子どもの頃、どんな遊びをした?
「そんなのテレビゲームやポケモンに決まってるじゃん」
トホホ・・・、既成の遊具で満ちていた子どもたちには、地面に棒切れや、チョークで絵を描くことなど思いもつかないかもしれない。
さてコロナの出口が見えない今、自宅で過ごせと言われても、外に楽しみを得る現代人にとって、それは苦痛でしかない。でも、あえておススメしよう、家で一人で遊ぶ、それも”地面に棒切れ”ならぬ、石ころを使って・・・。
建部には嫌というほど自然がふんだんにある。家の裏には山林、近くには旭川、そこで見つかるのが石の数々、この石を拾ってきて眺める。
何かが浮かんでくる、そうだここに顔を描いてみよう・・・。
身近にあるモノで楽しむ、単純なほど良い、誰の助けもいらない、拡がり無限大、まさにポストコロナの決定版「たけべ新聞」長期保存版で オトドケだ!(笑)
(記事・三宅 優 )
本特集は今年6月号として制作したものですが、例年、夏に開かれてきた岡山市環境学習センター めだかの学校
主催の「夏休み宿題応援企画・ストーン ペインティング」がコロナの影響で昨年、今年と中止となったため、写真は2019年の授業より掲載しています。
自然の石は様々、大きさ、かたち、色、肌触り、どれも同じものはない。それは人も同じ、だからこの石に何かを描けば、この世に二つとない自分の作品の誕生だ。
筆者の薦める石に描くポイントは3つある。
①石の色合いを活かす=けっして絵具で覆わない
②石のかたちに沿う=ゆがみも凹凸も取り入れる
➂触感を活かす=ツルツル、ザラザラで描くものが変わる
いずれにしても絵具の色と量は最小(色数は3~4色、量は小指の先程度)を心がけて最大の効果を出そう(エコの時代だしね)
これが筆者の太鼓版、未来永劫のおススメ。
石を手にただ思いつくままに並べるだけ。
「そうだ、愛ネコを描いてみよう・・・」そうしたら、手が勝手に動き出す?
イエイエ、迷ってちっとも進まない。そう、そうなんです、あなたのネコをそっくりに描こうとしたら、途端に手が鈍くなる。
もう一度、頭の中でかわいいネコ君を思い浮かべて、こんな石がコロコロつながって、ピョンピョンピョンと駆けてくる感じ・・・・。
そうしたら、出来てませんか、なんとなく、自分だけの愛ネコちゃん。
引き続き筆者の薦めるポイント
①ぜったいに下書きはしない
②大・中・小の石を使う
③形を真似ない、雰囲気を真似る
どうですか、少しは興味が湧きましたか?
「ううーん、なんだかちっとも面白そうじゃないけどなあ」(ガックリ!)
じゃあ、子どもたちの活き活きとした作品を眺めることで、楽しさを味わってください。では、またお会いしましょう。
(取材・写真 三宅優)