♪ お内裏さまとおひな様・・・♪1


おひな様
木目込み人形(岡山)

 ♪ 顔が命の・・・♪といえば関東では「人形の〇徳」一度、聴いたら忘れない!それっ位、顔がものを言う。
 ていねいに現された表情は、まさに息吹が吹き込まれた感、作り手のぬくもりが伝わって来る。


おひな様
ハマグリ、貝合わせ(京都)

 蝶番(ちょうつがい)が一つとして同じものがない、平安時代にあった貝合わせ。 それは人は「赤い糸で結ばれている」とささやいているよう。


おひな様
たち雛(津山)

 岡山、津山の立ち雛は原色の衣装をまとい、それでいて”素朴”。県民性ならぬ地域性をうかがわせる。


おひな様
しゃもじ雛(広島、宮島)

 杓文字(しゃもじ)とお玉、それと鍋蓋(なべぶた)。こんな当たり前にある素材で、こんなにも味わいのある作品が生まれる。
 「私、こういうの好き!」(アイデア賞)


おひな様
流しびな(鳥取)

 倉吉の土産で頂いた団子を連想する芸の細かさ、ソロバンの玉のように粒ぞろい。


おひな様

 今回は西日本を中心に構成。ちなみに私のベスト5。
 1位:流しびな
 2位:貝びな
 3位:御守びな(紀州)
 4位:立ちびな
 5位:しゃもじびな

 来年はぜひとも「関東編」乞う、ご期待!!
 (レポート・三宅 美恵子 写真・三宅優)


 開催期間:令和4年4月4日まで
  会場 :岡山市環境学習センター
「めだかの学校」おもちゃの宿
 開館時間:9時~17時
  入場料:大人310円 子ども100円
 定休日:毎週火曜日(年末年始)
 お問合せ:086-722-1231




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