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石と遊ぶ

 ポストコロナを石と遊ぶ 2021年6月1日発信

 子どもの頃、どんな遊びをした?
 「そんなのテレビゲームやポケモンに決まってるじゃん」
 トホホ・・・、既成の遊具で満ちていた子どもたちには、地面に棒切れや、チョークで絵を描くことなど思いもつかないかもしれない。
 さてコロナの出口が見えない今、自宅で過ごせと言われても、外に楽しみを得る現代人にとって、それは苦痛でしかない。でも、あえておススメしよう、家で一人で遊ぶ、それも”地面に棒切れ”ならぬ、石ころを使って・・・。
 建部には嫌というほど自然がふんだんにある。家の裏には山林、近くには旭川、そこで見つかるのが石の数々、この石を拾ってきて眺める。
 何かが浮かんでくる、そうだここに顔を描いてみよう・・・。
 身近にあるモノで楽しむ、単純なほど良い、誰の助けもいらない、拡がり無限大、まさにポストコロナの決定版「たけべ新聞」長期保存版で オトドケだ!(笑)

 (記事・三宅 優 )

 本特集は今年6月号として制作したものですが、例年、夏に開かれてきた岡山市環境学習センター めだかの学校 主催の「夏休み宿題応援企画・ストーン ペインティング」がコロナの影響で昨年、今年と中止となったため、写真は2019年の授業より掲載しています。

石と遊ぶ
「夏の花火」一瞬の記憶が強烈なマダーでさく裂!

  

 〇石に描く(Painting at stones)〇


 自然の石は様々、大きさ、かたち、色、肌触り、どれも同じものはない。それは人も同じ、だからこの石に何かを描けば、この世に二つとない自分の作品の誕生だ。
 筆者の薦める石に描くポイントは3つある。

 ①石の色合いを活かす=けっして絵具で覆わない
 ②石のかたちに沿う=ゆがみも凹凸も取り入れる
 ➂触感を活かす=ツルツル、ザラザラで描くものが変わる

 いずれにしても絵具の色と量は最小(色数は3~4色、量は小指の先程度)を心がけて最大の効果を出そう(エコの時代だしね)

石と遊ぶ
「ヒヨコ?」ピンク一色、それが石のかたちに相応し塗られる

  
石と遊ぶ
子どもの想像力は無限、そのときにタネを植えつける・・・いつか発芽する

  
石と遊ぶ
「アフリカゾウ」絶滅危惧のゾウと肌合いを感じて(筆者・作)


石と遊ぶ
「白ひげサル」おなじく絶滅危惧のサルと石のモリモリ感が(筆者・作)

  

 〇石で描く(Painting with stones)〇


 これが筆者の太鼓版、未来永劫のおススメ。
 石を手にただ思いつくままに並べるだけ。
 「そうだ、愛ネコを描いてみよう・・・」そうしたら、手が勝手に動き出す?
 イエイエ、迷ってちっとも進まない。そう、そうなんです、あなたのネコをそっくりに描こうとしたら、途端に手が鈍くなる。
 もう一度、頭の中でかわいいネコ君を思い浮かべて、こんな石がコロコロつながって、ピョンピョンピョンと駆けてくる感じ・・・・。
 そうしたら、出来てませんか、なんとなく、自分だけの愛ネコちゃん。

 引き続き筆者の薦めるポイント
 ①ぜったいに下書きはしない
 ②大・中・小の石を使う
 ③形を真似ない、雰囲気を真似る

石と遊ぶ
「イカ君?未確認生物」石のかわいいリズムが聴こえてくる

  
石と遊ぶ
「避難者救出、ヘリ到着」おみごと!

  
石と遊ぶ
一度始まると、子どもたちの手は止まらない

  

 どうですか、少しは興味が湧きましたか?  「ううーん、なんだかちっとも面白そうじゃないけどなあ」(ガックリ!)
 じゃあ、子どもたちの活き活きとした作品を眺めることで、楽しさを味わってください。では、またお会いしましょう。

 まずは、一番大好きなあの人(あのモノ)を描こう


石と遊ぶ
 ママ(マル屋のモモちゃん・作)

  
石と遊ぶ
サン太登場(筆者・作)

  
石と遊ぶ
フク(犬)ちゃん

  
石と遊ぶ
2014年の富士山の世界遺産登録受けて(180cm×270㎝)

  

 (取材・写真 三宅優)






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